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90 決闘の行方

 ――ゴォォオオオン。


 決闘開始を告げるドラの音が、闘技場の空気を揺るがすほどの大音量で響く。


 ついにボクの命運が決まる時が来た、そしてそれは、あっという間の出来事だった。


 一瞬後に、ボクは……。


『おおおおおお!』


 闘技場は大きな歓声と、どよめきに包まれる。


「どうなったの? 私怖くて見れない、ユーノ君はどのくらいやられちゃった? もう人の形して無い?」

「……これは」


 場内の歓声は鳴りを潜めたが、どよめきだけは続いている。


「倒されたのは、ルクスの方だ!」

「ウソっ、どうしてっ!?」


 ウソとは失礼な、しかし驚くのも無理はない、ボクだって信じられない。


 ボクの足下には悶絶してうずくまるルクスが居る、ルクスはボクのファーストアタックにより、完全に打ちのめされていた。


 試合開始のドラが鳴ったと同時に、ボクはスタートを切った。戦いの中でボクに出来る事は少ない、だから思い切りやって散ってやろうと、全力全開のなめり走りで特攻したのだ。


 その時、ルクスは何事かブツブツとつぶやいていた、試合開始の合図がなされたのに、剣を顔の前に掲げながら、この剣に誓い~などと、戦闘前の誓いの言葉を口にしているようだった。


 初めは何かの罠かと思った、だからと言って、こっちにも様子を窺っている余裕は無い。罠かチャンスか分からないが、僅かな隙でも逃すことは出来ない。


 それで瞬時に判断し、そのまま攻撃に移行した。


 するとボクの攻撃はあっけなく入ってしまった。口上を垂れるルクスの脇を通過する時、ルクスの目線を追うために注視すると、なんと目までつむっていた。信じられないけど、自分のセリフに酔っているようにも見えた、こんな戦闘中に。


 結果そのままボクの攻撃は当たった。膝関節に横からケリを入れ、腹部を殴り、そのまま背後にまわり肩に飛びつき、首に手刀を打ち付けた。いつものフルコースコンボだ、離れ際に目を掻きむしり一時的に視力まで奪った。


 ボクの力は屈強な大人並みに強い、素手で殴っても、大きな赤目オオカミを数メートル吹き飛ばす威力があるんだ。小さな手でねじ込まれた正拳は、鍛えられたルクスの筋肉をも突き通す。


「ごバァ、がっ、はあっ」


 ルクスはもんどり打っている、かなり効いたようだ、とりあえず顔面にサッカーボールキックを追撃しておいた。


 この決闘は倒れている者に攻撃しても許される。というより、金的目潰し何でも有りだ。殺し合いなのだから不思議もない、勝敗は降参するか死ぬかで決まる。


 装備も普段使っている物が使える、なんと魔道具まで許可されている、つまり普段の戦闘スタイルならば、なんでも許されるんだ。


 ボクもいつもの装備で挑んでいる。少し卑怯だけど、瞬間強力回復軟膏だって持っている。所持品検査の時にも何も言われなかった、まあ検査員も、これが伝説の薬だとは気づかなかったようだけど。


