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ゴブリンだひとまず、完全看破で「ぐぎゃぎゃぎゃ!」
ゴブリンはこちら向かって棍棒を振り下ろしてきた。
「あぶね!急に棍棒ふるなよ!」
こいつらテンプレを知らんのか!クソ戦いながら鑑定するのは大変だなそのうち練習しよう。よし、ならばマリオネットだなにイメージでとうにかなるだろ、よし行くぞおりゃい!
「ぐぎゃ!?」
よしひとまず動きは止めれた!ここから・・・動かすのむずいな!全体からじゃなくて足からにしよう!えっと右足出させて「ぎゃぶ!」あっ転んだ、まっ結果オーライだ!
火属性魔法で焼いとこえっと・・ここはテンプレ通り
ファイアボール!
僕は指先をゴブリンに向け唱えると野球ボールほどの火の球を出しゴブリンに飛ばした。
よし!イメージ通りゴブリンも焼けて・・・ってこのままだと森にまで火がついてしまう!えっと、消えろ!・・・で消えちゃったよ割とどうにかなるもんだな。だけど・・・あまり罪悪感とか感じないなこれが魔王としての一面なのか・・・まっいか!
『レベルが1上昇しました』
うお!頭にテンプレっぽい声が流れてきたレベルが上がるとこんな感じになるのか、後で確認しておこう。それより今は倒した魔物だ。
テンプレだと耳を持って帰ったり、魔石取り出せたりするけど、う〜んわからんな・・・念話だ!ゾンビに聞こう。
『ねぇ、ゾンビ』
「後ろにいます」
メリーさん!まったく、急にびっくりするでしょう!じゃなくて・・・
「倒した魔物ってどうすればいいのか聞こうと思ってさ」
「それでしたら、心臓の辺りに魔石があるのでそれを持っていくと良いですよ。」
「そうなのか耳とか持ってかなくていいんだね。」
「はい、ゴブリンの耳があってもどうしようもないですからね。食べる人もいなければ、薬にもなりませんし、飾りにしても悪趣味です。」
確かによく考えたらそうだ肉としても美味しそうじゃないし、ていうか食いたくない。こいつの耳を飾ろうとは思わん。しかも俺が焼いたから黒焦げだし。
「この魔石でどれくらいのお金になるの」
魔物だし少しは高いんじゃないかと期待している
「銅貨1枚ぐらいですね。」
「安!なんでそんなに安いの?」
今日取った薬草の報酬と合わせても宿代1日分ぐらいにしかならないじゃないか
「そりゃゴブリンですもん、薬草の方が役立ちますよ。」
そう言われると納得せざるを得ない自分がいた。
「そうなんだ、とりあえず魔石回収するね・・・ごめんナイフある?薬草採取の依頼で魔物倒すと思わなかったから買ってなかった」
「このナイフを差し上げます。何があるかわからないので色々買っておくと良いですよ。」
余談だが魔石の価値は魔石に含まれてる魔力の量、魔物の種類によって決まるらしい。そして魔物によって肉も売れるらしい。ゴブリンは魔力も少なければ肉も食べれないコスパが悪い魔物みたいだ。
ただそんなゴブリンでも群れを作り、被害が大きくなるとクエストの報酬が上がり難易度も上がるらしい。
ま、とりあえず一仕事終えたし帰ろう。