初カノ!
初めてのキスは、甘々でふわふわでぷるぷるでした。
こーんなカワイイ娘と初チューですよ男の娘のこの俺がっ!
アタマの中がお花とチョウチョでいっぱいデスヨー。
「イヤだったら無理に答えなくていいんだけど……あのね。聞いちゃうね?ヒカリちゃんのファーストキスって何歳の時?」
これまたストレートに聞いてきましたよラーフィアちゃん。もちろん、今日のが初チューですよ。
「……今日、だから……16歳、だよ?」
「えっ……ホントっ!?ホントに私が初めてなの?」
コクン、と頷く俺にキラっキラの瞳で見つめてくるラーフィアちゃん。
「ラっ、ラーフィアちゃんは?」
「わたしは……2回目」
あ、そーですか。デスヨネー。
ラーフィアちゃん、めっちゃカワイイもんねー。チューくらいねー。
「でもねヒカリちゃん。1回目のは数に入れたくないの。だから、私も今日が初めて、なんだよ?」
ん?どういうコトかな?
「ヒカリちゃんには、ウソつきたく無いから話すね?まだ直接には会ってないんだけど……まさか再会するとは思ってなかったから」
「再会、って?」
「……フィルフィーに……」
フィルフィー?ラーフィアちゃんの幼馴染みって言ってたよね。確かね。
「幼稚園のお遊戯会の練習中にね。フィルフィーがね」
あ。ペリメール様と同じパターンかな?
と、思ったら。
「アイツ、何で興奮しだしたのかわかんないけど、誰彼構わずチューしだしたの」
興奮しだした理由……たぶんだけど。
憶測だけど。
ペリメール様が『アゴクイ』でチューしたからじゃないのかなっ?
ペリメール様、思わぬトコロでフィルフィーを覚醒させちゃってますよ。
それにしたって、ちっちゃい頃からやらかしてるな、フィルフィーはっ。
「前歯と前歯がぶつかって痛いだけだった。だから覚えてるんだと思うんだけど。消し去りたいよ、あんなファーストキスなんて」
でしょうねー。
「だからね、ヒカリちゃん。私のファーストキスは今日なの。私のファーストキスの相手は、ヒカリちゃんなの。そうしたいの。ダメ?」
ダメなモンですかラーフィアちゃん!そんなうるうるな瞳で言われたら誰だってダメなんて言えませんよ!
「……うん。ボクも初めてだから。ボクの初めてがラーフィアちゃんで……ラーフィアちゃんの初めてがボクで……嬉しい」
こう言ってあげるコトしか出来なかったけど、ラーフィアちゃんは真っ赤になって照れちゃいました。
「ヒカリちゃん……そのセリフはズルいよう」
「えっ?」
そーなの?ラーフィアちゃん、キュンときちゃったの?
うむむ。乙女ゴコロは謎ですよ!
だがしかし!
良心のカシャク!ってヤツですよココロがイタムってヤツですよ!
早めに俺が男だってコトを告白しておかないとっ!
絶対にコジれる!でもって!
ちっちゃくされる!『コヒカリ君』を!童貞のままにっ!
小指サイズにされちゃいますよー!
ぬおおおっ!
◇
「ヒカリちゃん!私の話聞いてくれてありがとっ。遅くなると怒られちゃうから帰るねっ」
イエイエ、俺なんかに会いに来てくれてコチラこそですよラーフィアちゃん。
「今度はヒカリちゃんのお話きかせてねっ」
それは構わないですけども。どこからどこまで話して良いものやら。
転生者ってコトは伏せておいた方がいいんだろうか?前の世界の記憶とか全部残ってるんだけど、これって普通なのかな?
ベンチから立ち上がり、うーん、と背伸びをするラーフィアちゃん。
落ち込んでた様子は無くなってるから良かったですよ!
俺はまだ初キスの余韻でドキドキしてますけどねっ。
「あの、ラーフィアちゃん。家の近くまで送るよ?夜道は危ないから」
「ありがと、ヒカリちゃん。でも、大丈夫だよ。私、結構強いんだから!」
ぐぐっ!と力コブを作ってみせるラーフィアちゃんだけど、パーカー着てるからそれは見えない。
大丈夫、とは言うものの、ここは!男らしい所をアピールするべき場面!今の俺は男の娘ですけどねっ。
「でも、やっぱり女の子を夜道に一人になんて出来ないよう」
って、モジモジしながら言う俺ですよ。カッコよくなんて言えましぇん。
「じゃあ、ヒカリちゃんが私を送ってくれた後は?今度はヒカリちゃんが危なくなっちゃうよ?」
と、ちょっとだけ首を傾げて上目遣い。
KAWAEEEE!
