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現実世界❲恋愛❳ 短編もの

過ち

作者: 日浦海里

運命だと

あなたは言った

運命だと

私も感じた


けれど

それは戯れ事だった


ホントはただ寂しかっただけ

心の隙間を埋められるなら

愛を注いでくれるなら

私でなくてもよかったんだ


それでも私を失わないよう

私の大切な人を傷つけた


それが愛ではない事ぐらい

私にだって分かるよ

私を思ってくれているなら

私に話さず傷つけるなんて

出来るはずがないから


あなたにだって大切な人はいるから

傷つけられたら辛いこと

あなたも知ってるはずだから


私はあなたを求めたけれど

それは私の裏切りだけど

それは私の罪であって

あなたが関わることじゃない


もう戻れはしないだろうけど、

私はあの人の元へ行く

罪も罰も私のものだから


さようなら

せめてあなたはあなたの大切な人を

傷つけないようにしてください

最後までお読みいただきありがとうございます

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