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黒灰色(こっかいしょく)の魔女と時の魔女  作者: 九曜双葉
第二章 私の凍てつく心を暖めて ~Warm My Freezing Heart up ~
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一章までの主な登場人物

【アムリタ】

 二百年前の時から時間跳躍してきた金髪碧眼(へきがん)の少女。

 フォルドの森の入り口でジャックと出逢い、森の出口に出現したクリーチャーから共に楽しげに逃走する。

 ジャックに後見人になってもらい、ジャックの紹介でジュニアとエリーの仲間となる。

 二百年前に護りきれなかった子供たちの行く末を案じていて、過去に戻る手段を探している。

 性格は呑気のんきで細かいことは気にしない。

 危険なところ、高いところが大好き。

 時渡ときわたりの魔法をもっているらしいがその魔法は封印されている。

 アマンダの娘でサリーの姪。

 本編の主人公の一人。


【ジャック】

 長身痩躯(そうく)で右目にモノクル(片眼鏡)をめた三十代後半と思われる男性。

 森に現れたクリーチャーからアムリタ、ラビナ、アルンを救う。

 いくつかの集団に追われている。

 彼の本来の右目は失われていて義眼であるが、十六ある人工衛星と接続されている。

 衛星のカメラ画像で軌道下の状況の監視と、高出力レーザー砲を用いての攻撃もできる。

 アムリタの後見人になると約束するが、実際にアムリタの後見人をしているのはジュニア。

 過去に何度か瀕死ひんしの重傷を負っているがりていないもよう。

 本編の主人公の一人ではあるが、過去と行動は謎につつまれている。


【ラビナ】

 アルンと共にジャックを追う飴色あめいろの髪をした、いつも濃いきつめの化粧をしている小柄な女性。

 飾りが施された小銃を持っている。

 化粧は素顔がやたら童顔であることを隠すため。

 素嬪すっぴんでは十代前半に見え、酒場で酒を出してもらえない。

 言動は軽く、周囲の空気をき乱す傾向があるが、本人に悪気は無いもよう。

 災厄を引き寄せやすく、気の毒な目に合い続けている。

 最近冷静な判断ができなくなっていることが悩み。

 お酒を飲まないとやっていけない。

 しかしそれでも生き延びているところを見るとある意味強運の持ち主。

 夢に関する魔法が使えるようだが、現時点全く役にたっていない。

 本編の主人公の一人。


【アルン】

 ラビナに従う飴色の髪をした二十代前半の男性。

 ラビナのおいであり従者であるとのこと。

 ラビナの行動により起こるトラブルにいつも巻き込まれながらも健気にラビナを支える好漢。


【草原の女】

 大きく明るい白い太陽と小さくオレンジ色の太陽のある星の黄金の草原に立ち、二百光年先に送り出した一人息子を想う女。

 一章巻頭歌に意味ありげに登場する。

 彼女の出番ははたして来るのか?