 ……それにしてもおかしい、ルクスは相変わらず地面を這いずっている、普通は苦しくても、素早く立ち上がるのは最低限の常識だ。


 もし相手が魔物なら完全に死んでしまうぞ、倒れているうちに複数の魔物に襲いかかられ、問答無用で肉を、骨を、むしり取られてしまう。


 そんなにも効いたのだろうか? そう思いつつ、もう二発ほど蹴り飛ばしてみた、観客席の方から「ひぃっ」と、女子生徒の小さな悲鳴が聞こえる。


「うおおおおっ!」


 雄叫びを上げながら、やっとルクスは立ち上がった。右手に持つ片手剣を、虫を追い払うようにブンブンと振り回している。


 まだ目が開けられないのだろう、だがそろそろ視界も復活する頃だ、ボクは三歩ほど後ろへと飛び退く。


「ひ、卑怯な、誓いの言葉も無いとは、騎士の風上にもおけない奴だ」


 そんなこと言ったってボクは騎士じゃない、今のを卑怯と言われても、こういう戦闘術しか教えてもらってないし、困る。


 それより敵を前にしているのに、剣に誓いを立てるってどういうこと? 学校ではそうしろって教えられているのかな。


 立ち上がったルクスの膝は早くも笑っている、剣を杖代わりにしながら、正拳が入った左脇腹を抑えている、あの様子だと骨まで砕けているかもしれない。


 信じられない、一番ダメージを受けた箇所を分かりやすく敵に教えるなんて。弱みを見せたら、調子に乗った魔物に一斉に襲われてしまうのに。


「フゥフゥ、まあ、良い、これくらいのハンデは、ぐっうっ、必要、だろう」

「……」


 それによく喋る……。


「はあああっ、ゆくぞ! 我が風の剣、避けられるものなら避けてみろ!」≪王国剣:ウインドソード≫


 例のウインドソードとかいう遠距離攻撃だ、今回は木刀じゃない、本物の剣で打ち出された戦技は、前回見た時より遥かに高い威力だ。


 はっきり視認出来るほどの風のウェーブが、大きな風切音を発して一直線に飛んでゆき、フィールドを囲んでいる分厚い石の壁に、縦に深い亀裂を穿った。


「ぐぼあぁ、……バカ、な」


 同時に、ルクスはボクのカウンターにより、地面を二度舐める事となる。


 こんなのボクに当たる訳がない、技を放つ前にどんな戦技を出すのか大仰に宣言しておいて、「バカな」も無いもんだ。


「ウソだろ、あのルクスが……」

「従者ユーノは戦技一つ出さないのに、あまりに一方的じゃないか」


 観客席に居る生徒達は口々にそう言っている。


 だんだん分かってきた、ここの学園の生徒はみんな、強さの方向性を履き違えているんだ。


 威力の高い技が使えれば高評価、みんなに合わせて一糸乱れぬ動きが可能なら高評価。つまり、数字上で最も高得点の人が優秀なんだ。


 でも実戦は違う。敵を圧倒する技を持っていても、気を抜けばゴブリンにだって殺られる。勝負ありで試合終了なんて無い、そのまま死ぬまで殴られる。


 ルクスはそれを分かっていない、頭では分かっていても、本当の意味では理解していない。


 それはまだ学生だから、元世界だって同じだ、いくら学生時分に勉強が出来たって、社会に出れば通用しない事も多い。


 だからと言って勉強の全部が無駄じゃない、実戦は卒業してから身につければ良い。まずは土台となるスペックを磨き、覚えた強力な技の数々を、実戦で活かせるように慣れていけば良いんだ。


 ただ、今はその実戦をやっている。ルクスの技は優れているが戦闘は素人だ、授業で組打ちをしたって、命のやり取りなんて経験は無いだろう。


 ボクも元世界では学生で、社会になんて出たことないけど、でもこの異世界に来て一年あまり、ありえないほど濃い体験をしてきた。何度も死にかけた、元の体だったら何度も死んでいた。


