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第五話 厄災

この話を書いている間に、私にも小さな厄災が起こって心が折れました……。

いえ、データが飛ぶというあまりに些細すぎる厄災でしたが。(苦笑)

(気が乱れている)

 樅の木は思った。木立がざわざわと音を立てると、百年の樹齢を持つ樅の木であっても未だかつて体感したことのない妙な感触に捕らわれる。

 人間ならば、これを恐怖と呼ぶのだろうか。

 大気が、大地が悲鳴を上げている。空が、海が啼いている。それは警告。何かが訪れる、恐ろしい事が起こる、と。

 一瞬、風が止んだ。

 静寂。闇の中で、全ての生き物が息を潜めて様子を伺っている。何が起こるのかを、見極めようとして。

 大地の中心から、鈍い音が響いたような気がした。深い深い場所で、何かがきしんだような音。ざわりと、樅の木の枝が揺れる。そして、不意に突き上げられた。何かの怒りに買ったかのような、激しい振動。全ての枝が、木の葉が恐ろしげにざわめく。まるで体が引き裂かれたかのような衝撃に、樅の木もまたその身を激しく震わせた。

「大丈夫や」

 子供の声が、そう囁いた。

 そっと、樅の木のごつごつとした幹に触れる、小さな手の感触。

「大丈夫や、あんたはしっかり根を張ってる。だからこんなもん屁でもないで」

 それは、いつも樅の木の側をちょろちょろとしている、小さな「何か」だった。人間のように見えるが、樅の木はそれは人間ではない事を知っている。

 人間と樅の木との両方に心を通わせるすべを持つ、「何か」。それはいつも、当たり前のように樅の木の側にいるもの。

 「座敷童」という言葉を、樅の木は知っていた。樅の木が生まれた故郷に伝えられる、家に憑いてその家の人間に幸福をもたらす妖怪の事だ。もっとも樅の木は故郷の事など、ほとんど覚えてはいないのだが。

 だが、その小さな座敷童に幹を撫でられると何故か安心する事が出来た。

 そう、樅の木はしっかりと根を張っている。だから、これぐらいの揺れで倒れる事はない。だが、人間はどうなのだろう。子供達は、どうしているのだろう。

 風が恐ろしい悲鳴を上げる。それとは別に、鈍い音が近づいて来た。

「これは、来るわな……」

 厳しい顔で海岸線を見つめながら、座敷童が呟いた。

 みはるかす西の海に浮かぶ月が、やけに赤く見える夜だった。



 突き上げるような激しい衝撃がやっと止まったかと思ったら、今度は大きく左右に揺さぶられた。それは何十秒か続いて、不意に止んだ。

(布団をかぶって、じっとしてろ)

 子供部屋に向かってそう告げると、階下に降りて言った、父親。多分、下の部屋のお祖母ちゃんとお母さんの様子を見に行ったのだろうと、蘭子は思う。

 足腰がすっかり弱くなったお祖母ちゃんは、ひとりではお手洗いに行けない。だから、夜は母親が同じ部屋で付き添っているのだ。

 父親に言われたとおり布団を目深に被り、一を抱きしめてじっとしている。すると、色んな音が嫌でも耳に入って来た。

 ばさばさと音を立てていたのは、多分勉強机の棚においてあった参考書だろう。父親が寝ていた隣の部屋では、大きな何かが倒れる音がした。階下では、まだカチャンカチャンという食器が割れる音が響いている。

 弟を抱きしめていた手に、力が入る。

「お姉ちゃん、痛いよ」

 そう言われて、蘭子はようやっと一から手を離した。

 夜中に起こった、突然の地震。

 ちょっとした地震ぐらいならたまにはあるけれど、こんなに大きく揺れたのは蘭子が知る限り初めてだった。父親はまだ戻って来ない。

「ごめん、お姉ちゃん。捕まっていていいから」

 一に言われ、「どうして?」と聞いてみる。

 その声が震えていたので、蘭子は自分が身を震わせている事に気づいた。怖かった、無性に、怖かった。お父さんは、まだ上がって来ない。

「お父さん! お母さん!」

 起き出し、部屋のドアを開けると真っ暗な階段に向かって、叫ぶ。

 何かの物音がした後、懐中電灯の明かりが点る。やがて、足音が階段を上って来た。

「お父さん!」

「蘭子、落ち着いて。すぐにあったかい格好に着替えるんだ。はじめもな」

 階段を上ってくるその姿を認め、やっと安堵の笑みを浮かべる蘭子に、父親は静かに告げた。

「着替えたら、降りて来なさい。これを置いていくから、気をつけて」

 懐中電灯の明かりをたよりに着替えを探し、一にも着替えさせる。念のために電気のスイッチを触ってみたが、案の定電気はつかなかった。

 足下に気をつけながら一の手を引いて階段を下りる。

 階段を下りてすぐにあるのは、リビング。そこに明かりを向けて、蘭子は立ちつくした。

 リビングは大変な事になっていた。地震のはずみで開いてしまったのだろう、観音開きの食器棚の扉が開いており、そこから落ちた食器の残骸があちこちに飛び散っている。

 蘭子のお気に入りのマグカップは、どうなったんだろう。テレビの上に飾ってあった、一の宝物のプラモデルは?

