ⅩⅩⅣ.真の友情
ふぅ……テスト終わった♪
火曜日に(^∨^;)
時事問題にウィリアム王子の問題が出てくるとは……。油断してた(>_<。)
初の遺産など知るかー!
すみません、ではどうぞ( ・∀・)つ
「しんいちー!俺と付き合え」
「……は?」
学校の帰り。
相変わらず、先公の怒りは収まらないまま、授業は行われた。
元々真面目に受ける俺ではないが、八つ当たりされてたまったもんじゃない。
授業でこんなにムカついたのは初めてだ。
しかも、昼過ぎからの授業は、学活。
苦痛だったな。
そんな、苦痛を乗り越えて帰ろうとしたときに陸に声を掛けられ、現在に至る。
付き合え?は?
まさかの非行に走ったか?
「何言ってんだ?」
「だから、付き合えって」
「げほっげほっ!!」
「どうした?」
「……どこかに行くんじゃなくて、まさかの“俺と”?」
「もちろん」
「おまえっ!」
「海月の見舞いに行くんだ。付き合えってこと」
「……陸、おまえとりあえず国語を勉強しとけ」
何という紛らわしい言い方。
国語はなくてはならない科目だな。
驚きと吐き気を同時に味わうことになる。
さて、海月の見舞いか。
真広が言うには、別人のようだと言うことだが。
一人称と口調が女の子だ、とは意味が分からなかったが。
「海月のってことは、真広も行くんだろ?」
「おう。今、委員会の資料を他のクラスに届けてるらしいから、あと十分くらいで帰ってくるはずだぜ?」
「あの真広を手駒に扱えるやつがいるとは……な」
「いや〜……海月の代理だよ」
「…なるほどな」
ある意味、海月がこの学校最強な奴かもな。
陸は机に座り、後ろに手を着く。
俺も荷物を床に置いて、机に軽く腰掛ける。
「で、行くか?」
「ああ。どこの病院か知ってんのか?」
「まぁ……真広は知ってんじゃね?」
「おまえは知らねーのかよ!」
「えへっ」
「二度も気持ち悪ィこと言うなよ」
あまりの気持ち悪さに、自然と苦い顔になる。
陸はニヤリと笑った。
……嫌な予感。
「晋一くぅん!もぅそんな顔しちゃイヤ〜」
「……………………」
「ねぇ聞いてるのん?」
「……うん、反応がない。ただの屍のようだ」
「なんですとー!?」
いや、もう本当に吐き気が。
陸のこのノリは嫌いじゃないが、さすがにこれはリアルで気持ち悪い。
「何してんだ?おめぇ」
「真広……ヘルプ」
「真広ぉ♪待ってたよん」
「…………先公みたいなノリすんな、キモイ」
「ちぇっ!分かったよ。で?終わったか?」
「ああ。一年の代表と二年の代表に頼んだ」
「人任せかよ……。まぁ、真広らしいっちゃそうだけどよー」
「なあ。どこの病院なんだ?」
「駅前の市大病院だとよ。海月はまだ調子悪ィみたいだけど、話はできるらしい」
「んじゃ、行くか」
「荷物持ってくるわ。先に改札まで行ってろ」
「りょーかい」
机から降りて、床に置いた鞄を持つ。
後ろの扉から出て、階段を少し下りたところで陸が隣に並ぶ。
「今思ったんだけど、朝決闘もどきをして、二人ともキレてたのに、昼も今もいつも通りだよな」
「あ?ああ。まあ……あんなので友情ぶち壊すとかあり得ねーよ。そん時はガチでムカついたけどさ。しゃーねぇかって思ってよ」
「そりゃそうだな。おまえも寛大な心持ってんだな」
「男の友情は固いからな!」
爽やかな笑顔で言った。
それを見て、俺も同じように笑顔になった。
確かに、簡単に壊れる友情なんて友情じゃない。
どんな事があっても、最後は許し合えて笑い合える。
二人を例に取れば、両方とも同じ女子を好きになって、片方が両想いになって、もう片方が言いたいことをズバズバ言う。
それが喧嘩に発展したとしても、どんなに相手を憎いと思っても、最終的には何もなかったように元に戻る。
二人は違ったが、場合によってはもしかしたら今まで以上に仲良くなるかもな。
互いに言い合い、互いに殴り合い、互いに嫌って、互いに許し合う。
そして、また好きになる。
それが真の友情と言うもんだな。
二人を見てそう思った。
友情論はあくまで持論です。
ただの私の理想だからね!
投稿遅くてすみません<(_ _)>
明日のカラオケで次話書きまくります。