「番長補佐 支倉 劉希」 Part4
何かこの頃疲れますね・・・・・
季節の変わり目だからかな?
ま、俺には季節なんて統一されてるんだけど
(知ってる人しか知らないこと言ってすみません。)
では、今回は霧道の過去verって事で、四露死苦!!
俺のクラスは1年D組だった。そして、奴はというと・・・・
「やったな!俺もD組だよ!一年間よろしく、劉ちゃん!!」
・・と言う訳だ。そしてまた俺に向けてメンチビームが発射される。
なんなんだろうな。俺の青春よ、そんなに俺を苛めて楽しいか?
それにしても、辺り一帯ヤバイ奴ばっかだな。
てか、みんなこっち見てるし。おぉ、怖っ!!
俺が襲われねーのも霧道グループの連中のお陰だな。そこは感謝せんと。
「じゃ、皆またな!!」
との掛け声と共に、
「押忍!霧道番長!お気をつけて!!」
との猛者どもの声の波動。もうコレは恒例行事なんだな。
それにしてもこいつ等は目立つ。傷も数知れんし、巨体だ。
てか、霧道って、そんなに強いのか?呑気なバカにしか見えんが。
「さっ、劉ちゃん行こうぜ!」
「お、おう・・・・」
そして俺達は1-Dにむかった。
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「ここが1-Dか・・・流石轟高・・・尋常じゃない・・・」
中は落書きで埋め尽くされ、壁の至る所に罅が入ってる。
机はバラバラに置かれ、原型を留めていないのもある。
ここで一年間過ごすのか・・・と考えると憂鬱になる。ま、他クラスも同じだろうが。
ただ唯一、他と違うところがある。
全員がこっちを見て脅えているのだ。もしかして霧道か?いや、ありえないありえない。
ずっと立っているのも疲れるので、俺は席に座った。最後列窓際だ。
なかなか良いポジションじゃないか。ちなみに霧道は俺の前だ。よし、寝れる!!
少ししてから霧道が
「ちょっと、トイレ行って来るわ。HRには間には戻る!」
と言って教室を出て行った。
すろと、教室内にいたヤンキー共が何故か俺の周りに集まり始めた。
え?俺が何かしたとでも?なんもしてねーよ。
「み、皆さん・・?何の御用でしょうか・・・喧嘩だけは・・」
返事がない。ただの屍のようだ・・・なんてふざけてられねーよ。
俺の半径1mにヤンキー共が迫って、やられる!!・・と、思った瞬間、
「お願いしやす!!兄貴、俺を舎弟にしてくだせェ!!」
それを合図に、
「「「「兄貴!お願いしやす!!!」」」」
と他のヤンキーもお願いしてきた。
え?What?何故?俺ごときが?!
「え?ちょっと・・・なんで俺?」
俺が尋ねると、声を揃えて
「「「霧道さんにあんな口を聞けるなんて只者じゃないっス!!」」」
と・・・理由それかよ・・でも、何でアイツそんな凄いんだ?
「あのさ・・・霧道って何が凄い・・・の?」
ヤンキー共が一斉に驚いた。
「あの霧道さんを呼び捨てで・・・・!!」
そこまで驚かれたのに俺は驚いた。
「あの・・俺の質問は・・・?」
「あっ!すいません!あまりに驚いてしまって・・・・
というか、知らないんですか?あの中学校時代の伝説を!」
え?アイツ・・伝説まであんのかよ・・・・。
「あのさ・・その伝説聞かせてくんない・・?」
「勿論ス!あれは霧道さんが中3の時・・・・・・
回想モードスタート 語り手:ヤンキー共
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霧道さんは、海堂中に入学してすぐ番長になって、校内ではダントツトップでした。
しかし、ここらは不良の魔窟。辺りにも不良校が犇いていたっス・・・・。
そしてある日、霧道さんの噂を聞きつけ、
海堂の西側、神山中と東側、金森中が総勢約3000人で攻めてきたっス。
海堂の中では、総力戦だって皆血の気が立っていたんスけど、
霧道さんが「手前等はここで待ってろ。コレは俺の問題だ。手前等は傷つけられない。」
と言って相方だけ連れて木刀片手に決闘場所に赴いたっス。
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その後はよく知ってる奴がいないんスけど、伝説では一人で全員を全滅させたらしいんスよ。」
俺は驚愕した。アイツがあんなに強くて尚且つ仲間思いって事に。
だからあんなに信頼されてるし、他の奴からは恐れられてんだな・・。
「あ、あんがとな・・・う、うん、舎弟にしてあげるよ・・・」
「ホントっスか!?有難うございます!」
という訳で入学早々俺に舎弟が出来た。ホント、俺の青春は・・・・
そんなことをしている間に、霧道が帰ってきた。
「オイ、お前の伝説聞いたぞ。今まで知らなかったが、お前って凄いな!!」
と言うと、
「そうだな・・・・・・」
と言い、少し哀しそうな顔をして、窓の向こうの空を見上げた・・・・・
その日は入学式、学活なども無事に終わり、一日が終わったが、
その日1日中霧道は元気がなかった・・・・・・
bloodray:さぁ、5話目が終わりました。
どうだった?学校は?
劉希 :流石不良校!って感じだな・・・・
でもあの諦成のリアクションが気になるな・・
皆さんもそうですよね。
bloodray:いや、そこに面白さがあるんだよ。
ま、いつか分かるからさ、我慢してよ。
劉希 :ま、いいか。てか、前書きに俺出てなかったよな。
何でだよ?
bloodray:気分的に。たまには一人になりたいんだよ。
静かで良かったぜ?
ま、今度はお前のコーナー作ってやるから、我慢しろ。
劉希 :・・まぁ・・ならいいよ。
bloodray:では、皆さん、お先もよろしいようで!!