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65 忘却の街

「アーデルア編」

 オアシスの街で、ホッと一息つくショタ主人公ちゃん。

 グジクで数日過ごしたボク達は、残りの作業はミリアマリスに任せ、再び王都へ向かう事にした。今までの馬車にミルクの騎乗馬を加えた四人での旅だ。


 ミルクの仕事はケイダンの一件であらかた終わったみたいだ、黒幕であるクレイニールを成敗しなくても良いらしい。


 こんな事を言ってはあれだけど、辺境に新しく出来た小さな村の事で、国に多大な影響を及ぼすクレイニールまで討つのは難しい。


 そもそも、ユナリア教会全部が悪い組織というわけではない、一部の人達だけが間違った事をしているんだ。


 クレイニールは、この異世界で最大宗派のユナリア教の総本山、ヴィラティ国からデルムトリア王国へ布教のために来ている。ユナリア教の中でも枢機卿という高い地位にあり、デルムトリアの教会を仕切る一人だ。


 教会と城塞都市にどんな繋がりがあったのか、大人は教えてくれない。多分ケイダンはユナリア教の信者というだけでなく、そこにはきっと、ろくでもない取引があったに違いない。


 グジクの街は王都から距離がある、その領主ケイダンの私設軍隊は、クレイニールが秘密裏に動かせる最大の戦力だったようだ。それを抑えたので、武力による脅威はほぼ消え去ったと、トーマスが言っていた。


 今回ミルク達は、ケイダンと表立って何かの契約をしたわけではない。娘のニーナを拐かし、自作自演で恩を売り、個人的に交わした約束事だ。だから証拠も残っていない。


 それでも約束を破れば、ボクのバフを受けた圧倒的な戦力のドロテオ部隊に、カーティン家の関係者は一族郎党皆殺しにされる。


 今後、教会から何らかの要請があっても、訳も語らず問答無用で無視しなければ、“お前分かってんな?”という事だ。


 本気なのか脅しなのか知らないが、とても褒められたものではない。きっとケイダンも色々と身を切らされるだろう。


 普通なら許されない暴挙だが、村長のドロテオのバックには英雄のミルク、勇者のセシル、他にも王族と太いパイプがあるみたいで、お咎めの心配は無いらしい。


 宗教が確立されていなかったデルムトリアの民衆を引き入れ、急速に力を付けてきたユナリア教会は、王族からも警戒されているというウワサだ。


 ユナリア教国ヴィラティから派遣され、民衆の支持も厚い教会側の勢力を、どこかの誰かが削いでくれるなら王族も大歓迎というわけだ。


 なんだか、そんな話はボクにとって、とても遠いように感じる。しかし、ルコ村で騎士団にボコボコにされた時からボクも無関係ではない。もっと言えば、ボクの運命はアルッティの館から始まっていたのかもしれない。


 トーマスは、一連の流れが成り立つのはボクの存在が大きいと言うが、ボクは王都へ行きたいだけで、自分も何かしようだなんて大それた事は思っていない。むしろ、攫われたり人質に取られたりと迷惑ばかりかけている。


 ただ、勇者PTの戦士ミルクと一緒に居るから、少し大きな事件も身近に起きるんだと思う、ミルクの運命に巻き込まれただけだと思う。



 そんな大人達のイザコザとは関係なく、城塞都市グジクを出発して数日、ボクは相も変わらず砂漠を旅していた。


 今進んでいるルートは忘れ去られた道だ。本来なら王都と城塞都市は容易に行き来できなくてはならないのに、予算の都合なのか途中までしか道が無い。


 グジクを出る時は立派な石畳の街道だったが、それもすぐに終わり、後はどこが道なのか定かでない状態が続いている。 


 馬車の車輪が砂漠に埋まることも多々あったが、強化された馬車馬のパワーで難なく乗り切ることが出来る。確かに険しい道程だが、馬車に砂漠用の改造を重ねた甲斐もあって、それほど苦もなく進めていた。


