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奇跡が起きるなら…。  作者: カシオ
オピローグ
4/7

2、願いが叶ったなら…。

 今ちょうど休み時間で授業の合間の時間だ。しかしうとうとしていられない。何故なら、クラスの暇人どもが私の元にやってくるからだ。

「ねえ、加奈ちゃん」

女子の一人が私に声をかける。こいつらは暇人なのだろうか?しかたがないので、相手になってあげてやろうではないか。

「どうしたの?」

興味良さげそうにかえす。だが本当はそんなことなど到底思っていない。

「願いの丘って知ってる。」

なんだその、厨二乙w!っていわんばかりの名前は?願いの丘?そんなものあるかわけないだろ、普通。

「知らないな~…。」

困った感じのオーラをだし、笑顔を見せる。

「私知っている」

そう答えたのは私の隣に居た女子生徒だ。勝手に答えるな。こいつらは私の回りに集まってなにがしたいのだろうか?私の周りに居たところでなにもいいことなどない。なのに、寄ってくる。

「街外れにある丘の事でしょ。あそこ夜景が綺麗に見える穴場なのよ。」

「へぇ~。」

私は女子生徒の説明を聞き流していた。それは、今日が月曜だからである。

 先生が教室のドアを開ける。急いで皆は自分の席に戻る。たく、どうしてこうも人がくるのか教えてほしい。


 昼休みが来た。でも、私は幸せではない。何故なら…。



こいつら(クラスの人)がくるからである。


「加奈さん一緒に食べましょう。」

「私も。」

「僕ともどうですか。」

「「私(僕)も一緒に。」」


 「うるさい。静にしてくれない。」とは到底言えない自分である。


「皆誘ってくれてありがと。屋上で食べましょう。」

私が笑顔を見せると、男子は「「お~!!」」といい、女子は「「きゃ~」」などと歓声をあげる。このクラスにろくな奴はいないのか。

「でも、屋上は立入禁止ですが…。」

 一人の男子生徒が申し訳なさそうに言っている。この学校では屋上が立入禁止だ。だがしかし!!


「それなら、これがあるので大丈夫です。」




私は

 視線を感じたので、視線の方を見ると女の子が私の事を睨んでいる。

 危険な匂いしかしない。

「あの子って岸田琴美きよだことみっていうのよ。」

「暴力事件を起こしまくっているって噂の?」

「そうそう。」

「いやだわ。」

「加奈さんも関わらないほうがいいわ」

皆口々に物を言うが私には悪い人には見えなかった。

「うん…。」

私は小さく返事をした。


「加奈ちゃんもたいへんだな。」

けらけらと笑いながら一緒に下校をしているのは私の親友、葉月ちゃんだ。

「笑い事じゃないよ!誰のせいでこうなったの!!!」

私は葉月ちゃんを睨む

「加奈ちゃんの家行ったときは本当にビックリした。まさか…。」

言いそうになる葉月ちゃんの口を抑える。ちょうど同じ高校の生徒が居たからである。過ぎ去ったのでひとまずあんしんし、もがもがとしているので手を離した。

「ぷは~。酷いな。」

「私がオタクだってことは口外すんな。」

私は葉月ちゃんの頭をこつく。葉月ちゃんは頭を抱える。私は少し怒っていた。

「さすがSだな。」

「だれがSですって!?」

こんな感じに登下校するのがいつもの日課である。葉月ちゃんはこんな私にも楽しく話をしてくれる唯一の友達だから。



 

 今日は特別な日だ。何故ならジャンブの発売日だからである。私はバンピースが大好きでたまらないが…。

 日中にそんなことはできない。

(家では漫画は制限されているの。)

とクラスのやつらに話しているからである。見つかれば変な異名が付きかねない。だがしかし、親が寝る22:00を狙って外に出る!!今はまだ20:00である


 バレないよう帽子、服、マスクを装備して。夕飯を急いでたべて抜け出してきた。いつものように行っているのでなれている。まず雨水排泄パイプにロープをくくりつける。ベランダには私のシューズが用意されているのでそれを履いてロープを伝って降りる。だがしかし!!ここで問題だ。

