やはり気の世界では魚に仕事をするということは無いらしい
次の日の朝、女神に貰った10万円じゃすぐに底がつく事に気がつき、貰ったチーチスキルを生かして冒険者で食っていこうと思う
「漁師町のギルドって感じだな!」
木で作られて所々金属が塩害で錆びてる良い味の出てるギルドだ
いざ中に入ると、筋骨隆々とした男たちが酒を呑みながら騒いでいる。
《受付はこちらでーす》
呼びかけられたのは、黒い翼とツノの生えた魔族の美人な女性だ
「冒険者登録をしたいのですが、出来ますか?」
《はい、出来ますよ。 冒険者登録は銀貨3枚と講習を受けて頂きます》
講習の内容は、3ヶ月間クエスト受けないと免許剥奪。一年に一回の更新があるらしい
ランクはS.A.B.C.Dとランク分けされてる。
とりあえずギルド登録を済ませて、魔鯛×4匹を選んで受付に持っていく。
《魔鯛のクエストですね。 状態が良ければ高値で買い取らせていただきます》
「あの、魔鯛は惜しいんですか?」
《凄く美味しく高値ですが、釣るのが難しいんですよ。餌は雑食なのでなんでも食べますよ》
なるほど、てっきり食べれないと思ったが、うまいなら余計に釣ろう。
というわけで釣りをした結果、16匹釣れた。
全て血抜きとをしたが、買い取って貰えるか?
「受付をお願いします」
《はい、鑑定させていただきますね。えっっっっちょちょっと待ってください》
30分経った...来ない待っても待っても来ない。帰ろうか?と思ったその時《お前がこの鯛を釣ってきたのか?まぁいい付いて来い》
案内されるがままに、二階の面談室に運ばれる。
《俺はここのギルドマスターのステインだ》
(え〜っっっっっギルマス案件!!)
「何か間違いをしましたか?」
《いやそういうわけでは無くてな、物が良すぎるんだ。 どうやった?》
(なーんだ)
「魚に仕事をしただけですよ。余分に釣ったんで食べてみますか? 美味いですよ」
《調理場を貸すから、ぜひ一品作ってくれ》
次回調理編です