でも、それもそうかなー。なんせザコですからね!キケンですね!
「心配してくれてありがと!ヒカリちゃんてやっぱり優しいねっ」
と、ラーフィアちゃんがキュッ!と俺にハグしてくれて。
そんでもって。
「ん」
と、ニコニコしながら、右のほっぺを俺に向けて顔を近付けてきた。
ん、って何ですかね?
キョトンとしてる俺に向かって、もう一度顔を寄せて。
「ん!」
って何?俺は何を求められてるのっ?16歳の男の娘には、16歳の百合娘の気持ちなんて汲み取る事は出来ませんよー!
「あのっラーフィアちゃん?」
「……してくれないの?」
「えっ?あの、何を……?」
「おやすみのチューはしてくれないの?」
「えっ!?ボクがっ?ラーフィアちゃんにっ!?」
「……そんなにイヤがらなくてもいいじゃない」
と、ラーフィアちゃんがちょっと拗ねちゃいました。
イヤがるだなんて違いますよラーフィアちゃん!めっちゃ面喰らってるだけですよっ!
いきなりの初チューからの、おやすみのチューって!
展開が速すぎて脳がおっつかないデスヨー!
「えっ、あのっ、イヤじゃない、よっ?」
「じゃあ……ん!」
再びほっぺを俺に向けるラーフィアちゃん。
KAWAEEEE!
俺はドキドキしながらちょっとだけつま先立ちになって、ラーフィアちゃんに顔を近付けて。
いいのっ?しちゃうよっ?しちゃいますよっ?
むにょ。
と、ラーフィアちゃんのほっぺに唇を押し付けた。
うわ!なんだコレ!コレ!なんだっ!?
どうなってんの、俺っ!?
何やってんの、俺っ!捕まったりしない!?
「じゃあ、わたしもっ!」
ちゅっ。
と、ラーフィアちゃんが俺のほっぺにチューをした。
ちゅっ、てワザと音をたててるっぽい!どうやるんだろ?舌打ちっぽくすればいいのかな?
なんて考えてたら。
「あ、やっぱりダメかもっ!ガマン出来ないっ♡」
「えっ?ん……っ」
ラーフィアちゃんが俺を抱きしめて、再び唇を重ねてきたっ!
なんかどっかで『盛り上がりスイッチ』がオンになったっぽい!?
なんでっ?
「わたしはねヒカリちゃん!」
唇を離したラーフィアちゃんの目がきらっきらに輝いてる。
嬉しそうで楽しそうで、ワクワクが止まらない!って感じで。
「ヒカリちゃんが好き!大好き!私達っ!キスしちゃったんだから、ヒカリちゃんは私の彼女!私はヒカリちゃんの彼女!いいでしょっ?」
ええー!いきなりの彼女宣言!?
強引が過ぎやしませんかラーフィアちゃん!
「ヒカリちゃんはっ?私のコト、好きっ?嫌いっ?」
キライな訳が無いですよ、こんなカワイイ娘!選択肢が二つしか無いこの状況じゃ好きって言うしかナイデスヨー!
「えっ、うん、あの、ボクも好き、だよ?」
「やったあ!私達っ両想いなんだよねっ?ラフィヒカでいいんだよねっ?」
らふぃひか?って何ですかね?カレカノなら聞いたコトが……ん?
ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク。
チーン。
カプ!カップリング!
ラーフィア×ヒカリ、ってコトみたいです。
「ヒカリちゃんはどっちかっていうとネコだよね?」
「えっ?……ヒトだよ?」
「ぷっ!あははっ!ヒカリちゃんて面白ーい!大好き!」
「えっ?」
「私はね、見たまんまだと思うけどタチなのね。で、ヒカリちゃんはネコ、ね!でも、たまにはヒカリちゃんに責められたいなあ」
せめ……?タチ?ネコ……?見たまんまって言われても。
ポク、ポク、ポク、ポク、ポク、ポク。
チーン。
責め側と受け側のコトかっ!!
俺が受け側っ!?
え!俺、ラーフィアちゃんに責められちゃうのっ?ムフフでアハンなコトされちゃうのっ!?
マジかっ!!
ある日、俺に彼女が出来ました。
そして、俺は。
ラーフィアちゃんの彼女です。
ホントは、男の娘なのにっ!
◇ 面白かったよ!
◇ 続きが気になるよ!
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