 唯一、常人であるボクのせいでノロノロとした旅だが、ミルクが言うには、現在勇者は世界各地を飛び回っているため、急いで王都へ向かっても会うことは出来ないらしい、だからゆっくり進んでも問題なかった。


 トーマスは、「それ先に言ってくれよ」とぶーたれていた。初めから分かっていたら、あんな勢いで砂漠を越えてこなかっただろう。だけど、おかげでグジクの事件に間に合ったんだし、結果的に良かったと思う。


 この道を行くと、アーデルアという中継点を一つ挟み、いよいよ王都へ入る。


 その途中で、ふと、ミルクが歩みを止めた。どこか遠く一点を見つめている。


「どうしたの?」

「いや……」


 ミルクの見ている方向には、遠くに幾つもの建物が広がっていた。


 しかし、その建物は全て瓦礫と化している。まさか、あそこが次の街アーデルアなのか? 完全に壊滅しているけど。


「あれは違う、名も無い街だ。今は住人も避難して誰も居ないはずだ」


 グジクで新たに購入した鞣し革の地図にも、この街は載っていない。


 少しの間、険しい表情で壊滅した街を眺めていたミルクだったが、「行こう」と、再び歩き出した。



 さらに数日、ゆっくりした旅はとても快適だ。トーマス達からも特に不満の声は無く、楽しい旅路を続けていた。


 そうして、ついに次の中継点の街、アーデルアへ到着した。


 オアシスだ。キレイに丸く湖が出来ていて、周りにヤシの木を中心とした南国特有の植物が生い茂っている。その中に集落が埋もれるようにして広がっていた。


 砂丘に囲まれたアーデルアの街は、人の行き来の少ないルート上にるため、オアシスとはいえ人口もあまり多くないみたいだ。


 とりあえず冒険者ギルドへ行ってみる。


 オレンジ色で妙にカラフルな建物だ。やはり食堂も併設されていて便利だが、利用者が少ないのかギルドの規模も小さく、建物内は閑散としていた。


 まずはご飯だ、お腹空いた。お皿の上にバナナの葉が敷かれ、そこに湖で捕れた魚の焼いたのや、大きなトカゲの丸焼きなど豪快な食事が並ぶ。


 悪くないと思う、特に焼き魚は砂漠ではあまり見ないので美味しく頂いた。


「勇者が王都に戻るまで、まだ大分期間あんだろ? どうすんだ?」

「ふむ、いち早く王都へ向かい勇者を待っても良いが、せっかくだからこの街に少し滞在するか」


 この街は少々寂れているが、オアシスという事もあり、リゾートな雰囲気は十分ある、数日羽を休めていく事にした。


 そのための宿を確保しようと思ったが、ギルド窓口のお姉さんが言うには、現在のギルド宿には部屋が空いていないらしい。


 冒険者らしき人は見かけないけど、ギルド自体がこの大きさだから、ギルド宿のキャパも少ないのだろう、ボク達が泊まれるだけの部屋はないみたいだ。


 仕方ないので、湖の畔に並んでいる観光客用のコテージに宿を取ることにした。ギルドから少し歩くが、ギルドの安宿とは違い洒落た場所だ。


 ひと家族が泊まれるコテージは、ボク達四人で丁度一軒貸し切りになる。部屋も個々に振り分けられ、のびのびと過ごせる。


 さっきお昼ごはんを食べたところで、午後から特にすることも無いので、オアシスの周りを一人で散策することにした。


 歩道はあまり整備されていない、生い茂る緑が肌をかすめる。所々ぬかるんでさえいるが、久しぶりの濃い土の匂いは清々しい。


「ユーノちゃーん」


 背後からボクを呼ぶ声がする、レティシアが後を追ってやって来た。


「もう、置いて行かないでよ、一人で歩いていたら変な人に攫われちゃうよ?」


 そう冗談ぽく言うが、ボクとしてはあまり洒落になっていない、ついこの前も奴隷商に拉致されたばかりだ。正体はレティシア達だったから良かったけど。


