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黄昏レコード 上  作者: 片方通行
第三章 自然
19/29

間奏曲2


「あれ?......カッパ?」



次の日の昼。

米屋さんの前にカッパがいた。


カッパは普通ニ、三匹で行動しているのをみているのだが、

目の前のカッパはまるでいじめられているの僕のように、

一人で小川を眺めていた。



「何で僕だけ人間が見えるんだろう。」



いつもは聞こえないカッパの声が聞こえ僕は驚き身をすくめた。


ただ驚いた理由は他にあった。



(このカッパ、僕と同じだ。)



そう思ったとたんに、

カツカツと下駄をならしながらカッパに近づいていた。



「君、カッパでしょ?」



無意識に話しかけると、案の定相手も僕と同じように身をすくめこちらを向いた。



「え!?、き、きみ見えるの!?」



「そうだよ。僕だけ、がね。」



大層驚いた顔をしたカッパは、

もともと青い顔をもっとい青くさせた。






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