私の家は柵で囲まれていて、セキュリティー会社とも契約している。ならどうするか。

葉月ちゃんと逆方向の隣は空き地である。穴を掘って抜ければいいのである。

穴はバレないように隠して、技術が5の私は鉄を接合して扉にして、暗証番号で開くようにした。

 こういうときに役に立つのだ。


私は穴を抜けると早足でジャンブを買いに行くためコンビニに行く。夜中に変な人が来たとしても大丈夫だ。


“トゥルトゥルトィル”と音がなる。この音やっぱりいい。


「いらっしゃいませ」

さあ!ジャンブよ!!私のものになるのだ!!




「ありがとうございました」




…………世界が終わればいいのに。



それほど絶望にうちひしがれているのはジャンプが無かったからである。店員に聞いたところ、売り切れたらしい。


「今週はいつもより付録が多かったから、皆買っていかれて…。」



 バイとの青年は毎週買いにくる私のことを覚えているらしくいつも話しかけてくる。バイトの青年は約半年前にここでバイトをし始めた。

 私は一応だが、人生相談が得意だ。一時期学校では、私の事を人生相談のエキスパートなどとうたわれていた時期があったものだ。

 最初は担任の伊藤紗弥佳いとうさやか先生の親と喧嘩してしまい、謝る方法を教えて欲しいと頼まれ、相談に乗ると翌日には仲直りしてくれていたことがきっかけだった。それがこんなところにまでくるとは。


 バイト青年も私は毎週のように人生相談をしてくる。私いつもそれに答える。今日は人生相談をできるところでは無かった。なぜならジャンブが無いからである!!


 ため息をつきながら帰ろうとするとバイト青年が私に声をかける。


「お客様!!いつものお礼です!!」


と言い、私にジャンブを渡した。

「今日も来られるかと思って一つだけ残しておきました。お金は貰いませんので持っていってください。」

私はここで初めて思った。人生相談してよかったと。

 私はバイト青年の相談を聞いた。バイト青年は彼女との付き合い方で困っているそうで、毎週のように彼女の事を相談してくる。

 私は今日は気分がよい。





 家に帰った。服を着替えて、家族は全員寝ていることを確認すると早速ジャンブを読もうとポテチとコーラを用意する。

 床にジャンブを開き、ポテチ袋を開けてコーラのキャップを開ける。

 そして、寝転んで準備はOK!!


 ジャンブを右手で読み、左手でポテチをとって食べて、コーラを時々、飲む。

 幸せだ~~~~!!



 不覚だった。手から滑り落ちた。ポテチの油でギトギトになった左手で飲むべきではなかった。

 次の瞬間私の手からコーラがこぼれジャンブがびしょ濡れになったのは言うまでもなかった。




「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」


勢いのあまり私は叫んでしまった。って起きてくるやん!!


私はポテチを髪を縛っていたゴムで口を閉じ、コーラはキャップをしてベッドの下にシュートイン!!ジャンブと床はコーラを拭くがジャンブは破れてしまう可能性がある。なので、ジャンブ叩きフキをして床はフローリングであるため普通にふく。拭くときは雑巾ではなくティッシュを使う。そして仕上げはバブルリーズ!!




「おい!!大丈夫か?」


兄が駆けつけてきた。部屋は完璧その物だ


「ちょっと悪夢を見ただけで、何で大げさなの?」

「悪うございましたね!!」

バンとドアを占めた兄はカンカンだ。まあいいや。

私は家族にもこんな趣味があるとは言っていない。

だからかくしとおせてよかったーと思う。



ただ…眠い!!!


こわいですねwwww

まあ、…そゆことです。

ご覧になった皆様本当に有難うございます!!

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