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50 旅に備えて

 ルコ村が騎士団に襲撃されてから数日、ボク達はヴァーリーへ戻っていた。


「ミルク、もう行っちゃうの?」

「ああ、色々やることが出来てしまったからな」


 ミルクはまた出かけてしまう、ルコ村を守るため、速やかに遂行しなくてはならない重大な使命があるんだ。


 襲ってきた騎士団は只者ではない、すごく訓練されていた、そんな精鋭ばかりを集めた部隊なんて、異世界でもそう存在するわけではないだろう。


 裏には必ず大きな力が働いているはず、騎士団にルコ村を襲撃させた何者かが居るはずなんだ、それをなんとか排除して、村の安全を確保しなくてはならない。


 ミルクは黒幕の目星はついているようだった、だから、騎士団を動かしたその偉い人の所まで行って、止めて下さいとお願いをしに行くのだ。


 もし聞き届けられなかった場合、この国が少し混乱するかもな、などとミルクは言っていた、多分みなごろしにする気だ、えらいひとしんじゃう。


「私を嵌めるとはいい度胸だ、奴らには相応の報いが必要だ」


 ミルクの語気に怒り等は感じない、いつものように、ちょっと行ってくる的に自然体だ、脅しや決意も無いその態度が、かえって本当にやるんだと思わせる。


 ミルクをルコ村から遠ざけるために偽装された依頼は、王様からの命令書だった、そんな物を偽装できる者など王の側近中の側近ではなかろうか。


 王からの依頼は頻繁に出されるものではない、その依頼を受け取った時、ミルクは砂漠のダンジョンの件が済んだばかりで不審に思ったそうだが、無視するわけにもいかず、王都へ出向いた。


 この辺境から王都まで往復するのに、単騎で駆けても二ヶ月はかかるという、本当なら、戻ってくる頃には騎士団の襲撃によりルコ村は消えていたんだ。


 バフが掛かっている騎乗馬が居たため、ミルクは予定より早く帰ってこれたけど、それでも間に合わなかった、ボクが居なければ村は壊滅していた。


 それを思えば、ミルクの本気度も推し量れるというものだ。


「ミルク一人で大丈夫なの?」

「ああ、実はその偉い人とは友達なんだ、ちょっとお話しをしてくるだけだから、優乃は何も心配しなくて良いんだぞ」


 わー、完全に嘘だコレ、血の雨が降る予感しかしない。


「それより優乃の方が心配だ、私も用事が済んだら旅に合流してやりたいが、何時になるか分からん」


 この後、ボクも勇者に会うために王都を目指すが、ミルクと同行は出来ない。


 ミルクの仕事は早急に片付けないと、次にどんな災厄が村に降りかかるか知れたものではないし、国の有力者と交渉するなら子供のボクは邪魔だ、それに血なまぐさい展開になるかもしれない。


 なので、ボクはヴァーリーで数日間、旅の支度を整えてから出発する予定だ。


「優乃、私が教えた事をしっかり守って砂漠を越えるんだぞ、道を外れなければ各所に休憩できる施設もあるから、王都まで安全に行くことが出来るはずだ」

「うん」


 ミルクは馬にまたがる、砂漠を越えるにしては荷物が少ない、ミルクも馬もバフで強化されているため、自然の脅威に備える必要が無いんだ。


「ではトーマス、二人を頼んだぞ」


 ボクが王都へ向かう旅の道連れは、レティシアとトーマスに決まっていた。


「はあ、マジでオレが子守すんのかよ」

「フッ、良いではないか、碧の星に匹敵する戦力を引き連れる事になるんだぞ?」

「勘弁願いたいぜ、まったく」


 悪態をつくトーマスだが、その口元は下卑た笑いに歪んでいる、いつも冒険の話題も多いトーマスは、久しぶりの遠出にまんざらでもないようだ。


「レティシアも優乃をよく見てやってな」

「任せて下さいミルクさん」


 レティシアはお姉さんらしく無い胸を張る、完全にボクを子供扱いだ、……確かにボクの姿はレティシアより少し幼く見える、でも中身は二十歳なんだけど?


