間奏曲2
現実とは違う、私の生まれ故郷。
空は赤く雲は黒い。
ホウキ屋に来ているのだがすでにコユキの気分は最高だった。
「さあコユキ。どれがいい?」
私もいつもとは違く、優しく語りかけた。
コユキは相変わらずショーケースの中のさまざまな形のホウキに釘付け担っている。
「最新型でもいいのよ。ほら、あそこの可愛いく彫られたホウキでも。」
「じゃあね、私、あれがいいですっ!!」
コユキが興奮ぎみに私の後ろを指差した。
これ以上にない顔をしているので、一体どんなホウキがほしいのか。
期待を膨らませ後ろを振り返った。
するとそこには掃除用のみすぼらしいホウキがあった。
私と同じタイプのホウキだ。
「.......え? コユキはあれがいいの?」
「うんっ! 一番魔女ってイメージがあるし、
______________________お母様とお揃いだからっ!!」
愛情を注いできた私は愛された事がなかった。
あの親友だって私を裏切った。
愛を知らない私は、涙を流した。
愛する、新しい家族には見えないように
<<それは黒魔女許されない>>
<<ジルド・ドゥージアラ.......。>>
<<ジルド悪い子、ジルド黒魔女血を引いてる>>
<<お母様言った>>
<<メイド(ミッテイ)楽じゃない>>




