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03 目標を立てよう。

  思い出した事を整理しよう。西条 乃蒼6歳、今春ピカピカの1年生だ。元21歳の大学生が再び小学1年生で戸惑わないかって?乃蒼としての記憶の方が強いので違和感は感じない。家族は西条財閥の総帥である父の西条 鷹臣35歳、元柊家の令嬢である母の西条 由良32歳そして唯一覚えている攻略対象者である兄の西条 豊8歳だ。

 

  家族中はかなり良好!前世とは大違いだね!乃蒼はかなり甘えたで家族大好きっ子だ。どうやら思い出す前も前世の記憶を無意識に引き摺っていたようで家族に少し執着している模様。そして家族もそんな乃蒼の執着を無意識に感じとり猫可愛がりしてる。お互い無意識な辺り、かなり似た者家族だ。そして記憶の限りゲームの対象者と面識はないと思う。そもそも同い年位の男の子との対面していない。ゲームの西条 乃蒼は面倒みが良く優しい性格だ。今世の乃蒼は人見知りであまり他人を寄せ付けない。家族と優しい使用人だけが乃蒼の世界だ。「自分で言うものもなんだけど狭い世界だなぁ。」でもそれが幸いして未だにパーティーにも出ていない。人見知りの乃蒼を心配した甘い両親がパーティーには連れていかなかったからだ。兄は跡取りなので問答無用で連れていかれたが。だからこそ対象者とも出会っていないと思う。


  ゲームのスタートは高校からだ。イケメン対象者とは私が1週間後に入学する小、中、高一貫の私立星條学園で、ヒロインとは星條学園の高等部で会う事になるだろう。母子家庭のヒロインが母を亡くし、迎えに来たのが実父の宮森だ。宮森との身分差を気にしたヒロインの母が身を引いたというお決まりのパターンだ。母を亡くした上、環境も変わり戸惑いもある筈なのに、天真爛漫に振る舞うヒロインに乃蒼が好感を持ち友人としてイケメンをヒロインに紹介する内容だ。「それにしても他人の恋愛に介入するなんて絶対嫌だわ。下手したら馬に蹴られるわよね。」プロデュースするなら勝手にしてくれ、私を巻き込むな!と思う。ゲームの乃蒼は自分から関わりに行っていた感じだったが。「よし、出来る限り対象者には近づかない!助っ人じゃなくて私はモブ、他人の恋愛には首を突っ込まない!」今度こそ楽しい人生を送るのだ!いや、前の人生も家族は不仲だったが、優しい祖母に親しい友達もいた。しかし今回はお嬢様だ!しかも超のつく!美味しいものを沢山食べて海外旅行にも沢山行ってやる!鼻息荒く決意を固めているとノックがなる。「お嬢様起きておいででしょうか?」「えぇ、起きてます。」おっと、思わず大きな声で叫んでしまってた。「おはようございます、お嬢様。何かございましたか?」「何でもないわ!少しおかしな夢を見てしまったのよ。」「怖い夢ですか?」優しいメイドのみきちゃんが心配そうに眉根を寄せる。「怖くなんてないわ、変な夢よ。」見たのは夢ではなく、前世を思い出し混乱してました。「なら良いのですが…。さぁお着替えして朝食にいたしましょう。」その言葉にお腹が反応し、急激な空腹をうったえる。西条の料理人は腕が確かだ。何を作っても素晴らしく美味しい。「早く着替えましょ、お腹が空いたわ!」想像しただけでお腹がなる。

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