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黄昏レコード 上  作者: 片方通行
第四章 森
26/29

間奏曲2


現実とは違う、私の生まれ故郷。

空は赤く雲は黒い。

ホウキ屋に来ているのだがすでにコユキの気分は最高だった。



「さあコユキ。どれがいい?」



私もいつもとは違く、優しく語りかけた。

コユキは相変わらずショーケースの中のさまざまな形のホウキに釘付け担っている。



「最新型でもいいのよ。ほら、あそこの可愛いく彫られたホウキでも。」



「じゃあね、私、あれがいいですっ!!」



コユキが興奮ぎみに私の後ろを指差した。

これ以上にない顔をしているので、一体どんなホウキがほしいのか。

期待を膨らませ後ろを振り返った。


するとそこには掃除用のみすぼらしいホウキがあった。

私と同じタイプのホウキだ。



「.......え? コユキはあれがいいの?」



「うんっ! 一番魔女ってイメージがあるし、





______________________お母様とお揃いだからっ!!」





愛情を注いできた私は愛された事がなかった。

あの親友だって私を裏切った。

愛を知らない私は、涙を流した。



愛する、新しい家族(コユキ)には見えないように








<<それは黒魔女許されない>>



<<ジルド・ドゥージアラ.......。>>



<<ジルド悪い子、ジルド黒魔女血を引いてる>>



<<お母様言った>>




<<メイド(ミッテイ)楽じゃない>>










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