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しばらくして、ゾンビのチートっぷりに驚かされながらも、僕はこの後について考えていた。
「うーん、とりあえず街を目指すか、その後の事は後で考えよう。」
とりあえず今は草原を抜けよう、また芋虫が出て来て襲われたら面倒だ。
「そうだ、ゾンビに貰ったスキルでも見るか。」
スキル
言語理解 火属性魔法 氷属性魔法 闇属性魔法
空間魔法NEW!! 念話 NEW!! 隠蔽 NEW!!
あれ?鑑定が無い、ゾンビ渡し忘れたのかなぁ?念話で聞いて見るか。
(魔王様。)
うお!そっちから来た!
(えと、何?)
(渡し忘れた物が有るので今そちらに行きますね。)
(うん、わかった。って今?)
ゾンビ帰ってからしばらくたってるけど、まだ近くにいたのかな?
「魔王様。」
うお!いつの間に後ろに。
「えーと、どこから出て来たの?」
「魔王様の近くにワープしただけですよ。」
ワープしただけって何だ。だけって…そういえばゾンビに突っ込んでたらキリがないんだったな。よし、もう突っ込まないぞ!
「ところで、渡し忘れた物って何?」
「お金です。街に入るのにおそらくお金を取られるので、金貨と銀貨と銅貨を50枚ずつ渡しときますね。」
この世界では大体銅貨1枚百円、銀貨1枚千円、
金貨1枚一万円、さらに白金貨があって1枚百万円だ10倍で増えてたのにいきなり100倍になる。
「ちょっと多くない?」
「いえ、生活するにはそれくらい必要かと。」
「そっか。あ、そうだゾンビ鑑定のスキルが見当たらないんだけど?」
「あ、鑑定だったらユニークスキルの方を見てください。」
「わかった。」
ユニークスキル
黒の魔眼 眷属召喚 操り人形 完全看破NEW!!
あった…ゾンビはユニークスキルも渡せるのか。
しかも、完全看破って明らかオーバースペックな気がする。
「普通の鑑定より性能が良いですよ。」
「…そうなんだ、ありがとう。」
「渡し忘れた物も渡せたので帰りますね。」
「うん、気をつけてね。って心配無いか。」
さて、今度こそスキルを確認するか。
言語理解と念話と隠蔽はたぶん読んだまんまだろうから他のを見るか。
火属性魔法
魔力を消費して発動し、火属性の攻撃をする。
威力はイメージが強いほど比例して上がる。
イメージか、何と無くいけそうだね。よし次。
氷属性魔法
魔力を消費して発動し、氷属性の攻撃をする。
威力はイメージが強いほど比例して上がる。
イメージがとりあえず大切なんだね。よし次。
闇属性魔法
魔力を消費して発動し、闇属性の攻撃をする他相手のステータスを下げる事ができる。
威力はイメージが強いほど比例して上がる。
デバフか、使いがって良さそうだね闇属性魔法。よし次。
空間魔法
魔力を消費して発動し、収納や移動に使う事ができる。収納の容量と移動の範囲は、消費する魔力に比例する。
基本後天的に覚える事はできず、かなり珍しい魔法。
ゾンビはこれでワープしてきたのかな?つうことは僕も魔力を消費すればできるのか。今度やってみよう。
次ユニークスキルを確認するか。
黒の魔眼
相手の黒歴史を思いださせる事ができ、自分も見る事ができる。更に相手にはタンスの角に小指をぶつける、スネをぶつけるなど地味に嫌なの災難が起こる。
…Oh性格わっる!魔眼がこんなので良いのか!もう少し幅広く使える効果にしろよ、ただの嫌がらせじゃないか!…次いくか。
眷属召喚
自分の契約しているものを呼び出す事ができる。
今呼びだせるもの(ゾンビのみ)。
今これには意味を感じられない。ゾンビはワープしてこれるし、ゾンビ以外居ないのか!
……そうかみんな朽ち果てたんだっけか。……次いこ。
操り人形
相手の意識がある状態で、少しの間操る事ができる。
レベルに差があり過ぎると操れなくなるが、使い込む事で操れる時間が増える。
これはたぶん使えるスキルなんだろうけど、黒の魔眼と同じく性格が悪いな。…次いくか。
完全看破
鑑定と同じように扱え隠蔽を無視して見る事ができる、相手の嘘や悪意も見抜く事ができる。
さすがゾンビだな。値切る時とか使えそう。いや他にも使えら場面あるけど。
「おそらく、効果的にいえば使えるんだろうけどさ、なんで精神的にくる攻撃ばっかりなんだ。は僕が元魔王だからなのか?あ、街が見えてきた。」
こうして僕はテンションがガタ落ちの状態だけど街に着く事ができたのだった。