 他人から見ると十歳相応に見えているらしい、だけど、ボクも最近は子供の姿を良い事に、色々と楽をする傾向にある、それも幼く見られる原因かもしれない。


「なるべく早く合流できるようにする、それまで頑張れよ優乃」

「うん、またね」

「うむ」


 別れの挨拶を済ませると、ミルクはヴァーリーのアジトを出発した。


 なかなかに大変な仕事だ、しかし、トーマスやドロテオの話では、この程度の仕事はミルクには日常茶飯事だという。


 英雄ともなれば、やはり活躍の場は大きな舞台となるのだろう、それが可能な力をミルクは持っているのだ。



 ミルクを見送って、ボク達も旅の準備を始めることにする。


 バフの影響下にあるトーマスとレティシアが、それぞれ単騎で王都へ向かうなら、ミルクのように短期間で王都まで行けるかもしれない。


 いや、普通に行けると思う、しかし、今は足手まといが居るからその方法は取れない、足手まといとは、言うまでもなくボクだ。


 仮に上手く騎乗馬を強化できたとしても、ボクではその走りに耐えられない、まして砂漠超えなど絶対に無理だろう。


 先に王都へ向かったミルクと同行できない本当の理由はこれだ、ミルクの早馬にボクの体がついてゆけないのだ。


 なので、しっかり装備を整えないといけない。


 今は、砂漠超えの馬車を新調しているところだ、なにせお金ならある、くろひつじカンパニーは変わらず営業中だ、増え続けている貯金は億は超えているだろう。


 元盗賊である山賊は、この辺境から外へ出た者は少ない、しかし、そんな山賊とは違い、ベテラン冒険者であるトーマスなら旅のノウハウは心得ている。


 旅に必要な馬車の架装や道具を揃えるのは、トーマスに任せる事にした。


 小型の馬車に仕上がるらしいが、オーダーメイドなため納期まで数日かかる、それまでの間、ボクとレティシアも自分達の準備を進める。



 まずボクは、レティシアを連れてリメノ村へ向かった、アストラに挨拶するためだ、レティシアを旅に同行させていいか、お伺いを立てに行くんだ。


 アストラにしてみれば、冒険者として働くものだと思っていた自分の娘が、いきなり男と一緒に王都まで行きますなどと、話が違うと言いたくなる状況だろう。


 レティシア自身は旅に同行してくれる事に快諾してくれたが、お父さんからNGが出れば連れてゆくことは出来ない。


 日本ならレティシアは義務教育ど真ん中だ、そんな子供の判断では足りない、保護者が必要な年齢ならば、ボクはその保護者であるお父さんの意見を尊重したい。


 もっとも、異世界では義務教育も保護者も関係ないのだが、日本人として、そこら辺ははっきりさせておかないと気分が悪い、あまったれた道徳心が捨てきれないんだ。


 そして、どやされる覚悟でアストラと対面した。


「ルコ村では大変な事件が起きたそうだな? ウチのレティも巻き込まれたとか」


 いきなり痛いところを突かれた、やはり一人娘を危険に晒すのは、親として容認できないところだろう。


「しかし、またしても助けてくれたのはユーノ、お前だった、もうレティはお前のものだと言われても、何も言えん」


 怒られるものと覚悟して来たのに、アストラの反応は予想外だった。


「いいかレティ、これからの生活でツライ事もあるだろう、だがユーノはお前を守ってくれる人だ、彼を信じて付いて行きなさい」


 いやいや、え? お嫁さんを送り出す父親じゃないんだから、そのセリフはおかしいと思うのですが?


