表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

1

よく晴れて、心地のいい日差しが降り注いでいる。

やっぱり、晴れの日はいい日だ。雨の日なんて濡れたら寒いし、風邪を引いたら最悪。

なんて、事を考えながら草原を歩いていた。


「しかし、魔王やめたはいいけどまずどうすればいいかなー。」


そう、その辺は無計画できてしまった。

行く時に、ゾンビが何か言っていた気がしたが、聞かずにきてしまった。


「さて、どうしたものか「ギチギチギチギチ」ん?何の音だ?」


あ、終わった。

後ろを振り返ると目の前には、巨大な芋虫みたいな虫が口を開けていた。


「クワレル。」


「キュワラアキャアーー」

「虫はやめてくれええええええええええええ!」


やばいすごく怖い。

ってか、すごい声だな。

芋虫ってそんな声なの?

発音すごい難しそうじゃない?

ってか速いすごく速い!


「誰かたすけてえええええええええええええ!」


走ってるうちに足がもつれて転んでしまった。

あ、本当に終わった。

巨大な芋虫みたいな虫はだんだん近づいてきて、涎を垂らしながら大きく口を開けている。


やばい!喰われる喰われる!怖い怖い怖い怖い!

「く、来るなぁぁぁ!」


ああ、短い人生だった……いや、魔王だから違うか?

まぁ、いいか。せっかく魔王やめれたのに。虫に喰われて死ぬって……はぁ、もうちょっとましな死に方はなっかたのかなぁ。

次生まれ変わるんだったら、ちょっとでいいから裕福な家に生まれたいなぁ。あと、可愛い幼馴染か欲しいなぁ。


「はぁ……」


あまり痛く有りませんように。と、思いながら目をつぶって数秒来るはずの痛みが来ない「あのー、魔王様。」ん?何処かで聞いたような声だな誰だ?


「ギャァァァー!」


そこには、ゾンビが居た。

虫の次はアンデットかよ!


「……あの、私です。」

「あ、ゾンビか。」


ややこしいなぁ。


「いやぁー助かったよ。」

「まったく、話しも聞かずに飛び出してしょうがない魔王様ですね。」

「でも本当に助かったよ。ありがとうゾンビ。」

「主を守るのは、側近のつとめですから。」


ゾンビの癖にカッコイイな。


「でも、あんなの倒すなんてゾンビすごいね。」

「いえ、魔王様でも倒す事できますよ。」

「えっそうなの?」

「はいステータス的には余裕ですよ。」

「へぇー。でも自分のステータス知らないしなぁ。」

「それなら、ステータスと唱えてください。」

「ステータス」



赤月魔尾(あかつきまお)

年齢16歳男性 種族魔族


ステータス


レベル1

体力 1200/1200

魔力 1200/1200

攻撃 800

防御 500


スキル


言語理解 火属性魔法 氷属性魔法 闇属性魔法


ユニークスキル


黒の魔眼 眷属召喚 操り人形(マリオネット)


称号


魔王 魔王をやめし者


おおーなんかゲームみたい。


「ちなみに、普通の人のレベル1の数値は高くて100ぐらいですよ。」


え!


「それ僕大分インフレされてない?」


「はい、大分高いですね。ですから、鑑定などで見られると面倒なので隠蔽スキルを渡しときますね。」


「うん、お願い……ん?渡す?」


「あと、あったら便利な鑑定と念話と空間魔法も渡しときますね。」


「ちょっと、スキルって渡す事できるの?」


「いえ、普通は渡せませんよ。私のユニークスキルに自分の持ってるスキルを複製して渡せるスキルがあるんです。今私は魔王様なので自分のスキルを教えてますけど、手の内んばらす事になるので信用できる人以外に教えてはダメですよ。」


「…うん、わかった。ねぇゾンビ。」


「はい、なんでしょう魔王様。」


「もしかして、ゾンビって大分強い?」


「そうですね。レベル差もありますけど、ステータスも魔王様の100倍とは言いませんが、50倍以上は確実にありますね。あと、魔法も全属性使えますよ。他にも相手をある程度無力化できるスキルもありますよ。」


「ちょっ、バキバキのチートじゃないか!?魔王僕じゃなくてゾンビがやればよかったじゃないか!」


「そうですね。私も魔王様と一緒で特に世界征服とか考えてないのでいいです。でも、余りにもイラついたら敵は殺すかもしれませんね。」


「!!……そっか。」


「あっそれと、魔族が人間のとこに居たら不自然ですので、魔王様の種族を人族に書き換えさせてもらいますね。」


「何かゾンビができない事はない気がしてきたな。」


「何言ってるんですか、私にもできないことの一つや二つありますよ……たぶん。」


「自信なさげだね。」


「それより「まだ何かあるの。」はい。念話を渡してるので困ったら私に聞いてくださいね、この世界で知らない事は私は基本的にはないので。」


ゾンビに突っ込んでたらキリがない事がわかった。

それと同時に、こいつだけは敵にまわしてはいけないと悟った。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