 逆に、ボクが優れている所はそこしかない、遠慮のないトーマスに鍛えられ、あとは実戦しかしてこなかった、ボクがルクスに勝てる見込みがあるとしたら、その部分だけだ。


 ……とは言っても、ボクもまだまだ甘い。本当なら最初の一撃で勝負は決まっていた、ナイフを急所に突き込めば良い。でもしなかった、出来なかった。


 確かにルクスはやり方が汚い、ボクを罠にはめて無理やり決闘に持ち込んだ。しかしそれは、異様なほどの将来への執着と向上心の末にやったことだ。


 ボクにとってはすっごく迷惑だけど、やり過ぎだと思うけど、その前向きな姿勢は評価出来る、学生時分のボクには無かったものだ。


 何も殺すこともない、きっとルクスは一流の騎士になるだろう、わざわざその芽を刈り取る必要はない。


 そしてもう一つ、この場所だ。決闘と言ってもただの見世物じゃないか、命を落とす事もあるというが、ボクから見れば娯楽の一つに過ぎない。お遊びだ。


 いつかルコ村が襲撃された時、ボクは死にかけて指一つ動かせなかった。もし片手だけでも動かせたなら、ポイズンブロウを使って襲撃者を殺してやると決意していた。


 でも今はそこまで本気にはなれない、こんな見世物で殺人ショーを行うつもりはない。別にボクは正義の味方ではないが、冷酷非情な殺人鬼でもないんだ。


「ぐおおおっ」


 気力を振り絞り、なんとかルクスは立ち上がる。


「この後に及んで、未だ見くびっていた事を詫びよう、全身全霊を持って当たらせてもらう!」


 すると「うおおお」と気合を込め始めた。


「我が剣は大地を揺るがす巨人の剣、すべてを飲み込み、すべてを破砕する! 喰らえ、奥義、グランドブレークッ!」≪王国剣:グラウンドブレイク≫


 剣を地面に突き刺した瞬間、ドガンと揺れ、ルクスを中心にいくつもの亀裂が放射状に地を走った。


 大地を何とかと言っていたが、多分これも風系の戦技だ、さっきのウインドソードの小さいやつを、地面すれすれに沢山放出する技だろう。


 なんだか“奥義”と言うには規模が小さい、本当に奥義なのか? とりあえず攻撃範囲はルクスの周囲五メートルほどだ、避けるのにそれほど苦は無かった。


 そしてまた、戦技を放ったルクスは「くうっ」と、まるで何かを犠牲にして大技を放ちましたと言わんばかりにカッコをつけている、隙だらけだ。


 ……ボクの反撃により、再三地面に沈んだルクスを注視する。


 戦いに慣れていないルクスだが、油断は出来ない。あの戦技のどれかがボクに当たれば、その一撃で終わるのは事実だ。


「ぐっうっ……、さすがだ、オレの人生で、ここまでの強敵は無かった」

「……」

「この戦技だけは使いたくなかったが、封印を解くのも致し方ない」


 この違和感、どうやら大分厨二病を患っているようだ、この学園という小さな世界で、主席のルクスはヒーローなのだろう。


 剣を構え直したルクスは、すでに満身創痍の状態だ、危機的状況下に追い込まれたため、逆転狙いの大技を使うようだ。


「ふぅ、まだ未完だが、ミルク様に近づこうと長年研究した戦技、喰らうが良い、ゆくぞ! うぉぉおお、奥義! 大旋風斬り!」


 なっ!? 大旋風切り?


 これはミルクの奥義だ、竜巻を発生させ無数の刃で敵をみじん切りにする戦技、使用者の前方に居たら絶対に躱せない、まさに必殺の奥義だ。


「はああああっ!!」≪王国剣:ウインドソード≫≪王国剣:ウインドソード≫≪王国剣:ウインドソード≫


 うわああっ、三連のウインドソードが襲ってきた、全然大旋風切りじゃ無い!


 大旋風切りだと思っていたので一瞬反応が遅れた、それでもなんとか躱したが、三発目の戦技がボクのズボンの裾を掠めた、危ない!