【ジュニア】

 ジャックの協力者。

 エリーとアムリタを自らが経営する道具屋に住み込みで住まわせ、世話をしている。

 いつも不機嫌そうな顔をしているが思慮深く優しい青少年。

 エリーとは古い付き合いであるらしくエリーのおかあさんとも面識が有るもよう。

 ロボットや電子計算機に詳しい。

 彼の作った自走するキャリバッグやサプリメントロボットは自ら考え、動き回る。

 失われた古代文明のテクノロジに憧れ、復活を夢見る。

 エリー、アムリタ、ラビナ、ソニアの四人に振り回され彼の眉間みけんしわは深くなってゆく。

 本編の主人公の一人。


【エリー】

 一章まででは少女のエリーと二十代前半に見える成人女性のエリーが登場する。

 いずれも黒灰色こっかいしょくの見る角度により暗い灰色から輝く白銀まで変化する不思議な色をした長い髪と灰色がかった水色の瞳を持つ長身痩躯(そうく)の美貌の女性。

 共通して、思慮深くはあるが男性のような硬い口調でしゃべる。

 料理が得意。

 双方とも医者であると自称し、実際にそれぞれ医療行為を行う。

 空間魔法を中心とする高度な魔法を駆使するが、垣間見える死霊系の魔法は禍々(まがまが)しく見るものを不安に陥れる。


 少女のエリーはジュニアの道具屋で住み込み雇われ店主をしていて、アムリタ、ソニアと同居することとなる。

 行方不明になったおかあさんを探している。


 二十代前半の成人女性のエリーは直交空間を放浪した末にエルザと出逢であい、ロキとともにエルザの出産に立ち会う。

 自信ありげに死にたがるのでエルザを困惑させる。


【ソニア】

 空賊の娘。

 燃えるような赤毛のセミロングに胸の開いた服を着る。

 彼女のエキセントリックな行動は周囲を驚愕きょうがくさせる。

 彼女自身は魔法を使えない。

 一章終了の時点で父の能力と目的を継ぐ。

 本編の主人公の一人。


【エルザ】

 成人女性のエリーが直交空間で出会った直交空間の魔女。

 トニーの妻でエリナを産む。

 黒い髪に濃い茶色の瞳の明るい笑顔の女性。

 エリーが出会った時点では臨月の妊婦。

 現実世界と直交空間とを結ぶゲートを開く能力がある。

 この能力のせいで古きものの眷属けんぞくに追われている。

 エリナを出産した直後、古きものの一部を連れてゲートに消える。

 一章三話での主人公。


【トニー】

 エルザの夫でエリナの父。

 妻の出産の為に直交空間に住む。

 彼と彼の犬たちの魂に救いを……。


【エリナ】

 エルザとトニーの娘。

 母親譲りの黒髪に濃い茶色の瞳をしている新生児。

 エルザの失踪後、成人女性のエリーが育てることとなる。


【ロキ】

 屈強で長い腕を持つ、巨大な白い猿の腰から上を白地に黒の模様となった毛むくじゃらな巨大な六本足の蜘蛛くもの頭にくっつけたような形態をしているクリーチャー。

 直交空間で成人女性のエリーはロキを友達と言い、彼女と行動を共にする。

 見た目の怖さに反して優しく強く成人女性のエリーやエルザを護る。

 少女エリーのおかあさんが描いた画集にもロキに似たクリーチャーが描かれている。


【サマサ】

 ジュニアの行きつけの定食屋の看板娘。

 暗い金髪にそばかすの美人。

 ジュニアの元彼女を自称するが真偽は不明。


【マリア】

 空賊の女頭領。

 落ち着いた雰囲気の赤毛の熟女美人で二児の母。

 ソニア曰く、彼女ほど強い人間を知らない。

 娘と旦那の素行が悩みの種。

 でも子供のしつけに顔面ハイキックはいつの時代でも問題となるだろう。


【サリー】

 アムリタの叔母で風の谷の祭殿の巫女。

 二百年前に生きた人物で、風の谷の思考機械にアムリタへの伝言を託す。


【アマンダ】

 アムリタの母で風の谷の祭殿の巫女。

 多くの子を成したため、祭殿の巫女みこの仕事は休みがち。

 二百年前に生きた人物で、物語中では登場人物の会話のなかでのみ登場。


【ソナリ】

 アムリタの叔母でディナの母親。

 二百年前に生きた人物で、物語中では登場人物の会話のなかでのみ登場。


【ディナ】

 アムリタの従妹でソナリの娘。

 二百年前に生きた人物で、物語中では登場人物の会話のなかでのみ登場。


【リリィ】

 ジュニアに書簡を出した人物。

 アムリタが好きそうな案件に関わっている?