 そんなことを思う蘭子の前に、破片を避けながら父親と母親が姿を見せた。

「着替えたな。じゃあこれを持って、すぐに小学校に行くんだ」

 母親からコートとマフラーと手袋を受け取ると、父親から少し大きめのリュックが手渡された。

「いざという時の、集合場所だ。前から言ってあっただろう?」

 そうだ、何かが起こった時、家族がバラバラになってしまった時には小学校で待ち合わせる。それが江口家の約束になっていた。

 だが、と蘭子は首を傾げる。だって、今は別にバラバラになってしまったわけではない。

「お父さんたちは? 一緒に行こうよ」

 蘭子の言葉に、父親は困ったような顔をした。

「おばあちゃんも一緒に行くから、ちょっと時間がかかるんだ。お前達は、先に行け」

 そうだ、お祖母ちゃんは車椅子。リビングがこんな様子では、車椅子も大変だろう。

「それぐらい、待ってるから」

「駄目だ」

 有無を言わせない父親の形相に、蘭子が息を飲む。

「はじめ、お母さん達は一緒に行けないけど、男の子なんだからお姉ちゃんを守ってあげてね」

 母親の言葉に、一が力強く頷く。

「お姉ちゃん、行こう」

 一が差し出した手をしっかりと握りしめて、蘭子は外に出た。後ろ髪を引かれるっていうのは、こういうことを言うのだろうなと、なんとなくそんな事を思う。

 表は、まだ暗い。それでも近所の人達がそれぞれに荷物を片手に歩いていた。高台へ。加美手島小学校へ向かっているのだろう。

 蘭子も改めて一の手を引き、いつも通う小学校に向かって歩いた。

 途中で、再び強い揺れに襲われる。

 誰かが蘭子たちの体を抱えた。

「大丈夫。揺れはおさまったよ」

 そう言って頭を撫でてくれたのは、近所に住むおばさんだった。

「二人だけ? お父さんたちは、一緒じゃないの?」

 聞かれて、蘭子は頷く。

「お祖母ちゃんを連れて行くから、先に行けって。お父さんが」

 おばさんは少し心配そうに、蘭の家の方向を見た。蘭子もつられるようにそちらを見る。

「ああ、大丈夫だよ。お父さんとお母さんがついてるからね。じゃあ蘭子ちゃんたちはおばさんと一緒に行こう。大丈夫だからね」

 大丈夫を連呼する女に連れられて、蘭子は道を急ぐ

 どうして、こんなに急いでいるのか。その本当の意味は、蘭子には解っていなかった。ただ、早く高台に登らなければ、そんな恐怖心で心がいっぱいだった。

 また、地面が揺れる。足がすくむ。でも、出来るだけ、早く、早く。

 どうやって、小学校にたどり着いたのか、蘭子は覚えていない。気がついたら、体育館の片隅で一を抱いて震えていた。一緒に来てくれたおばさんが毛布を貸してくれた事は、おぼろげに覚えているが、おばさんは何処に行ったのだろう。