「待ちなさい!」


 その時、近くの茂みの中から、知らない女の人の叫ぶ声がした。


 ――ドカッ。


「ごふっ」


 その声に振り返る間もなく、茂みの中から飛び出して来た人影に横から突き飛ばされ、ボクはぬかるんだ歩道に倒れ込んだ。


「な、何なの?」

「いてて……」


 見ると子供だ、小学校低学年程度の小さな男の子がボクに体当りしてきた。ぶつかってきた本人も、弾かれて歩道に尻もちを付いている。


「ほら何やってるの、バカな子だね」


 続いて、お母さんらしきおばさんも茂みの中から現れた。生い茂る草木で分からなかったけど、よく見ると小さな横道がある。


「おや? もしかして人にぶつかったの?」 


 やっぱり母親みたいだ、体当りしてきた男の子は、「引っ張るなよかーちゃん」と言いながら起こされていた。そして、おばさんはボクの方にも駆け寄ってくる。


「すみませんうちの子が……あの、ほんとにごめんなさいねボク、怪我は無い?」

「はい、大丈夫です」

「あらあら服が汚れてしまって、このままじゃいけないわ、すぐそこがおばさんの家だから、袖口だけでも洗って行って、ね?」


 確かに泥だらけだ、おばさんの家で水場を借りよう。突然なことに戸惑っていたレティシアも一緒に行く、逃げて来たらしい男の子も観念したように家に帰る。


 言われた通り、おばさんの家は茂みを抜けたらすぐにあった。かなり大きな家だ、ボク達が泊まっているコテージの倍はある。


 さっき盛大に転んでしまったため、ボクの服は結構汚れていた、なので、結局ちゃんと洗濯してもらうことになった。


「まあ、この服良い仕立てね」


 おばさんはボクの脱いだパーカーを手に取る。


「シープ族の織物は最上級だと聞くけど、本当に良いものだわ」


 さすがはレティシアのお母さんだ。牧羊を生業とするシープ族の村、その村長さん宅の嫁が紡ぐ羅紗生地は、それ以上無い一品だろう。


 ボクもヴァーリーで旅の準備をしている時に、レティシアのお母さんにわがままを言って、替えのパーカーを何着か仕立ててもらったくらいだ。


「ありがとうございます」


 ボクはリメノ村の者ではないけど、シープ族ですらないけど、シープ族を代表してお礼を言っておいた。褒められてレティシアもご満悦な様子だ。


 とりあえず洗濯物が乾くまで、このお宅でお茶をいただいて過ごす。


 何気なく窓の外を眺めて見ると、緑豊かな向こうには湖があり、さらにその背景には雄大な砂丘が続いている。


 なんだか不思議な景色だ、そう思っていると、庭先にさっきの男の子がこっそりと出かける様子が見えた。


「あれ? さっきの子だ」

「えっ、本当?」


 何となくつぶやくと、レティシアと織物談義に花を咲かせていたおばさんは、急いで腰を上げ、そそくさと庭へ降りて行った。


「あ、捕まった」


 そして、密かににじり寄ったおばさんに、男の子はあえなく御用となった。


「はーなーしーてー」

「大人しくしなさいマリク!」


 マリクと呼ばれた少年は、目を離すとすぐに家を飛び出してゆく、仕方ないから客室であるここに一緒に居ることになった。


「早くしないと、急いで行かないと!」

「あなたが行ってどうにかなる事じゃないでしょ」


 マリク少年は、とにかくどこかへ急いで行きたいようだ。


「ごめんなさいね、騒がしくして」

「早くしないとお父さんがしんじゃう!」


 ええっ、お父さんが死んじゃう? それは大変じゃないか。


「こらマリク、滅多な事を言うものじゃありません」


 ぐずるマリクを諭すおばさんだが、人の生き死にが関わっているなら穏やかじゃない。でも、家族の問題に安易に踏み込むことも出来ないし。


