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凸異世界ケモ獣ライフ凹  作者: バリタチ
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第五話  ハチミツ大好き熊五郎



ハッ!、、


またやってしまった


今の自分の状況を客観的に言おう


床に置いてあるハチミツの壺をあぐらの真ん中に置き


片手を突っ込んで舐めて、、、そのまま寝てしまった


残念な熊


ソレが僕の今の姿だと


「フフフ」


元の世界の某熊のキャラクターかっ!



 

自分で突っ込んで悲しくなった


別にハチミツが好きだった訳ではない


いや、好きかどうかなら間違いなく好きだ


ただ、、毎日は舐めない


それこそパンケーキ位の時だ



それが今や毎日舐めたい


むしろずーっと舐めてたい


この身体が、この頭が、、そうしろと命令してくるのだ


忌々しい。


しかも舐めてる間は幸せ過ぎて何も考えないで済む


嫌な事があってもどうでもよくなる


麻薬だな、、もちろん元の世界でやった事はないし

勝手な想像だが、、



そう考えながらまた舐めていた


病気だ。重病だ、、誰か止めてくれ!嘘、やっぱり止めないで


「ああ〜、、甘い、、幸せ」





イガーが飛び出してからスープを飲んで

貰った芋を食べて、うさぎの煮込みを食べて



煮込みめちゃくちゃ美味しかったよイガー


段々上手になるね


あの葉っぱは月桂樹だし


あのフルーツは柿かな


前世のビーフシチューに似て美味しかった。


柔らかくて、コクがあって、トマトの酸味もあって


仕上げのバターも美味しかったし


煮込み料理なんてどこで知ったのやら、、


イガーの成長が止まらないどころか加速が凄い!!!



「フー、。考え事してる間にまた舐めちゃった、、、」




洗い物を終わらせて

寝る前にハチミツを舐めてから、、なんて思ったら寝ちゃったんだった


はあ、ちゃんと寝よう





そろそろ王都から買い出しに来るはずだし


村長と話し合わないとな


今回は来るのかな?


また一般人のフリをするんだろうな、、


はあ、、アイツに説明どうしよう、、



そうじゃなくても最近変だからなー



口は悪いけど優しくてかっこよくて、オマケに強くなってきてるし


スキル何持ってんのか今度聞いてみようかな、、


あ、、でも内緒にしてるだろな、、




はあ〜、、村長と決めた事たけど、、



内緒にするのってキツイよーーー



「うん、甘くて美味しい」


「、、、ハッ!またハチミツ舐めてる」





もうやだーこの身体ー



しかも本名は熊五郎なのに


みんな「ブー」って呼ぶし



しかも漢字だよ、日本の


この世界の人読めないっつーの!



絶対前の転生者が熊だから「プー」にしたんだよ


ソレが時間経っていつの間にか破裂音が濁音に変わって「ブー」になったに決まってるのさ



まあ、本名の熊五郎もどうかと思うけどね


父さんも転生者だから仕方ないけど



もう少しこっちの世界っぼい名前にしてくれたら良かったのにさー



クマゴロー


クマ・ゴロー?


ク・マゴロー?


クマゴ・ロー



うーん、、、難しいなー




はあ〜、、寝よう



頭にちょんちょこりんが付いた帽子を被って準備万端!



おやすみー






月桂樹も柿も


以前熊獣人のブー「熊五郎」のスキル


森之王で前世の記憶から種を生成し


森に撒いたヤツだ


この世界の人は見た事ないから扱えないはずなんだけど


イガーは鼻がいいのか


色々見つける


木登りが得意だからかな?




そろそろゆめぴりか食べたいなー




来年こそは稲作を頑張りたいと熱く燃える熊五郎のブーでした!






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