 うつらうつらとしていたら、体育館の中がやや明るくなる。夜が明けた。でも、お父さんたちはまだ来ない。

 「松浦が」とか「火の手が。東の方角だった」とかいう言葉がとぎれとぎれに聞こえた。島の東側にある「松浦地区」のことだろうか。そこにも、小学校の生徒が居た筈。

 一は、今は眠っている。

 そっと蘭子は体育館を出た。小学校の屋上。東の海側を一望出来る、蘭子が大好きな場所に向かう。

 白い息を吐きながら屋上に立った蘭子はざっと島の様子を伺うと目を見開き、その場にしゃがみ込んだ。

 先ず眼に入ったのは、炎。東の海岸に近い地域が燃えていた。そして、荒れ狂う海。東の海岸は……なんだろう、何かにえぐられたように見える。

 そう、この島で地震が起きると先ず警戒しなければならないのは、火事と津波だった。



 カオリが小学校に駆けつけた時は、午前九時を回っていた。

 道が途中で断絶されてしまっていたので、車は途中で乗り捨てた。おまけに先に病院の様子を見に行っていたので、すっかり遅くなってしまったのだ。

 だから、小学校の体育館で蘭子が率先して幼い子供達の面倒を見ているのを目にした時は、心から安堵したものだ。

「蘭子ちゃん。良かったわ、無事で」

 カオリにそう言われて、蘭子はくしゃりと顔を歪ませた。

「蘭子ちゃん?」

「無事なんかじゃ……」

 言いかけた蘭子の眼から、涙がこぼれる。

「松浦、もう駄目なんでしょ? みんな、死んじゃったんでしょ?」

 しゃがみ込むようにして、その小さな体をカオリは抱きしめた。こんなに傷ついている子に、なんと不用意な言葉を言ってしまったのだろう。

「そんなことない」

 蘭子と視線を合わせて、はっきりと言う。

「まだ、ちゃんと解ってないからね。それよりも、先生は蘭子ちゃんとはじめ君に伝える事があるの。聞いてくれる?」

 蘭子が頷くのを見てから、カオリは小さく深呼吸をする。これから告げる言葉は、また蘭子を木津つけるかもしれない。

 蘭子が一を呼ぶ。一はすぐに蘭子の側に来て姉の手をぎゅっと握りしめた。

 胸が痛くなるのを、カオリは感じた。この姉弟は昨夜からずっとそうして不安をしのいでいたのだろうと、想像出来たから。

「落ち着いて聞いてね。先生、さっきまで病院に行っていたの。そこで、蘭子ちゃんたちのご両親とおばあさんに会ったの」

 蘭子の眼が見開かれる。そこに浮かんでいるのは、明らかに恐怖の色。

「大丈夫。大丈夫だから」

 と、カオリは蘭子の背中を撫でる。

「三人ともお元気だったから。ただ、お父さんが少し怪我をされて、動けなくなってしまったのね。それで病院に連れて行ってもらったんだって。先生、蘭子ちゃんたちのお母さんに頼まれて様子を見に来たのよ。蘭子ちゃん達のこと、すごく心配していたわ」

 蘭子の父親は、足が不自由な祖母を背負って歩いていたが、途中で激しく陥没した地面に足を取られたらしい。救助を待つ間に祖母の方はすっかり体が冷えてしまい、入院を余儀なくされた。おかげでひとり元気な母親は、病院を離れる事が出来なかったのだ。

「お祖母ちゃんは?」

「大丈夫。お見舞いに行ったけど、お元気そうだったわ」

 カオリの説明に、蘭子はやっと安堵の色を見せた。それでカオリもやっと肩の力を抜く。

「何か食べた? 先生、なんとビスケットを持ってるのよ。食べるでしょ?」

 カオリが鞄からビスケットの箱を取り出すと、一が目を輝かせた。

「はじめ、裕くんや美智花ちゃん達も呼んでいらっしゃい」

 蘭子に言われて、仕方なく子供達を集めて来る、一。一年生の美智花やその兄の裕、裕の友達の沙弥が走って来る。

「ごめんね。今は一個ずつね」

 子供達が嬉しそうにビスケットを頬張る中で、蘭子だけはそれをティッシュに包んでポケットに入れた。

 食べないのかと聞いても、ただ首を横に振るばかりだ。

「先生。私たち、どうなるの?」

 カオリは、ぐっと息を飲む。

「大丈夫よ」

 何がどう大丈夫なのか、カオリにも解らない。ただ、いつもの生彩を欠いた蘭子の様子を見ていると「大丈夫」だと言い聞かせる事しか出来ないでいた。

「先生、もう少し落ち着いたら様子を見てくるから。ちゃんと蘭子ちゃんに報告するからね」

「行かないで!」

 蘭子の手が、ぐっとカオリの服の袖を掴む。

「先生まで、死んじゃやだ」

 心が、痛んだ。この子は、どんな光景を見たのだろう。どんなことを考えて、夜を明かしたのだろう。

「大丈夫よ、蘭子ちゃん。道が通っているか見に行くだけだから。それに、今すぐに行くわけじゃないから」

 それでも、蘭子はカオリを離さない。

 「大丈夫よ」と、もう一度カオリが言う。

「お母さん、もうすぐ来てくれるからね。絶対に」

 「絶対」と、蘭子が小さく呟いた。その目が校庭の方を彷徨う。

「蘭子ちゃん?」

「もうすぐ、クリスマスだね」

 そうだ。結局クリスマスカードは投函できなかった。そもそも、郵便局がまともに機能するのは何時だろう。そもそも、横浜にいる流音やゆこへのクリスマスのお誘いなど……出せる筈がない。