 そううろたえていると、マリクのお母さんも察して、「大した事では無いのよ」と、事情を説明してくれた。


 どうやら、マリクのお父さんは病気にかかっていて、その病気を治すため、マリクは砂漠にあるという薬の材料を取りに行こうとしているらしい。


「あの、お父さん大丈夫なんですか?」

「まあねぇ、栄養さえ摂っていれば、命を落とすような病気でもないし」

「そうなんですか」

「ただ、もう長いから、マリクも心配で仕方ないのは分かるんだけど……」


 今、この小さな街にはその病気に効く薬の在庫が無く、薬の材料を集めるため冒険者ギルドに頼んでいるが、なかなか依頼を受けてくれる冒険者も居ないという。


 それでマリク少年は自分で取ってくると騒いでいるのだ。


「そうですか……、それで、その薬の材料とはどんな薬草なんですか?」

「薬草ではないのだけれど、少し厄介でねぇ、冒険者もめんどくさがって依頼を受けないのよ、砂漠に出没する魔物なんだけど」

「魔物!?」

「ええ、観光の方には馴染み無いかも知れないけど、サンドワームという魔物で」

「サンドワーム!?」


 これまた厄介そうな魔物だ、大抵のゲームでは巨大なミミズの化物として描かれ、中盤から現れることも多い手強い相手だ。


 そんな魔物がボク達の足元に潜んで居たなんて、見えない地中から突然襲われることを想像すると恐ろしい。


 しかし、魔物が相手ではマリク少年では無理だ。特にサンドワームとなると、冒険者でもおいそれと手が出せない難敵だろう。


 常に地中を移動し、突然襲いかかってくるサンドワームを討伐するのは骨が折れる。強く、対策も難しい、だから誰も依頼を受けないんだ。


 ボクの持つ瞬間強力回復軟膏は、怪我はすぐに治せるが病気には無力だ。そのため、お父さんの病気を治すには、やはりサンドワームを倒すしかない。


 力になってあげたいが、サンドワームが相手では、ボクも尻込みしてしまう。


 おばさんは、コテージに泊まっているボク達のことを観光客だと思っている、まだ冒険者という事は伏せておこう。


 ニーナの依頼の時は、強引にサインさせられトーマス達に迷惑をかけた。気の毒とは思うけど、安請け合いは良くない。


 いずれパーカーも乾いたので、帰ることになった。この話は持ち帰ってミルクに相談してみよう。



「薬で売ってるのは見たことあるけどな、オレも生きてるのは見たことねーな」


 コテージに帰って、さっそく依頼についてみんなに相談した、トーマスはサンドワームの事はよく知らないようだ。


「サンドワームか、それなら昔研究したことがある」

「ほんと? ミルク」

「うむ、以前、王都で熱病が流行った時期があってな、この魔物はその病気によく効くんだ」


 王都で流行った熱病、おばさんに聞いた病状と同じだ。やはり、すぐに死亡するような危険はないが、長い間苦しむ難病だという。


 薬の元となるサンドワームは珍しい魔物では無く、砂漠を旅していると遭遇する事もあるらしい。ただ、普段は地中に居るので、こちらから探すのは難しい。


 それに、夜のうちに地中を移動してしまうので追跡するのも不可能に近い。数々の理由で狙うのが難しいため、冒険者達も依頼を受けたがらないというわけだ。


「実はサンドワームには出現位置に一定の法則があるんだ、おそらく今ならここ、アーデルアの南東、歩いて三日といったところか」


 さすがミルクだ、以前研究していたため、今の時期の出現場所をまだ覚えていた。大まかな位置は特定できるので、後は現地での調査となる。


「でも三日か、遠いね」

「まあ大丈夫だぜ、オレの作った馬車なら砂丘の上でも走れる、歩いて三日なら馬車で一日もかからん。それでどうするんだ? この依頼受けるんだろ?」

