ドーナツ
詩を投稿するときは二百文字も書かなくても良いんじゃないかな
頭にぽっかりと穴が空いた。
そこには大人が住んでいた。
心にも一つ穴があった。
大人は僕の心を掘って砕いて溶かして固めて、思い出をつくっていた。
ついでに思い出しやすいように都合の良い色を塗りたくる。
大人が住みだす頃には既に穴は空いていたそうだ。
だから僕が知らない内に擦り減らしていたのだろう。
首輪には大人とあった。
僕のと比べても大人のは特に重そうだった。
大人はそれをどうすることもなかった。
忙しくても退屈そうだった。
そういう時は大抵思い出を見ていた。
大人と目があった。
大人に微笑まれた。
ありがとうございました。