「流音ちゃんたち、来てくれるかな」

 カオリの思いを読みとったかのような蘭子の言葉に、

「どうかしらね」

 と、答えることしか出来ない。

「うそつき。絶対に来るって言ったのに。こんな事になったら、来られるわけがないじゃない!」

 言ってから、蘭子は「ごめんなさい」と言って再び美智花たちの相手に戻る。

 こんなに傷ついているのに、気丈に振る舞う彼女の様子がひどく哀しかった。

 これからどうなるのか、蘭子は聞いた。そんなこと、カオリにも解らない。

 「大丈夫」を繰り返したカオリだが、大丈夫なわけがないことはカオリだって知っている。人口の少ないこの島を、国は救ってくれるだろうか? そんなことより、島民ごとどこかに移動させた方が手っ取り早いと考えるのではないのだろうか。

 そんなことを考え、首を振る。

 自分が、そんな弱気になってどうするのだろう。ますます子供達が不安になるだけではないかと、何とか思い直す。

「やあ、越智先生も来られたんですか」

 と、背後からそんな声がした。

 さすがに紅茶は無理かと、こんな時なのに矢木の声を聞くとそんなことを考えてしまう。

「校長先生こそ、お疲れ様です」

 振り返ったカオリに、矢木校長はいつものように飄然とした口調で告げた。

「丁度良かった。ちょっと相談に乗ってください。炊き出しを行いたいんですが、何から手をつけたらいいのか、さっぱり解らなくて困っていたんです」



 調理室では、教諭の須藤と上谷がカオリの姿を目にして顔を輝かせた。そこには米や芋、小麦粉、大豆などの備蓄品が出されているが、それ以上の事――米を研ぐだの、芋の皮を剥くだのといったことは何もされていない。矢木校長の言った通り、どこから手をつけて良いのか解らなかったようだ。

「焼き芋ぐらいしか思いつかなかったんですよ」

 と、上谷が言えば、

「炊き出しと言えばおむすびだと思うがな」

 と、須藤も言う。

 どちらにしても、思いついたのは良いとして、どうすれば良いのかが解らなかったらしい。

 でも、この調理室で調理が出来るのかどうかも解らないのだ。期待を込めて水道の蛇口を捻るが、案の定水は出なかった。

「水でしたら、校庭の井戸が使えますよ。今は花壇の水やりにしか使っていませんが、水質調査でも問題ありませんでした」

 矢木がそう言った後で、「ああ」と顔をしかめる。

「停電は……困りましたね。手動で行うしかない」

「そこは、須藤先生たちにがんばってもらって」

 と、カオリが笑う。

「がんばります」

 須藤と上谷が力こぶを作ってみせた。

「じゃあ、水くみをお願いします。お米は後に取っておいて、すいとんもどきでも作りましょう」

 カオリに言われ、須藤と上谷は鍋を抱えて校庭に向かう。

「蘭子ちゃんたちにも、手伝ってもらって良いでしょうか?」

 その問いに、矢木が不審げにカオリを見る。

「あの子、今は何かをしていないと、自分を保っていられないみたいで」

 と、今までの事を相談してみる。話を聞いている間に、何故か矢木は小さく笑った。

「先生?」

「いや、すみません。蘭子くんも貴女も同じだなと思いまして」

「私が、ですか?」

 いきなり自分を引き合いに出され、カオリは少し戸惑う。

「子供の頃から、ひとりで背負いたがる性格でしたよ。貴女は」

「そうでしたか?」

「そうでしたよ」

 あははと、今度は声を上げて矢木が笑った。

「弟や、クラスメイトの事になると、あなたはいつも一生懸命でした。みんながそれぞれに独立したかと思ったら、今度は教師になって戻って来た」

「そういう性分なんですよ」

「あなたのそういう所、尊敬しています。ひとりで背負わなくなったようですし」

 矢木がぽんと、カオリの肩を叩く。なんだかそれだけで、力が湧いて来るような気がした。

 蘭子の他にも体育館に避難していた女性達に声をかけると、避難所と化していた体育館がいきなり活気づいた。陣頭指揮を取るのは、婦人会の面々。蘭子もまけじと、手を動かしている。

 そんな蘭子に無理をさせすぎないように気を配っていると、やがて蘭子の顔に笑みが浮かぶのを二度ほど目撃した。

 まだまだ、彼女の傷は深いだろう。でも、彼女の笑顔にカオリも確かに、癒された。

 水汲み部隊は、錆び付いたポンプを何とか動かせるようにしてくれた。薪を集めて、火を焚いた。

 それはいつかの、キャンプファイヤーよりもずっと小さな火だったが、とても温かい炎だった。

「ありがとう」

 炊き出しに並ぶ人々の列を見ながら、矢木が小さく呟く。

「先生?」

「貴女のおかげで、解った事があります」

 首をかしげる、カオリ。矢木は考え深げに、太陽が沈む空を見上げる。

「力が残されているうちに、やらなければならない事がある、という事です」


 星陵学園からの援助の申し出があったのは、数日後の事だった。


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