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桜吹雪  作者: 亜梨朱
24/32

ⅩⅩⅣ.真の友情

ふぅ……テスト終わった♪

火曜日に(^∨^;)


時事問題にウィリアム王子の問題が出てくるとは……。油断してた(>_<。)

初の遺産など知るかー!


すみません、ではどうぞ( ・∀・)つ


「しんいちー!俺と付き合え」

「……は?」


学校の帰り。


相変わらず、先公の怒りは収まらないまま、授業は行われた。


元々真面目に受ける俺ではないが、八つ当たりされてたまったもんじゃない。


授業でこんなにムカついたのは初めてだ。


しかも、昼過ぎからの授業は、学活。


苦痛だったな。


そんな、苦痛を乗り越えて帰ろうとしたときに陸に声を掛けられ、現在に至る。


付き合え?は?

まさかの非行に走ったか?


「何言ってんだ?」

「だから、付き合えって」

「げほっげほっ!!」

「どうした?」

「……どこかに行くんじゃなくて、まさかの“俺と”?」

「もちろん」

「おまえっ!」

「海月の見舞いに行くんだ。付き合えってこと」

「……陸、おまえとりあえず国語を勉強しとけ」


何という紛らわしい言い方。

国語はなくてはならない科目だな。

驚きと吐き気を同時に味わうことになる。


さて、海月の見舞いか。

真広が言うには、別人のようだと言うことだが。


一人称と口調が女の子だ、とは意味が分からなかったが。


「海月のってことは、真広も行くんだろ?」

「おう。今、委員会の資料を他のクラスに届けてるらしいから、あと十分くらいで帰ってくるはずだぜ?」

「あの真広を手駒に扱えるやつがいるとは……な」

「いや〜……海月の代理だよ」

「…なるほどな」


ある意味、海月がこの学校最強な奴かもな。


陸は机に座り、後ろに手を着く。

俺も荷物を床に置いて、机に軽く腰掛ける。


「で、行くか?」

「ああ。どこの病院か知ってんのか?」

「まぁ……真広は知ってんじゃね?」

「おまえは知らねーのかよ!」

「えへっ」

「二度も気持ち悪ィこと言うなよ」


あまりの気持ち悪さに、自然と苦い顔になる。


陸はニヤリと笑った。


……嫌な予感。


「晋一くぅん!もぅそんな顔しちゃイヤ〜」

「……………………」

「ねぇ聞いてるのん?」

「……うん、反応がない。ただの屍のようだ」

「なんですとー!?」


いや、もう本当に吐き気が。

陸のこのノリは嫌いじゃないが、さすがにこれはリアルで気持ち悪い。


「何してんだ?おめぇ」

「真広……ヘルプ」

「真広ぉ♪待ってたよん」

「…………先公みたいなノリすんな、キモイ」

「ちぇっ!分かったよ。で?終わったか?」

「ああ。一年の代表と二年の代表に頼んだ」

「人任せかよ……。まぁ、真広らしいっちゃそうだけどよー」

「なあ。どこの病院なんだ?」

「駅前の市大病院だとよ。海月はまだ調子悪ィみたいだけど、話はできるらしい」

「んじゃ、行くか」

「荷物持ってくるわ。先に改札まで行ってろ」

「りょーかい」


机から降りて、床に置いた鞄を持つ。


後ろの扉から出て、階段を少し下りたところで陸が隣に並ぶ。


「今思ったんだけど、朝決闘もどきをして、二人ともキレてたのに、昼も今もいつも通りだよな」

「あ?ああ。まあ……あんなので友情ぶち壊すとかあり得ねーよ。そん時はガチでムカついたけどさ。しゃーねぇかって思ってよ」

「そりゃそうだな。おまえも寛大な心持ってんだな」

「男の友情は固いからな!」


爽やかな笑顔で言った。


それを見て、俺も同じように笑顔になった。


確かに、簡単に壊れる友情なんて友情じゃない。


どんな事があっても、最後は許し合えて笑い合える。


二人を例に取れば、両方とも同じ女子を好きになって、片方が両想いになって、もう片方が言いたいことをズバズバ言う。


それが喧嘩に発展したとしても、どんなに相手を憎いと思っても、最終的には何もなかったように元に戻る。


二人は違ったが、場合によってはもしかしたら今まで以上に仲良くなるかもな。


互いに言い合い、互いに殴り合い、互いに嫌って、互いに許し合う。


そして、また好きになる。


それが真の友情と言うもんだな。


二人を見てそう思った。


友情論はあくまで持論です。

ただの私の理想だからね!


投稿遅くてすみません<(_ _)>


明日のカラオケで次話書きまくります。

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