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第三話

人型狩りじゃああぁぁぁぁ!!!と気合いを入れて歩き回る、先ほど倒した二体のおかげか体はよく動きすぐに三体目の人型を発見した。

動く気配もなく、ただそこに佇んでいるようだった。


(オラッ!)


テンションが上がってしまったせいか元々お調子者なのか、意味もなく出会った3体目の人型にドロップキックをお見舞いする青年


カラン、カラン


前方と自分から骨の軽い音が聞こえて青年は同時に違和感を覚えてる。

ドロップキックをしたので受け身を取らなければいけないのだが、いくらよく動くようになったとしても慣れない体なので左腕から落ちたのだ。

バカである。


(痛くないけど左腕が逝ったーーーーっ!!!)


なんとか立ち上がり自分の状態を確かめるが、左腕は肩から下が無くなっていた。


(噓だろ!?脆すぎる自分、そして調子乗りましたすいませんでした。左腕返して…)


自分のアホさに気が付き、悲しみに暮れるも無情にも返っては来ない左腕、とりあえずドロップキックした人型に視線を向けるが淡い光は無くなっていた。


(光ってないってことは倒したってこと?それに人型の方からも軽い骨みたいな音が聞こえた気がする…もしかして俺も人型も骨?ファンタジー的に言うとスケルトン的な?)


無い左腕を右手で触ろうしながら自分と人型の正体に気がつく青年

思考していると微かにカランと音と共に背後からシュッという音が聞こえ振り返った瞬間、視界が倒れる


(ななな…なんだっ!!!)


突然の事態に半ばパニック状態となり仰向けに倒れる、腰を強打してカランッ!と腰から下の感覚がなくなり上半身に乗っている人型ではない光る何かが目に入った。


「グルルルルゥ…」

と自分の肋骨辺りに嚙みついているのは犬型の何かだった


(やばい!やばい!やばい…!)


狂乱状態になった青年は右手で地面を探る


「ワゥ!ワゥ!ワゥ!!」

肋骨から口を離した犬型は威嚇するように目の前で吠え始めた。

上半身しかない青年の上に乗っているため起き上がってどかすことも出来ない


必死に右手で地面を探っていた青年は先ほど倒したであろうスケルトンの骨の一部を探り当てることに成功した。


(ッ…!)


吠えることをやめ、再度肋骨に嚙みついている犬型に向かって必死に骨で何度も叩く、全く怯まない犬型に先に悲鳴を上げたのは持っていた骨だった。

パキッとした音と共に自分の持っている骨が犬型に当たらなくなった。


(やばい!多分、折れた!)


焦るとほぼ同時、今度は自分の肋骨からパキッと嫌な音が聞こえた。

(クソがあああぁぁぁぁ!!!!)


咄嗟に骨を逆手に持ち替えて叩くのでなく、刺すようにして犬型の頭部へと叩きつけた。

パキッとした音と砕ける感触

死を悟った瞬間、犬型だった淡い光が目の前を覆う


(俺…生きてる…?左腕も!下半身も生えた!!!)


一瞬だけ光を覆った視界が正常に戻ると動かなかった下半身も左腕さえもそこに存在した。


(あぶねぇ、マジでギリギリだった、地面に腰強打しただけで砕けるとかどんだけ脆いんだこの体。犬型倒して体が復活した。レベルアップ?それともHP吸収?ステータスとかないの?)


先程までテンションが高かったが命の危険もあり、周りを見渡し警戒しながら現状の自分に疑問を持つ

流石に犬型が何体も来たら危ないと判断し手探りでスケルトンの別の骨を探す。


(ないよりはましだけど光ってないから探すのしんどい、耳をすまして警戒しつつ探そう)


近くに敵は存在しないようで手頃な骨を二本持ち、辺りを警戒しながらその場を離れた。


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