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44 薬屋さん

「ルコ村編」

 ショタ主人公ちゃんの影響力が大きくなってゆきます。

「あの、伝説の薬って知っていますか?」

「はて?」


 エプロン姿のおじさんは首を傾げる。


 ボクは大量にある伝説の薬、瞬間強力回復軟膏をお金にするために、ギルド近くの道具屋さんに来ていた。


 立地的にも、このお店で取り扱う商品は冒険者用が多く、少しなら武器防具も売っている、当然、回復軟膏も沢山取り揃えてあった。


「数年前、少し出回ったという勇者の持つ軟膏です」

「ああ、そんな事もあった、分かるぞ、それが何か?」

「もし、その伝説の薬を売りたいと言ったら、買い取りますか?」

「おお、いいねー、もちろんだよ」

「じ、じゃあ!」


 早速、幾つか瞬間強力回復軟膏をカウンターの上に乗せて見せた。


「ふーむ、コレが勇者も使うという軟膏?」

「はい」

「あの時の物より純白でキレイな色だが……、本当に本物なのか?」

「間違いなく本物です! 見てて下さい!」


 実際に傷が治るところを見てもらおうと思い、ナイフを取り出し、自分の腕をまくって切りつけようとした。


「ま、待て!」

「えっ?」

「分かったから、わざわざ傷を作るな、オレは血を見るのが苦手なんだよ、まあコレが本物だとしてもだ、それを証明する物がないと店では扱えないな」


 む、確かに、今ボクが傷を治して見せても、今度は道具屋さんが薬を店頭に並べた時、伝説の薬を証明するすべが必要だ。


 血を見るのが嫌いだという店主では、そのつどガマの油売りみたいなパフォーマンスは出来ない。


「本物だという証、そうさね、冒険者ギルドの証明が無いと扱えないな」

「ギルドの証明……」


 本物を示すギルドの証明、あの帯封と封印のことだ。


 しかし、冒険者依頼とは関係のない商品では、ギルドに持ち込んで本物と承認して貰うのだって、タダじゃないはずだ。


 それに、この薬はミルクに譲って貰ったことになっている、そのボクが大量にギルドに持ち込むのも変だし、すぐに原液がリメノ村に在ることが特定され、村のみんなにも迷惑がかかる。


