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ザコレベルB班の皆からのエール!?


 ヘビに睨まれたカエル状態の俺に!


 サトナカ教官が一歩一歩!

 近付いて来ますよっ!


 ハイヒールの踵《かかと》をコツンコツンと鳴らしながら一歩ずつ!

 ヒールと踵《かかと》って意味が被っちゃってますけども、まあそんなカンジです!


 そして更に!えっちカップのオパイを揺らしながらっ!

 たゆゆんっ、たゆゆんっ、って音が聞こえるような気がしないでもないですよ!

 だって、一歩ごとにたゆゆんってなるですよサトナカ教官のオパイがさ!さすがはえっちカップ!


 イヤ違うっ!


「お前のセクハラ発言を今日だけは大目に見てやろう、ザコ12番」


 セクハラ発言なんてしてないのにー!


 って!


 ピタリと止まったサトナカ教官のオパイが俺の顔に触れそうなほどに近いっ!

 だがしかしっ!目と目を合わせて動けない俺は生殺し状態!めっちゃイイ匂いがっ!オトナの色気がフェロモンがっ!

 俺の煩悩を刺激するでありますよー!


「それにしても驚いたよ、ザコ12番。お前が2つもスキルを持っているとはな。能ある鷹は爪を隠すとはまさにこの事だな」


「えっ!?」


 サトナカ教官!俺はっ!鷹などではありませぬっ!そこらへんのスズメ、イヤ、ヒヨコ程度のザコであります!


「私は!ザコレベルB班から黒竜王と戦う者が出る事を誇りに思う!」


 え!?ちょっと待って決定なの!?俺が黒竜王と戦うコトになっちゃってるの!?

 なんか外堀から埋められてる感がハンパないんですけど!


「お前にエールを贈らせてくれ、ザコ12番。ザコレベルB班!ここに整列!」


「「サー!イエッサー!」」


 サトナカ教官の超至近距離の圧力から解放される俺っ。

 ほっ。


 サトナカ教官と入れ替わりスイっと前に進み出たのは、2年生のザコ5番ことトクヤマダさん。

 早口言葉が得意なポニーテールが良く似合うちょいぽちゃなセンパイです!


「ザコ12番こと、コウダヒカリさん!黒竜王との戦いから五体満足で帰還できますよう無事をお祈りしながら!アナタにこの早口言葉を贈ります!」


 え!?聞き捨てならないコト言いましたよトクヤマダさんっ!

 五体満足で帰還って!?そうじゃないってコトもあり得るんデスカっ!?


「なまむになまもめなまなまもっ!ハイっ!」


「「なまむになまもめなまなまもっ!」」


 ナニ言ってるかわかんないっ!『生麦生米生卵』じゃないのっ!?


「隣の客はきゃっきゃウフフを客観的に却下しながら観客席で開脚を許可!ハイっ」


「「隣の客はきゃっきゃウフフを客観的に却下しながら観客席で開脚を許可!」」


 観客席で開脚って、全く意味がわからない!きゃっきゃきゃっきゃ言ってる様にしか聞こえない!


「過去の公共広告今日ここに各国の各橋脚に価格公開!ハイっ!」


「「過去の公共広告今日ここに各国の各橋脚に価格公開!」」


 え!?なに?エールじゃないの!?早口言葉言いにきただけなのっ!?


「よし!今日も良いキレだザコ5番!」

「サー!イエッサー!」


 いい返事ですよトクヤマダさんっ。

 て言うかね。

 校長室でナニやってんですかねっ。


「続いて各々から!お前に贈る言葉がある!聞いてやってくれ!」


 えっ!一人一人言葉をくれるの!?知り合って全然日が浅いのに!

 これはっ!

 ますます退路を断たれてる感が増し増し!


 ザコナンバー1番のオヤガさんから順番に俺の手を取って。


「短い間だったけど、あなたのコト忘れないから!」

 とか。


 ザコナンバー2番のサイタマダさんからはっ。


「来世はきっとイイ人生になるよ!きっと!たぶん!そうであると願っているよ!」

 とかっ。


 ザコナンバー3番のキムラヤさんからはっ。


「コウダさんっ!コウダさんがお星サマになっちゃってもっ!夜空を見上げるたびにアナタを思い出すからねっ!」


 ちょ!お星サマってー!


 残る皆も言葉を贈ってくれましたけど!

 どれもこれもドングリの背比べ的なアレなので以下略です!


 最後の一人はムラサメさん!


「コウダさんっ!短い間だったけど!いいザコっぷりだったようごおおおっ!お墓参りには毎年行くからああ!」


 おいっ!ザコナンバー11番ムラサメさんっ!

 お墓参りっ!?俺、お亡くなり決定なの!?

 もうここでお別れみたいな言い方ですよっ!永遠の別れの涙みたいになっちゃってますよ鼻水を添えてっ!


 締めにサトナカ教官が俺の前に歩み寄って来てくれましたよ、だがしかし!

 俺の心はザワザワしっぱなしなんですけど!?

 皆のはエールって言うよりも!

 最期の別れの挨拶みたいな感じですよ!?


 黒竜王と戦うって『死』に繋がってるんデスカっ!?

 なんか意味のわかんない早口言葉が混ざってたけど!


