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間奏4
しばらくするとそこから動けなくなった。
「か、金縛り?」
指一本動かせない。
それでもレコードは可憐な曲を奏で続ける。
次は耳が痛み出した。
「っ! これなに!?」
どんどん強くなる耳の痛み。
こんどは体は頭痛を訴え始めた。
「お、おかぁさんっ! 助け.........て.........。」
助けを呼ぶのを防ぐかのように曲は意識を奪った。
それに合わせるようにアオイも意識を手放した。
「これで家族皆殺しにしたか!?」
「はい。家中探し回りましたが先程殺した女と男、あと老いぼれ爺以外誰もいなかった。」
その倉庫の外で_____
夕日に染まる男二人の姿があった。
その二人組は.................。
______________どちらも黒い服に赤黒い染みが目立っていたとさ。