 上手く行かない、ブツがブツだけに、どのお店も慎重だ。


 結局、ボクは不良在庫を大量に抱えることになってしまった。



 お金が無い、ボクは貧乏だ。


 あーあ、ミルクが傍にいたら、このざわつく気持ちも少しは落ち着くのに。


 そう思いながら、アジトのキッチンで昼食を作っているトーマスを眺める。


「トーマスって料理上手いよね」


 トーマスだけじゃない、ミルクもエメリーも、あのフェリクスでさえ料理はなかなか上手だった。


「そりゃな、長く冒険者してるからなぁ」


 食事は基本だ、体が資本の冒険者ならば、料理の技術は自然と身についてゆく。


 元世界では、女性なら料理くらい出来なくては、などと言われがちだが、この世界では違う、屈強な戦士ほど料理が上手かったりする。


「ま、お前ほどじゃねーけどな、聞いてるぜ、なんでも珍しいモン作るらしいな」

「そうかな? 気にした事もないけど」


 別にボクは料理の腕が特段良いわけじゃない、確かに料理は好きだし得意だ、でも、あくまで家庭の味であってシェフの味ではない。


 この世界では日本食が珍しく、たまに褒められたりもするけど、自身の料理の腕の程はわきまえている、料理無双が出来るほどではない。


「今度はユーノが作れよ、たまには毛色の違ったモン食いてーぜ」

「うん、そのうちね」


 今日の昼食はトーマスが作ってくれたごはんだ、肉がメインだが、野菜やフルーツもあって色味が良い、栄養バランスも取れている。


 リビングのテーブルで、トーマスと向かい合って食事にする。


「は~」

「なんだ? マズイのか?」

「ううん、美味しいよ」


 ついため息が漏れる、薬が売れない事が気になって、あまり味が入ってこない。


 こんな気分じゃ冒険者を再開する気にもなれない、手元にある沢山の薬をどうすれば良いのか、リメノ村には、ほぼ無限とも言えるほど材料があるのに。


 昼食を終えたボクは、ソファーにだらしなく体を預ける、最近のボクは、山賊のアジトでだらだらしがちだ、お金も無いのに……。


 新聞ストッカーへ手を伸ばしてみると、王都の新聞を見つけた、魔法技術で刷ってあるのだろうか? わりと読める。


 どれどれ、結構古い記事みたいだ、王都の新聞なので、辺境へ情報が届けられるまで時間がかかるんだ、きっと。


 新聞から読み取れるのは、この国は比較的平和ということだ、小さな諍いはあるものの、戦争などの情報は載っていない。


 勇者の居る国なんだ、戦争があったとしても、勇者がその転生者パワーで平定しているのだろう。


 他にはどこぞの騎士が勲章を賜ったとか、ボクにとってはどうでもいい情報が多い、そんな中で、北の果てで一つの貴族が襲撃された事件が小さく乗っていた。


 アルッティの館の事だ、詳しくは書いていないけど、教会の声明が載っていて、襲撃のような卑劣な行為はけして許されないとか、そんな事が書いてある。


 卑劣なのは、奴隷を不正売買していたアルッティのほうなんだけどなぁ。


 他に目に付いたのは勇者の記事だ、砂漠のダンジョンの殲滅に失敗か……、多分、この仕事にはミルクも参加していたはず。


 殲滅を諦め、地下ダンジョンの入り口を崩落させ、封印したと書いてあった。


 勇者が失敗することもあるのか、ミルクの強さから見ても勇者は完全に俺tueeeの範疇だろう、それでも攻略出来ないダンジョンがあるなんて。


 今ミルクが居たら、詳しい状況も聞けたかもしれない。


「ふ~」


 ボクは再度ため息を付き、新聞をストッカーに戻した。


「なんださっきから、うるせーな」


 ボクと同じく、リビングでダラダラしているトーマスだ。


「だって、誰もお薬買ってくれないんだもん」

「なんだそりゃ、ん? おーアレな、例のヤツ」


 瞬間強力回復軟膏のこと、トーマスも知っているの?


