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闇黒の世界へ

俺たちが連れてこられたのは、ここに本当にダンジョンへのゲートがあるのか!?と目を疑いたくなるような外観の明らかなるメイドカフェだった。

正直俺はメイドカフェを目の前にして、「ダンジョン攻略なんて明日にしようかな」と、さえ思った。

そんな煩悩はさておき...。


『ついたわよ〜...ここからは本当にダンジョンよ。心して入りなさい』

普段とは声のトーンの違う母の声に皆に緊張感がはしった。

『あー緊張するな〜、私心臓バックバクだよ〜』

『おぉ!!その気持ちわかるぞ!優月葉!』

『私も少し緊張するわ…』

『いや、どっからどーみてもただのメイドカフェなんだけど...』


俺たちはダンジョン、いわゆるメイドカフェに入店した。

そこには思春期の男子高校生を萌えさせてしまうこと間違いなしのメイド服を着た、可愛い女の子たちが立っていて、俺たちをお出迎えしてくれた。

『『『『おかえりなさいませ!...ご主人様♡』』』』

『おー!メイドカフェだ〜...じゃなくて!あの〜予約していた神崎です』

(やべぇ!萌え死にしそうだ!あいつにもメイド服着てもらったら絶対可愛いよな!うん...かわいい!!間違いない!!!)

『...あんた今想像したでしょ。消すわよ』

やはり心の声は聞こえてるようだ。

「いつか着させてみたい!」という願望はもう一度

...心の奥底にしまっておくことにした。


『神崎雄也様とその御一行の皆様。』

『『『『ようこそおいでくださいました!』』』』

俺たちは4人の可愛いメイドちゃん達に誘導されて店の奥にあるスタッフルームに入った。

そこでメイドちゃんの一人に、このメイドカフェからつながるダンジョンがどのようなところなのか聞かせてもらった。

話によるとダンジョンの中は迷路になっており、迷路をクリアした先にとあるものが待っているらしいが、何が待っているのかは教えてくれなかった。

『それではゲートを開けますよ。準備はよろしいですか?』

『はい!お願いします!!』

妹が元気いっぱいに返事をした。すると、その答えを聞いたメイドちゃん達は四方に並びお店の床に向かって手をかざして何かを同時に唱え始めた。

数秒経って虹色のゲートが完成すると俺たちに

「さぁ、お行きください」と言わんばかりにゲートの前から一歩後ろに離れた。

『気を付けてね』

『母さんは一緒に来てくれないのかよ』

『私はあくまでもダンジョンの管理人ですからね。一緒に行ってあげることはできないのよ』

『そうか…わかった。よし!みんな行くぞ!!』

『『『おーーー!!!』』』

こうして俺たちのダンジョン攻略が始まったのだ。

『あれ?そーいえば…俺たちって何を目的にここに来たんだっけ??』

『さー??』


ゲートに入ると、俺たちの視界は一瞬にして真っ白な眩い光に包まれた。次の瞬間視界が開け、俺たちの目に映ったのは暗い洞窟だった。

『真っ暗だ!!みんな大丈夫か?』

『大丈夫~』

『俺も大丈夫だぜ!! 』

『私もよ』

『あそこに光があるの…見えるか?? 』

俺たちはそれぞれの場所からその一点を目指して集まってきた。

近寄って見て初めて、遠くから見えていた光は50㎝ぐらいの松明だということが分かった。

『あの光、松明だったんだ…でも、おかげで暗いのは問題じゃなくなったね!』

『そーだな!! 』

『ところで…どっちに進めばいいのかしら。』

目の前には道が二本広がっていた。

『俺たちちょうど4人だし、2人ずつに別れて進むのはどうだ?』

『それはいい考えね。でも…どうやって分ける? 』

『俺はアクアとなんかごめんだぞ!!! 』

『私もよ。フ、レ、ア、君』

『2人ともーこんなところで喧嘩しーなーいーでーー!』

『お前らがそんなに組むの嫌なら組み方はもう決まったな』

『俺と優月葉、雄也とアクアだな。』

『じゃあ、また出遭えることを信じて…。』

こうして俺たちは、二手に分かれて行動を始めたのだった。


『そういえば、あんたって何かできるの?』

『いや、普通の人間ですけど…』

『はぁ...ほんっと!使えないわ。私たちのペアーはモンスターなんかが出現したらピンチね。』

『わかんねーじゃんか!俺が特殊能力に目覚めることがあるかもしれないぞ!!』

『逃走スキルなんか覚醒させるんじゃないわよ』

『だから一言多いんだって!!』

こんなんで、俺たち大丈夫なのかよ〜〜〜!!!

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