 サトナカ教官は、今までに見たコト無い柔らかな表情で俺を優しく見つめてくれてますが!

 俺の心はザワザワしっぱなしなんですよー!


「ザコ12番、いや……コウダザコ12番」


 ちょっとっ!サトナカ教官っ!そこは名前で呼んでくれてもいいのではっ?


「先週、お前がユリユリ寮に来た時から思っていたんだよ。これはいいザコがやって来た、とな」


 いいザコって何ですかねサトナカ教官っ!?ていうか初対面でそんなコト思っちゃダメでしょ!


「黒竜王との戦いから無事に還って来られたらまたプールの中をお散歩だ!」


 え!?またやるんですかお散歩をっ!それ聞かされて『ハイ!喜んで!』と言うとでもっ?


「プールの中でお前を引きずり回してるとゾクゾクするんだ。あんな気持ちは初めてだったよ……」


 お散歩って言わずに引きずり回しって言っちゃったよ。サトナカ教官の目がなんかコウコツとしてますよっ。


「だから!私の元に還って来い!ザコウダ12番!またお前と一緒にプールの中をお散歩させてくれ!」


 サトナカ教官っ!?ザコとコウダがコラボしちゃってますよっ!プールのお散歩ってもう確定してるんデスカっ!?


「これは……私からの餞別だ。お前の下卑たイヤらしい視線に応えてやろう」


 そう言ってサトナカ教官が俺をギュッと抱き締めてくれたのは良いですが!

 下卑たイヤらしい視線てナニ!?俺っ、そんなだったかなっ!?

 

 身長差があるから、当然のようにサトナカ教官のオパイに埋もれますよ、俺の顔っ!

 ってこれはっ!

 ノーブラっ!またしてもノーブラですよ、サトナカ教官っ!しっとりしなやかな、つきたてお餅のようなぷるふわオパイですよー!

 サラサラブラウスがなんとも言えず心地イイっ!

 どんどんオパイに埋もれていくよ俺の顔っ!ぐるぐるメガネと共にー!


 って、あれっ!?


「ふぁっ、ふぁとにゃかきょうきゃんっ!?」


「何も言うな、ザコウダ12番……今は黙ってこうさせてくれ、ザコウダ12番」


 優しい口調で言ってはくれますけどもサトナカ教官っ!

 息がっ!息ができましぇんっ!

 ぷるふわノーブラオパイがピッタリ俺の顔面に張り付いてっ!吸えども吸えども空気が肺に入って来ませんよー!

 マジでっ!サトナカ教官のオパイの谷間で窒息死してしまうっ!


「むがっ!むばっばばばっ」


 尚もむぎゅううと俺を抱き締めるサトナカ教官!


「もう少しだけでいいんだ、ザコウダ12番。もう少しだけ……」


 その『もう少し』でっ!俺っ!黒竜王と戦う前に逝ってしまいますよー!

 イヤ、サトナカ教官のオパイの谷間で逝けるならそれもアリかっ!?


「サトナカ教官っ!コウダさんの手足がムラサキ色になっちゃってます!」


「なに?あ、本当だ。これは私とした事が」


 ムラサメさんの声でスッと里中教官のパイ圧から解放される俺っ!たっ、助かったっ!ありがとうムラサメさんっ!


 あ、パイ圧って言うのはね、オパイの圧力のコトですよ。俺《ヒカリ》のオリジナル造語です!


 俺は必死に呼吸するっ。

 肺一杯に空気をっ!


 ひっひっふうう。

 ひっひっふうう。

 ぷはー。生きてるって素晴らしいですよ!

 

 最後にサトナカ教官とザコレベルB班の皆さんが横一列に整列して、じっと俺を見つめてくれて。


「では健闘を祈る!ザコ12番に敬礼!」


 ビシ!


 と、敬礼です!モチロン俺も返礼しますよ、しますけれども!

 これで黒竜王と戦わなかったら、みんなと顔合わせ辛くないかっ?


 ぞろぞろと校長室を出て行くザコレベルB班の皆さんとサトナカ教官。

 サトナカ教官は神様校長先生の前を横切る際に『チッ』と舌打ちですよ、汚物を見る様な冷ややかな目と共にっ!


 神様校長先生は、何故か頬を赤らめて嬉しそうなんですけど!


 パタリ、とドアが閉じられて再び神様校長先生と二人に。


「ヒカリよ」

「はいっ?」


「サトナカ先生はやっぱええのう。たまらんのう。あの冷たい目で睨まれるとキュ!ってなるのう」


「……知りませんよっ」


 俺はっ。激しく同意なんてしないんだからねっ。まあ解らなくもないような気はしますけれども!


「ヒカリよ」

「はいっ?」


「ヒカリにな、是非とも会わせたい者達がおるんじゃよ」


 まだ俺に会わせたい人が?異世界に知り合いなんていないんですけど?


「お二方、どうぞお入り下されい」


 カチャリとドアが開き、校長室に入ってきたのは。


「とっ……父さん……母さんっ……?」


◇ 面白かったよ!

◇ 続きが気になるよ!


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 作者の励みになります!


 次話『再会!父と母!』


 続けて読んで頂けたら幸いです!

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