「そーいやミルクに言われていたっけ、すっかり忘れてた」

「え、何を?」

「ユーノの薬を売りさばいてくれってな」


 ちょっと! そんな大切な話忘れないでよ。


 ミルクは、ギルドとのやり取りでリメノ村を守っただけでなく、その後のボクの事もフォローしていたようだ。


「でも、どのお店もギルドの承認が無いと取り扱ってくれないよ?」

「だろうな」

「どうするの?」

「そりゃおめー、ここの連中を使って、手渡しで直接売るんだよ」


 この街には、フリーマーケットが出来る場所が幾つもあるらしい、そこへ行けば個人で作った野菜とか道具などを売る場所を貸してもらえる。


 ボクの薬は伝説級なだけに、ギルドの承認が必要になる、それをしないと違法という事ではないけど、信用の無い品を売るには正規ルートでは無理があるのだ。


 だから、フリーマーケットで皆んなで手分けして売っちゃおうという作戦みたいだ、つまり、届け出の無いアヤシイ品物を売る、闇市だ。


 それでも何もしないよりは全然いい、ボクはギルドの帯封が無い、無認可の瞬間強力回復軟膏を、山賊を使って闇市で売りさばく事にした。



 さっそくトーマスが段度ってくれた、しばらくすると、現在ヴァーリーに居る山賊が、薬を売るのに協力してくれるためアジトへ集まってきた。


 山賊アジトはならず者で溢れかえり、大分賑やかだ。


 早速、どのくらい売るか、何人で売るかなどを決めてゆく。


 しかし何というか、あちこちでシノギがどうとか、末端価格がどうの、ヤクの売人がどうしたと、物騒な単語が飛び交っている。


 これはよろしくない、大切な薬だ、クリーンなイメージで売っていきたい。


「あんまり物騒なこと言わないで下さい! ボクはただ、街のみんなにシアワセになれるおクスリを使ってもらいたいだけなんです!」

「お、おう……」


 そんな感じで数日間、少しずつ、でも着実に瞬間強力回復軟膏を捌いていった。


 闇市での薬の相場は、ギルドの認可付きと比べても割高になったが、それでもギルドと比べれば売りさばける量は多いし、売れ行きも好調だった。


 山賊への委託手数料や場所代が必要だが、山賊仲間割引でかなりお得だ、ギルドのボッタクリマージンで無駄に搾取されるのに比べれば、遥かにマシといえる。


 当初から大量に売る計画は無い、あくまで水面下で少しずつだ、それでも手持ちの薬はすぐに売り切れ、リメノ村の工場を稼働する事になった。


 大儲け、ではないけど、これでリメノ村の人達も安心だ、ついでに手伝ってくれている山賊にもお金が入ってくる、もちろんボクの口座にも。


 この頃になると、闇市で細々と売りさばいていた伝説の薬も、本物だという噂が広まり、瞬く間に注文が増え、正規のお店からも問い合わせが来るほどになった。


 あまり目立っては良くない、そのため流通は限定的だ、そうなると転売で儲けようとするヤカラも現れる、山賊が取り締まってくれるが追いつかない状況だ。


 ある程度は市場に流したほうがいいのだろうか? とりあえず闇市で売っているのもアレなので、商品を管理するためにも、新しくお薬屋さんを開業した。


 新たに起こした会社の名前は、くろひつじカンパニーだ、おもいっきり山賊のフロント企業のような気もするけど、多分気のせいだと思う。


 ボクの瞬間強力回復軟膏の丸缶には、オリジナルの帯封がしてあり、かわいらしい羊の封印がしてある。


 こうなるとギルドの認可も必要無い、チマタで「くろひつじカンパニーの品なら本物だ」という信用も得た。


 この辺境の街に伝説の薬が溢れたとしても、世界に影響を及ぼすほどでは無いだろう、そうは言っても、やはり大々的に売り出すことは出来ない、あくまで水面下の闇ルートで捌く、それには山賊はうってつけだった。


「ユーノさん、今日の分の売上です、確認お願いします」

「う、うん」

「ユーノのアニキ! お疲れじゃないっスか? ここは自分がやっておくんで奥でくつろいで下さい」

「あ、ありがとう」


 アニキて……、どう見てもあなたアラサーですよね?


 なんか、山賊の中でボクの地位がどんどん上がっている気がする、間違いのないように確認しておくが、ボクは山賊ではない。


 一応、くろひつじカンパニーの代表だけど、子どものボクに出来ることなんて少ない。


 製造と卸のみで小売はしないので、連日あやしい商人が山賊アジトへ出入りしている、でも、対応するのが子どものボクではナメられるので、そんな人達との商談もインテリ系山賊がやってくれている。


 ボクはといえば、売上や人事などの上がってくる情報をほけーと聞いていたり、リメノ村の工場稼働率を調整するよう山賊に言付けを頼んだりするだけだ。


 後は、ルコ村から応援に来ているおばさん連中と共に、働いている山賊に炊き出しをしたり、トーマスと稽古をしたりと、自由気ままなものだった。


 山賊とリメノ村の従業員にお給金を支払わないといけないし、街へ税金も収めないといけない、近々リメノ村工場の建て替えとセキュリティ強化の予定もある。


 そんな事情もあり、ボクの懐に入るお金は僅かになっていった、それでも、黙っていてもどんどん手元のお金は増えてゆく。


 もう貯金は五千万ルニーは超えていると思う、ほとんどボク何もしてないけど。


 経済チートみたいに無双しているわけじゃないけど、もう十分過ぎるほどお金は貯まった、これからはお金目的で冒険者依頼をこなす必要はないと思う。


「思ったより上手くいったな」

「うん」


 始めこそ闇市を飛び回っていたトーマスも、今はボクと遊んでいる時間のほうが多い。


「さすが伝説の薬だ、交渉も圧倒的に有利に進むわ」

「でも、あんまりやりすぎないでよ」

「分かってるって、ミルクにも言われている、そこんとこは徹底してるから心配すんな」

「なら良いけど」


 たまに街を視察がてら歩く事がある、でも実際、どこで薬を売っているのか分からなかった、あのアヤシイ商人達はドコから来てドコへ消えてゆくのか。


 しかし、瞬間強力回復軟膏が出回っているという空気は感じる、ギルド食堂でもそんな噂話はよく聞くし、街を歩いていると、ボクと山賊がつるんでいる事を知っている人に話しかけられる事もあった。


「社長!」

「え? ボクのこと?」

「社長、久しぶりじゃないか、もっと顔出してくれよ」


 道具屋の店主だった、このエプロンおじさんも、ボクが瞬間強力回復軟膏の元締めだと理解している一人だ。


 状況を聞いてみると、薬は入荷するが少量だという、表通りのお店はどこも同じで、すぐに売り切れてしまうらしい。


「こっちにも回してくれよ社長」

「は、はぁ」


 そう言われても今更だ、すでに“くろひつじカンパニー”は営業や経理みたいな部署も出来ているし、大分会社っぽく運営している。


 製造量はボクの裁量で厳密に制限しているけど、他の事は大人達にまかせっきりだ、どこに卸すかは山賊達が商人と交渉している。


 ボクの一存では決められない、道具屋さんには悪いけど、また次の機会にしてもらおう。


 ボクよく分かんないですと、子ども能力を駆使して逃げてきた。



 そんなこんなで、さらに数日が経過した。


 会社の運営は山賊とリメノ村に丸投げで、旅の資金が出来たボクは、次の目標、勇者に会いに行くための準備に取り掛かっていた。


 勇者がボクのことを転移者だと気付いていたとしても、基本的に、超英雄である勇者の方からボクへ会いには来てくれないだろう。


 相当多忙であるに違いないし、こっちから出向くしか無い。


 しかし、それにはPTメンバーが必要だ、この緑豊かなヴァーリーの南方には、広大な砂漠が広がるという、ソロで横断するのは無謀過ぎる、何日、いや、何十日も砂漠を旅しなければならないのだ。