「うん、出来れば受けたいと思うんだけど、良い?」


 今回はマリクとぶつかって出来た縁だが、またボクの都合で依頼を受ける事になる、そこらへんはみんなどう思っているのだろう。


「ああ良いぜ、今更オレやミルクが普通の依頼を受ける事も無いからな、ユーノやレティシアが受けたい依頼を取ってくればいいんだぜ」

「その通りだ、二人とも冒険者になって日が浅い、今のうちに色々見ておいたほうが良いぞ」


 ミルクとトーマスは完全に保護者目線だ。ボクにとって、ミルクは冒険者の先生だし、トーマスは戦闘術の師匠だから、当たり前なんだけど。


「じゃあ、おねえちゃん」

「うん、これでマリクちゃんのお父さんも元気になるね」


 依頼を受けることは決まった。普通なら難しいサンドワーム狩りも、ミルクの知識とトーマスの改造馬車のおかげでクリア出来そうだ。


 なんだか楽しみになってきた。四人で依頼をこなすなんて初めてだ。


 さっそく明日の朝ギルドへ行って、マリクのお母さんが出したサンドワーム討伐の依頼を受けよう。



 翌朝、ボクは一人でギルドへ来ていた。トーマス達は、馬車のさらなるチューンナップに取り掛かっている。


「これがサンドワームの依頼ですか?」

「はい、こちらになります」


 窓口のおねーさんから、マリクのお母さんが出した依頼書を受け取る。サンドワーム一匹の報酬、……千ルニー。


 報酬が安すぎる、なぜこんなに安いんだ? ゴブリン魔石の買取価格の半分だ。


 これでは割に合わない、今のボクはお金に困っていないが、他の冒険者連中が依頼を受けないのは当たり前だ。


 昨日、マリクの家で聞いた話では、お父さんは行商人でそこそこ上手くやっていたらしい、お家も大きいし報酬を支払うだけのお金は持っているはずなのに。


 依頼に目を通してみると、さらに下の方に特別報酬が書かれていた。クイーンワーム討伐報酬、……三百万ルニー。


 高っ、こっちはすごく高額だ。一般的に報酬が百万を越える依頼は、かなりの難度を誇る、ゲームで言うところのネームドモンスターやボス級だ。


「あの、このクイーンワームの報酬、これが普通なんですか?」

「はい、未だ狩ってきた冒険者を見たことがありません」


 そうなのか、これはミルク達の傍を離れないほうが良いな、ボクでは対処できそうにない。


 それにしても、報酬額の設定がめちゃくちゃなため少々面食らったが、依頼を受けるのにお金は問題ではない、マリクの家族のためだ。


 それに、ミルクを含めた四人でやる初めての依頼でもあるし、この街に滞在しているうちに出来る仕事としても手頃だ、ボクは冒険者なんだから。


 すでに昨日相談して受けることは決まっているので、依頼はこのまま受けた。そして、閑散としたギルドを出て、ミルク達と合流する。


「ソリじゃん!」


 馬車はほとんどソリになっていた、車輪の前に可動式の板状のアタッチメントが装着されている。


「良いだろ? ここまでやる奴はそうは居ねーぜ」


 トーマスはこういう機械いじり的な、DIY的な事が好きなのかな? ボクもバイクいじりみたいな男の子の趣味には興味がある。


 でも、実際出来るかは別の話で、トーマスのそんな所はうらやましい、ボクが得意なのはお裁縫とかお料理だし。


 これならサラサラな砂の上も滑走できる、もちろん、ボクのバフ付きの馬車馬ありきの改造だが。


「よーし、いっちょ行くか」


 トーマスは依頼自体には興味が無さそうだけど、砂漠の上を自分のマシンで走ることは楽しみにしているようだ。

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