「もうお父さん、気が早いよ、嬉しいけど!」

「あれ、そうか? なんだ、二人して改まるから勘違いしただろうが」


 この人めっちゃ勘違いするなあ。


 なんて、まあ冗談だろう、二人の子供に対して、真剣にこんなこと言うわけが無い、目が笑ってるし。


「でも長くかかると思うの、良い? お父さん」

「ああ良いぞ、お前を助けたというユーノの能力、初めは信じられなかったが、レティの拳を見て確信した、これなら何処へ行っても心配は無いだろう」


 見た目へっぴり腰のレティシアのパンチは、実際に受けるとシャレにならない、ボクのバフを説明する際、森の木々を何本かなぎ倒して見せたのだ。


「それに、旋風のヤツにも頼まれたしな」


 なんだ、もうミルクと話がついていたのか、あの疲れ知らずの馬が居るので、リメノ村と往復するもの楽だろう、知らない間に手を回してくれていたみたいだ。


 結局、ボクの心配は杞憂に終わり、すんなりと旅に出ることを許された。


「レティ、お兄ちゃんの結婚式には戻るのよ」

「まだ半年も先じゃない、大丈夫だよお母さん、その頃には戻るから」


 怪我をしていたクリティアの足は、瞬間強力回復軟膏のおかげですっかり良くなっていた。


 こうして、レティシアの家族には快く送り出されることとなった。



 リメノ村から送り出される際、瞬間強力回復軟膏の原液をひとビン持ち出した、これで旅先で薬が不足することはない。


 そして、来たときと同様、山賊の操るアビーさんの馬車でヴァーリーのアジトへ送り届けてもらった。


 その後、ボクはルコ村へ、レティシアはヴァーリーで自分の支度を始める。


 ボクは、会社の引き継ぎなどで、ヴァーリーとルコ村を行き来していた。


 騎士団に村人を減らされたルコ村だが、人口は増えていた、村には先日奇襲してきた騎士が住んでいる、そして、この村へ奉仕させられていた。


 やはり、亡くなった村人の縁者などからボコされた騎士も居るが、昔、盗賊を受け入れた時のような混乱は起きなかったみたいだ。


 村に残った騎士は、主に命令で動いていただけの者が多かったから、昔の盗賊団のように、欲望のままに略奪を行ったわけではない。


 ここで贖罪として働かされている騎士以外に、そのまま開放された騎士も居る。


 開放されたのは、宗教だか理念だか知らないが、偏った思想が強い者達だ、そんな者は村の指示にも従わないし、危険で使えない。


 開放されたと言っても、それは優しくはない、すでにボロボロに破壊された体一つで、村から放り出されるのだ。


 しかし、彼らは獣人の村に屈することの方が耐えられないみたいで、最後まで悪態をついていた。


 まともに動かない体で、這いつくばってヴァーリーまで戻れば、もう二度と剣は振れない身体になるだろう。


 今の彼らは無一文だが、念の為、瞬間強力回復軟膏がその手に渡らないように、裏で手も回してある。


 ルコ村で体を癒してもらい罪を償うか、矜持を守り通し廃人になるかだ。


 リベリオ分隊長と数人の部下は這って村を出ていった、かろうじて命をつないだアーサーも同じだ。


 あれほど鬼気迫る覇気を纏っていたアーサーは、背中を丸めて小さくなっていた、自分の信じる剣が破られたのが、よほどショックだったみたいだ。


 負けた相手が雑魚山賊Aのトーマスでは、プライドもズタズタだと思う。


 ベネディクト隊長はどうなったのか知らない、村のみんなも、子供のボクには教えてくれなかった。


 開放された騎士とは別に、ルコ村に残り、罪を償っている騎士にも地力はある、団結し反乱したら相当な脅威だが、それを抑えているのはギラナとドロテオだ。


 ギラナとドロテオにもバフは効き続けていて、トーマスと同程度まで強化されている、SS級をも倒す実力だ、歯向かうほうがおかしい。


 現在ルコ村は復興中だ、広範囲で更地になってしまった広場周辺の家も、急ピッチで建て直している。


 騎士団の襲撃での被害は人死にも出ていて甚大だが、復興という点で言えば、レティシアがもたらした破壊は相当な爪痕を残した。


 家を建てる材木を確保するために山を切り開き、同時に開拓も進める、てんやわんやだ、主に騎士団が。



 ボクが会社の業務の引き継ぎ作業をしている間、レティシアも冒険者登録をしたりと、旅への準備を始めていた。


 レティシアは冒険者の依頼を受けたことが一度もない、冒険者登録時も、しっかりとした住所があるので、おためし依頼も受けずに済んだのだ。


 だが、今更ゴブリンをシバいても意味は無い、すでに国際A級並の騎士団と大立ち回りを演じてみせたのだ。


 それでも、実戦経験が足りないのは確かだが、そんなものは意味を成さないほどレティシアは強い、それが分かっているだけで十分だ。


 しかし、済ませておかなくてはならない事もあった、ダンジョンへ入るための導入試験、ギルドダンジョンの攻略だ。


 ボクが忙しくルコ村と行き来していた時、丁度レティシアもギルドダンジョンへ挑んでいた、各月で実地される試験だが、うまい具合に試験日が重なったようだ。


「おねえちゃんはギルドダンジョン行って来たの?」

「うん、もう終わったよ」


