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~現在~

君への告白から15年が経過した。


「パパー誰のお墓なの?」僕の娘が不思議がっている。

無理もない。このお墓に連れて来るのは初めてだから。ベビーカーでは危険で抱っこをしていても滑落の危険がある場所にこのお墓はある。



娘が6歳になって、妻と相談してやっと連れて行く決心をしたのだから。


「ほら、ここにお花をあげて」娘が一生懸命にお花を水受けに入れている。


「さぁ、手を合わせて...。」僕の見よう見真似で娘が手を合わせ目を閉じる。


「パパ!誰のお墓なの?」娘が再度聞く。


「あぁごめんごめん。このお墓はママのパパが眠っているお墓なんだよ」僕は答える。


「本当にパパは、いーっつも人の話聞かないでしょ!?奈緒美はパパみたいになったらダメだからね!」妻が笑う


「えー。私パパ好き!!だから将来パパと結婚する!」娘が僕の左腕をつかむ。


「ダメよ!パパは私と結婚してるんだから!」妻が僕の右腕をつかむ。


「あー!!危ないから、奈緒子も奈緒美もやめなさい!」僕が怒る。


「あーパパが怒った~!」二人して僕を笑う。


「さぁ、ママとパパのお婆ちゃんが待ってるから帰るよ!」僕はあきれて言う。


「はーい!!」二人とも息がピッタリだ。まるで二人とも子供みたいに無邪気に笑う。




君との出来事を綴ったノートは娘が結婚する時に読ませようと思う。

これからも僕はもっともっと君を好きになるだろう。



おしまい


短編集にすればよかったと後悔しています。

最後まで見てくれた方、本当にありがとうございました。

実は何作か仕事の合間をぬってノートに書いてあるものがあるので、機会をみて載せようと思います。

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