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間奏3
「おじいちゃん、ちょっと蓄音機だしてー!」
まだまだ現役漁師の私の自慢のおじいちゃん。
なんでも知っているから、どんなお話だって聞かせてくれる。
「はいはい。」
そういいながらも、ちゃんと蓄音機を出してくれた。
早速青色のレコードをセットする。
「じゃあ仕事いってくるから、片付けておいてな?」
「わかったよー」
おじいちゃんは仕事。
なぜか少し喜んだのは、
このレコードは宝物にしたんだから自分以外聞いてほしくなかったからだ。
カチッと軽い音がして目的の音楽が流れる。
なぜか、その曲はとても華やかな曲だったのに、
気分が悪くなった。




