序曲
夜7:00のカトリック城にて開催される、
舞踏会に私は呼ばれた。
今年で14になる私は若いことを売りに、
地位が高い方に身体を売っていた私にとってこの舞踏会は好機であったが、
なぜか足取りが重いのは特筆すべきところではない。
体のラインが見えるスラッとした紫の他国のドレス。
これが乳母の一番のお気に入りだった。
胸元ラインが見えるからだ。
身体を売っているのには理由があるのは察している事だろう。
「パチェシル様、ようこそお越しいただきました。」
城のホールにつき、すぐにその異様な見た目で男の気を引く。
実は舞踏会は初めてで、王にも呼ばれるかも知れないと言う期待、
いや不安が広がった。
「バークリト山付近を納めるパチェシル=バークリクトです。」
陛下への挨拶により、いっそう視線が集まった。
『陛下へは胸が見れるようにお辞儀しろ』、乳母の教えです。
「よく来たなバークリクト。後で話があるからバルコニーへ来い。」
陛下は自ら罠にはまった。
まあそれは私との体関係を作った男たちもそうだったが....。
「わかりました。失礼いたします。」
ここまでは順調。
あとは目当ての物を切り取るだけだ。
(ちゃんとあるかな........?)
胸元に隠してある携帯ナイフを確認する。
そこにはちゃんと小さくなった10センチほどのナイフが存在した。
(任務続行。他の男を探そう。)
べ、別に淫乱淑女じゃないんですよ!?
((° д ° ))