 そして、ボクの旅の準備が整った頃には、レティシアも自身の準備と共に、ギルドダンジョンの攻略も終えていた。


「暗い場所とか怖くなかった? ボク二度とやりたくないよ」


 あの廃墟をモチーフとした手作りダンジョンは、変な所ばかり凝っていて、魔法を駆使したお化け屋敷と化していた、あまり思い出したくないほど本格的な。


 ボクと同じく子供で、しかも女の子では結構キツイのではないかと思った。


「ううん、そんなこと無かったよ、すごく楽しかったよ」


 あれ? ひょっとして怖いの大丈夫なタイプ? レティシアは、おばけ的なものに強いのだろうか。


「キラキラでね、楽しい音楽も鳴ってて、今度はユーノちゃんと行けたら良いなって思った」


 え、キラキラ? なんだろう、ボクの時と全然違うみたいだけど。


 そういえば、時期によってダンジョンのコンセプトを変更しているんだった、ボクの時は廃墟だったけど、レティシアはどんなダンジョンを攻略したのだろう。


「えっとね、暗い中をキラキラ光る馬車が沢山通って、耳が大きなネズミさんとか、騎士やお姫様の格好をした人達が踊りながら……」

「ええええっ!?」


 なにそのエレクトリカルな行進的な、ギリギリそうなやつ。


 どこにダンジョンの要素が? と突っ込まずにはいられない、でも、なんだかレティシアは楽しそうだったので、まあそれでもいいか。


 ……すっごく納得はできないけど。


 そう言えば、今レティシアはボクと行きたかったと言ったが、ギルドダンジョンはペア以上で組んで攻略するものだ、今回も同じだったのだろうか。


「うん、男の人と一緒だったよ」

「……そうなんだ」


 やはりペアだった、レテイシアは、どこぞの知らない男と一緒に、ギルドダンジョンを攻略したようだった。


 ちょっと残念だな、ボクが忙しかったのもあるが、ギルドダンジョンはパートナーが必要な事を失念していた、気付いていたら同行したのに。


「大人の人だったけど、お姉ちゃんと同じで冒険者に登録したばかりでね、なんでも半年くらい前に出会った小さな冒険者に触発されて、自分も冒険者になることを決めたんだって」


 半年も前から冒険者になるかくすぶっていたのか、大丈夫か? その大人。


「太っててぽよんぽよんしてたけど、飴玉もくれたしすっごい優しかったよ、“ぼ、ぼくも冒険者頑張るんだな”とか、“キミはとっても可愛らしいんだな”なんて、変な喋り方するの、可笑しいよね」


 うん? ちょっと待てよ、……その特徴、その喋り方、覚えがあるぞ。


「まさか坊主頭の?」

「そう! 大きな体してるのに、なんだか怖がりやさんで笑っちゃうの」


 いつかの暴漢じゃないか、なんて事だ、ボクの胸をぺろぺろしてきた変態だ。


 まさか、レティシアも何かされたんじゃないだろうな。


「大丈夫だった? その、……変な事されなかった?」

「変な事? 別に何も無かったけど」


 そうなのか? 無事だったならいいけど。


「あ、でもね、暗くて怖いから手を繋いでくれって言うの、だからずっと手を繋いであげてたよ」

「ずっと手を……」

「うん、近づくと“はあはあ”って、ちょっと苦しそうだった、“おっ、おっ、ガマンなんだな”とか言って、暗いのが苦手なのに頑張っていたみたい」


 ……レティシアさん、それは完全にロリコンの策略にハマりましたね。


 あのデブ、全然反省していないじゃないか。


 暗闇で二人きり、手を繋いでエレクトリカルなショーまで見て、完全にデートじゃないですか。


 そう言えば、ボクはレティシアとデートしたことがない、それどころか二人きりになったことも少ない、いつもべったりくっついてくるレティシアだったが、周囲には常に誰かが居た。


 レティシアのハジメテデートは、キモいロリコンに奪われてしまった、なんだろう、ちょっとしたNTRを味わった気分だ。


 そんなアホな事を思っていると、トーマスが顔を出した、準備が整ったようだ。


 早速出来上がった馬車を見せてもらう、箱型のカーゴタイプだ、飾り気は無いがガッシリしていて、過酷な旅にも耐えうる作りをしている、しかし。


「なんか思っていたより小さいね?」


 大きさで言えば、ルコ村にある強襲用の装甲馬車と同程度だ、小さいと聞いてはいたが、これでは旅の荷物を積めば、人の乗り込むスペースは殆ど無い。


「もう少し大きいと思った、これじゃ寝泊まりするのは外で野営だよね?」


 奴隷商人ドーガの馬車で寝起きしていたことを思い出す、ああいった使い方はこの馬車では出来ない。


「冒険者の旅は必ずしも道を行くとは限らねーからな、身軽な方が良いんだよ」


 言われてみれば確かに、これは旅行じゃないんだ、快適さを求めるより、どこでも入っていける身軽さと頑丈さに重点を置けば、これが正解なのかもしれない。


「なるほど、分かったよトーマス、他に揃えるものはある?」

「いいや、全部完璧だぜ、すぐにでも出発できるわ」


 そういうことならばと、三人分の荷物を積み込み、早速明日の朝、この辺境の街を出発することにした。

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