 物語中では登場人物の会話のなかでのみ登場。


【サプリ】

 ジュニアのサプリメントロボットの愛称。

 茶色の筒に半球状の頭、手足が付いていて自走する。

 ジュニアの抽象的な命令を聞き、自ら考え仕事をする。

 風の谷の祭殿に訪れた後は、風の谷の思考機械の人格の一つである【乳母サリー】がコピーされ、しゃべるようになる。


【サポ】

 ジャックのサポートロボットの愛称。

 ジャックが風の谷の祭殿の維持管理の為に残していた。

 くすんだ黄色の筒に半球状の頭、手足が付いていて自走する。

 サプリと仲が良く額をくっつけることにより高速で意思疎通ができる。

 ジュニアのいうこともある程度聞く。

 一章では『4』のみ登場するが、ジュニアの口ぶりからはジャックのサポートロボットは他にもいるもよう。


【エリーのおかあさん】

 偉大なる魔法使いでジャックの師匠筋であるらしい。

 エリーをジャックに託し、失踪する。

 一章の範囲では他の登場人物の話の中でしか登場しない。

 ジュニアの思い出では常にベールを被った博識で多才な人。

 三年前に右目を焼かれたジャックを助けている。


【風の谷の思考機械】

 古代文明の遺跡である思考する機械であり、いくつかの人格を持つ。

 思考速度は人間の二十五分の一程度しかなく、会話には長時間要することになる。

 ジャックによりインターフェース拡張が施されていて、ジャックのサポートロボットをハーネスに接続することにより通常の速度での会話が可能となる。

 ただし長期記憶へのアクセスは二十五分の一のままであるので、思い出すのに時間がかかる。

 人格には【当初の人格】【乳母】【乳母サリー】【教師エリフ】などがいてメインの人格は【乳母サリー】。

 本編では【乳母サリー】しかしゃべっていない。

 アウラを愛していると明言し、現在のアウラを案じている。


【白銀の魔法使い】

 数百年を生きている伝説の魔法使いの二つ名。

 白銀の髪に薄い水色の瞳をした男性。

 エリフという名前であるらしい。

 死しても若い体によみがえることができるらしく、出現時の年齢は様々となる。

 基本隠遁(いんとん)者ではあるが、時代じだいで弟子がいて、その存在は魔法界では確実性の高いものとして語り継がれている。

 ジュニアいわく、二十年前に瀕死ひんしのジャックを助けたことがあるらしく、ジャックも弟子の一人とされているとのこと。

 しかし現在の足跡そくせきは不明。

 長いときをかけ風の谷の思考機械の人格の一つ【教師エリフ】をアップデートし続け、アウラの教育に関わっていた。

 本編では他の登場人物もしくは思考機械の会話でのみ登場する。


黒灰色こっかいしょくの魔女】

 過去数百年前から百年単位の歴史の変化点で出現し、奇跡を行った伝説の魔女の二つ名。

 出現のたびに語られる年齢や印象が違うため、同一人物ではないと予想されている。

 その外見的な特徴は共通していてエリーにも一致するが、少女のエリーは自分を黒灰色こっかいしょくの魔女では無いと言う。

 幾柱いくはしらかの古きものの封印を行った。

 本編では登場人物の会話でのみ登場する。


【アウラ】

 風の谷の思考機械(いわ)く、三百六十年の長きに渡り風の谷の思考機械の人格達が育てた子供でパイの息子。

 本編では【乳母サリー】の会話でのみ登場する。


【パイ】

 アウラの親?

 本編では【乳母サリー】の会話でのみ登場する。


【古きもの】

 本編ではあまり詳細には語られない複数のクリーチャーの総称。

 人々には邪神として認識されている。

 太古の地球で覇権を競っていた地球規模の怪物。

 今は封印されているが眷属けんぞくたちが主の封印を解こうと暗躍する。

 本編で出てくる古きものは大抵古きものではなく古きものの眷属けんぞくでしかない。

 眷属けんぞくといえども出現時は大規模自然災害に匹敵する傷跡を残す。


【外からのもの】

 本編ではあまり詳細には語られないクリーチャー。

 本編では連環れんかん山脈の中央に封印された巨大な眼玉の一柱ひとはしらのみ語られる。

 人々には邪神として認識されている。

 地球外から来たらしく、その力は宇宙規模。

 『古きもの』が地球に古くから居るのに対し、地球に来たのが比較的新しい点で区別されている模様。

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