 レティシアの修行の経過はどうだろうか、いきなりキツイ旅路になるが、一緒に冒険しようと約束したんだ、たとえ断られるとしても、黙って街を出ることは出来ない。


 それに、レティシアと二人で砂漠を越えるのも無理だろう、子供だけでは危ない、誰か大人のベテラン冒険者がついて来てくれれば安心だけど。


「やっぱコレかなぁ」

「コレってなんだよ」


 ミルクが居ない今、頼れるのはトーマスだけだ、百歩譲ってこの犯罪者のようなゴロツキルックは良しとしよう、場合によっては役に立つ。


「でもなー、中身もなー」

「オイ、思考がダダ漏れてるぞ」


 おっと失敬。


 最近、トーマスはボクとずっと一緒に居る、よほどやることが無いのだろう。


 そんな毎日の中で、トーマスの方から冒険のプランを提示してくる事もある、頼めば付いて来てくれそうだが。


「まあいいわ、ところでなユーノ、そろそろルコ村に顔出しといたほうが良いんじゃねーか?」

「え、どうして?」


 砂漠超えの相談を振る前に、トーマスから話題を振られた、ルコ村、あの山賊の村の事でボクに用事があるみたいだ。


「結構商売も安定してきたしよ、これだけ村の仲間も使っているんだ、ドロテオさんに挨拶しといたほうが良くねーか?」


 部下の山賊がルコ村に報告に行っていたが、確かにボクは一度も行っていない。


「何? ひょっとして上納金とか払うの?」

「バッカ、そんな貴族みてーなアコギな真似はしねーよ、ただな、このままヴァーリーでよろしくやり過ぎるのもよ」

「うーん、そうだね」


 確かに、このまま何もかも放置して勇者に会いに行くことも出来ない、ドロテオにもお世話になった、一度会ってから旅に出るのが良いだろう。


 少々急だが、くろひつじカンパニーの現状を報告に、一度ルコ村に出向くことになった、ボクも辺境を旅立つ前に挨拶しておきたいので丁度いい。


 早速、明日の朝ヴァーリーを出ることにした、この山賊アジトにある馬車を使えば、午前中にはルコ村へ到着するだろう。


 そして翌日。


「おいマジかよー」


 朝からトーマスがうるさい。


「どうしたの?」

「いや馬車がねーんだよ、誰かオレらより早く乗って行っちまったみてーだ」


 トーマスはルコ村にも一人暮らしの家があり、そろそろ様子を見に行かないと廃墟になっちまうと言って、ボクと一緒に村へ向かう予定だった。


 まあ、ボクに付き合って、ルコ村へも来てくれるという事だろう。


 そのための馬車が、今朝見たら無くなっていた。


「今日使うって言っといたじゃねーか、誰だ勝手に乗っていった奴は」


 どうやら、おばさん達が馬車でルコ村へ帰ったみたいだ、ボクと一緒に炊き出しをしていた人達だった。


 その中には、久しぶりに会った農家のアビーさんも居た。


「なにィ、……アビーさんかー」


 こんな大人中学生のようなトーマスだが、山賊の中では五本の指に入る幹部だ、だけどそのトーマスより、農家のアビーさんのほうが格上のようだった。


 聞けば、トーマスは兵士部門の幹部だが、アビーさんは生産部門のトップだった、というよりも、ルコ村の創始メンバーがアビーさんだった。


 村長などとふんぞり返っているドロテオも、言ってみればアビーさんの作った村に住まわせてもらっている居候のようなものだ。


 どうやら、トーマスは下の者には馬車を使うことを伝えていたようだが、アビーさん含めるおばさん連中には言っていなかったようだ。


「し、仕方ねぇ……、歩くぞユーノ」

「え~」

「え~っつったって馬車ねーしよー、ヴァーリーの馬車使うわけにもいかんだろ」


 一応、ルコ村は山賊の隠れ里なわけだから、カタギの馬車で乗り付ける事はあまり好ましくない。


「どうしても今日じゃないとダメって事もねーけど、いつ馬車が戻って来るかも分からんしな、あれアビーさんの馬車だし」


 なんだか、いつにも増してダメダメだなトーマス。


 っていうか、馬車もアビーさんの所有なのか、スゴイなアビーさん、見た目はただの農家のおばちゃんなのに。


「まあいいか、たまには外歩かないとね、歩いても夕方には着くだろうし」


 ルコ村はそう遠いわけでもない、ちょっとしたピクニックと思えば問題もない、トーマスと二人きりというのは気になる所だけど。


 そんなわけで、ボクとトーマスは徒歩でルコ村まで行くことにした。

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