 ルクスなりに大旋風斬りに似せようとしたのだろう、危うくセリフに騙されて殺られる所だった、厨二病もバカに出来ない。


 怯んだボクを見て反撃のチャンスだと思ったのか、ルクスは続けざまに攻撃を仕掛けてきた。


「おおお! 我は疾風、その疾さ並ぶもの無し!」≪移動術:クイックムーブ≫


 距離を取っていたボクへ瞬時にルクスは追い付き、追い越した。ボクの背後を取ろうとしたのだ。


 しかし甘い、追い越しすぎだ。どうしても全開で戦技を放つことが、ルクスの中では絶対正義なんだ。


 だから突然には距離を調整出来ない、ピタリとボクの背後を取って速やかに処理することが、ここの生徒には難しい。


 通り過ぎたルクスに“なめり走り”で追随する。スタート地点が同じなら持続距離的に追い付けないが、途中からならこっちが有利だ。


 ボクの“なめり走り”は戦技ではない、一生懸命せかせかと足を動かし、奇妙な足運びと重心の移動でなる縮地法だ。だからコントロールするのも容易い。


 目の前にはルクスの背中が丸見えだ、背後を取ったのはボクの方だった。


 後ろから追うボクに気が付いたルクスは、首だけで振り返る。その表情は驚愕と恐怖に歪んでいた。



 ――闘技場はやけに静まり返っている。


 ルクスはもう立てない、今ボクがくるぶしを踏み抜いて関節を潰したからだ。同時にしこたま正拳をぶち込んだ、もうまともに体を動かすことも難しいだろう。


 ここからは処刑の時間だ、相手が戦闘不能になっても決闘の勝敗は決まらない、勝負の判定は完全に負けを認めるか、死ぬかだ。


 でも殺すのは本意じゃない、適当に痛めつけて参ったと言わせるのが目的だ。


 ルクスは地面に座り込んで動かない、いや、動けない。がっくりと頭を垂れて終りの瞬間をただ待っている、ボクの拳はルクスの心をも砕いたようだ。


 一歩近づく、するとルクスの剣が一瞬煌めいた。次には、ビシっとボクのつま先の地面が少しえぐれた。


 ハッとして顔を上げる。


 またルクスが何回か剣を振る。すると、とても小さな空気の歪が飛んで来て、ボクの足元へ落下した。素早く後退し避けると、今居た地面が少しずつ削れた。


 戦技にもならない技、ただ“気”を飛ばしているだけ。今までのルクスとは明らかに違う、こんなかっこ悪い事は好かないはずだ。


 ルクスは深く反省している、大出力の戦技をむやみに撃っても意味が無いと、今更に気が付いたようだ。 


 これは……困った。かろうじて剣は振れるが満身創痍のルクス、対してボクはダメージを全く受けていない、誰が見てもボクの勝ちだと思うだろう。


 しかし、ここからは圧倒的にボクが不利だ。今のルクスでも片腕さえ動けば簡単にボクを倒せる、元々それほどの力の差はあるんだ。


 プライドを捨て、小さな攻撃を刻んでくる今の状況は良くない、これではルクスに近づくことすら難しい。


 仕方ない。ボクは、この決闘で初めてナイフに手をかけた。


 ここまで沢山殴ったけどルクスは降参しなかった、こうなったらナイフで一撃、死の淵を見せるしかない。


 そして、今のルクスを相手にするなら、ボクも刺し違える覚悟でやらないと、……負ける。


 ゆっくりとナイフを抜き、逆手に構えて腰を落とす、このまま突っ込んで体当たりをするように深く突く、回避も考えない特攻の構えだ。


 突撃のタイミングを計る。その時。


 ――ガシャン。


 突然、ルクスは自身の剣を後方へ投げ捨てた。


「うっうっ、オレの……負けだ!」


 えっ? 勝っ……た?


 ルクスは地面に伏せって肩を震わせている。


 どうやら、ボクがルクスを警戒したと同じように、ルクスもナイフを抜いたボクを見て、絶対勝てないと思ったようだ。


 すると、ラインカーンの兵でもある決闘運営者は、仕方ないというふうに、ボォオオン、ボォオオンと力無くドラを叩き、決闘が終結した事を知らせた。


『うおおぉぉおおお!』


 静まり返っていた闘技場が歓声に包まれる。やっとだ、こうなるとさすがに勝った実感が湧いてくる。


「すげぇ、やっぱ従者は強え」

「あーん、ユーノ様こっち向いてー」

「ふぉおおお、俺大金持ち! マジかよマジかよ!」


 まったく、この決闘はボクにとって何ひとつメリットが無かった、勝利した安堵からか、それが変に笑えてしまう。

 

 ルクスはまだ伏せっている、泣いているようだ。


「ううっ、なんてバカなんだ、なんて愚かなんだオレは。従者に勝てるはずなんて無かった、それなのに気ばかり大きくなって、オレはなんて事を」


 そんな事は無い、この決闘でルクスも成長した、再戦したらボクは簡単に負けちゃうと思う。


「すまないユーノ君、オレは、オレは」


 顔を上げたルクスはボロボロだ、何箇所も骨折もしているだろう。若気の至りだな、なんて、ちょっとお兄さんぶってみる、見てくれは十歳だけど。


 サイドポーチから瞬間強力回復軟膏を取り出す。ボクも必死だったから随分と痛めつけてしまった。


 特に幾つかの関節は完全に破壊したんだ、この薬がないと再び剣を振るうのは難しいだろう。


「もう良いんです、この薬を使って下さい、これで……うっ?」


 薬を差し出そうとしたその時、ガクリと体に衝撃が走った。


 目の前のルクスの顔に、鮮血が吹き付ける。


「あ……れ?」


 ボクのお腹からブシュブシュと勢い良く血が吹き出している、ボクを見上げているルクスも、べったりと血液を浴びながら驚愕に目を見開いていた。


「き、きゃああああああ」


 観客席からも悲鳴が上がる。なんだ、これは? ボクのお腹に穴が開いている。


 ルクスの後方の地面に赤い槍が突き刺さっている。あの槍がボクの背後から飛んできて、ボクの胴体を貫通したんだ。


「きゃあああああっ」

「うわああ、なんだっ、やめろおおお」


 あちこちで生徒達の悲鳴が上がった、いつの間にか、赤い鎧を着た大勢の兵士が観客席を包囲していた。


「フフ、今の決闘とこれから起きる事を、外部に漏らされる前に教育しなくてはならないからな」


 ラインカーン……。 


「心臓を狙ったのだが、腹を掠めただけか、運の良い奴だ」


 背後からボクに槍を当てたのは、ラインカーンだ。


「父上、どうして」

「見苦しい戦いをしおって、戦闘開始の合図で、小僧の目つきが変わっていた事に気が付かないのか、愚か者めが」


 何故だ、息子の敗北が気に食わないというのか、だからその仇を討とうと?


 でも、そんな事したってレイベル家の名誉は守られないはずだ、決闘は正しく終わった、それなのに今更。


「ルクス、お前には何も期待していない、私の言い付けを破りこんな学園に入学し、挙句にこのザマだ、このレイベル家の面汚しが」

「くっ……」

「しかし、戦士ミルクの仲間を絡め取ったのは良くやった、これでこの国が生まれ変わった暁には、レイベル家の力はさらに盤石となるだろう」

「どういう事ですか父上!?」


 何を、言っているんだ?


 ルクスも状況を飲み込めていない様子だ。そんな息子に一瞥をくれ、ラインカーンは自身が投擲した槍を手にする。


「お前が小僧を倒せば綺麗に事は収まったのだ、余計な手間を煩わせおって」


 そして、ゆっくりと槍の穂先をボクに向けた。


「さて、とりあえず処分しておくか」

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