「番長補佐 支倉 劉希」 Part1
そう、あれは高校受験のときだった。
基本的に頭の悪い俺は先生や親からも
「ロクな高校にはいけないな。」
と、言われ続けてきた。全く酷いもんだ。悪ガキでもないのに。
というわけで、俺の頭のレベルに達した高校を探す羽目になった。
しかし、頭の悪さは針金つきだ。そう簡単には見つからなかった。
そして、探していくうちに、1つの高校が見つかった。それが、あの
『私立西轟帝工業高校』
略して「轟校」だ。何故、あのという言葉を使ったかというと、
轟校は全国でもトップクラスに入る「不良の超名門校」だからだ。
自分でも何故ここを受けたか分からない。
もしかすると、他の高校もあったかもしれない。
だが、何故かここに惹かれたのだ。
場所と時は変わって発表当日、発表会場。
「えっと・・・09275・・・?」
え? ない・・・。必ず最下位でもあるとは思ったんだけどな・・・
俺は思い切って上を見た。
「あった・・・?え?トップ?」
そうだ、俺の番号は成績トップの場所にあった。
「待て待てィッ!!!!チョイ待て!いや、これはない!夢だ!嘘だ!
誰か嘘だと言ってくれぇぇぇぇぇぃっ!!」
調子に乗りすぎた。俺は叫んでしまった。
不良たちの目と鼻の先で。
合格発表会場の中に殺気がこもった。
全員が俺を睨んで来た。「殺意の目」で。
どんどんどんどん、不良共が近づいてくる。
「み、みなさん、落ち着いて下さい!、ね?
別にそんな自慢するとかしませんから、落ち着いてください!」
という、俺の必死の弁解も虚しく、奴らはじわじわと追い詰めてきた。
あ~、もうだめだ。さようならみなさん、さようなら!!
そして、奴らが殴りかかって来た。
「ゴスッ!!」
と鈍い音が鳴り、体が宙を舞った。
いや、宙を舞ったのは俺ではなく、奴らだった。
そうだ、俺が倒したやつだった。しかし何故だ?何で俺は奴を倒せたんだ?
そんなことを考えてる間に、不良の一人が、
「テメェ!やりやがったなクソ野郎!!やっちまえっ!!!」
と言い、100人ぐらいが束になって掛かってきた。
やべぇ!俺もこれは倒せねェ!!・・・・と、思った瞬間、背後から
「逃げたいんだろ。ならこっちに来い」
罠かとも思った。だが、この状況よりはましだと思い、俺は声のほうへ駆け出した・・・・・・
Part1 end・・
bloodray:さぁ、本編入りましたァ!どうだい、支倉君?
支倉 :いきなりこんな状況にすんなよ、心臓止まるし!
bloodray:だっていきなり成績トップだろ?
支倉 :いや、知らねーよ!お前の小説やろ!!
bloodray:いや、そうやったほうがおもろいし。
支倉 :うわ~~!!そんな事言うんだ
俺のことも考えろよ!!!
bloodray:俺がお前のことなんか考えると思うか?!
この世界は俺が望んだようになるんだよ!!
所詮、お前は俺の手のひらで暴れまわってるに
過ぎないんだよ!!!
支倉 :くっ!!!・・・なんて奴だ・・・・
bloodray:では、お先もよろしいようでィ