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桜吹雪  作者: 亜梨朱
21/32

ⅩⅩⅠ.二つの争い

二年生になって約一週間。

やっとクラスに馴染めてきた桜音です。

更新遅い割に、分量が少ないです。


あと、『()』は、B組の皆さんの心の声です。

心が通じ合ってるんですよ(´∀`)


「まあ、そんな訳で病院行った」

『…………………………』


何か、真広の奴…途中で赤くなってたよな。


『色々あって』って言ってたところ、かなり赤面してたよな……。


みんな何かあったなって感づいてるだろう。


あえて聞かないのが、ある意味良いクラスだな……


「真広、顔赤いぜ?色々あってって省いたとことか真っ赤だったけど」

『 (このバカが……!空気読めよ!) 』

「は?な、何言ってんだよ!!別に赤くねぇし!暑いんだよ今日は!」


まあ、確かに今日は最高気温が平均より高いが、今は別にそこまで暑くない。


肌寒いと言った方が妥当か。


「海月と何かあっただろ?教えろよー」

『 (それは俺 (私) らも気になる!!けど陸、空気読めよ本当!) 』

「別に何もねぇよ」


俺は、陸が海月に対する気持ちを知っているからある意味仕方ないと思うけど、それはみんなも同じで知りたいが我慢している。


それを察するんだ!


「教えろって言ってんだろ!?」

「何もねぇって!」

「いや、何かあったな。みんなは騙せても俺は騙されねーぜ!!」

『 (誰も騙されてないから!みんな分かってるから!) 』


今、陸と真広以外のここにいるみんなの心が一つになっているようだ。


心の声が聞こえるような気がする。


「陸、まあまあ落ち着けって……」

「落ち着いてられるか!気になるじゃんよ!」

『 (それはみんな同じです) 』

「とりあえず、な?」


真広がキレる前に止めよう!


喧嘩っ早いから喧嘩強いんだ!

結構有名なんだぞ!?

『鬼神の真広』って言う異名があるんだぞ?


猿が神に勝てるかよ!


「うるせー!!教えろー」

「るっせーな!何もねぇよ!」

「何もねぇわけねぇ!お前から海月の匂いがするんだよ」

『 (お前は変態か!?) 』

「学ラン着せてたからじゃねぇのか?」

「いーや!シャツからもするね!!」

「保健室連れてったときに抱いたからじゃねぇの?」

「起きてるときの匂いだ!寝てるときのじゃねぇ!」

『 (うん、お前は変態だ。超が付くほどのな) 』

「あ゛ー!うっせーよ!何もねぇつってんだろ!」


真広がキレる寸前に、パタパタと足音がした。


そして、扉から姿を現したのは保険医の矢部秋穂先生だった。


「小野君!桜井さん病院行ったわよん!もう保健室であんなことやこんなこと、しちゃダメよ」

「矢部!何言ってんだ!」

『す、進んでるぅぅぅぅぅぅ!!』

「ちげぇよ!何想像してんだ!」

「そぅよぉ〜。抱きしめるのとキスしかしてないわよぉ」

『マジでぇぇぇぇぇぇ!?』

爆弾発言にみんなが驚愕する。


勿論俺も、陸も、みんなきれいにハモった。


「矢部!何言ってやがる!!」

「え〜。だって本当のことじゃなぁい」

「まぁぁぁぁひぃぃぃぃろぉぉぉぉぉ………」


隣にいる陸がキレた。


「陸、落ち着けって!マジで!」

「お前に……決闘を申し込む!」

「そろそろ受験勉強始めるからパス」

「逃げるか!」

「んだとぉ?かかって来いよ!!」


戦いの幕が切って落とされた。


「先生!止めなくていいんですか?」

「ん〜……桜井さんを巡っての争いでしょお?面白そうだから許可するわん」

「あんたそれでも教師!?」


と言うわけで、陸が先手を仕掛けようと真広に殴りかかる。


「うらぁ!」


かわされる。


次に真広が足掛けをする。


「うわっ!」


引っかかり転ぶ。


次に陸の攻撃。


すぐに立ち上がり、回し蹴りを仕掛ける。


「ふん」


かわされる。


真広の攻撃。


鳩尾(みぞおち)に蹴り。


「ぐはっ……!」


クリティカルヒット。


陸は倒れた。

真広は二の経験値を得た。


『 (へぼっ!!) 』

「ヘボいし弱いわね。つまんないわ〜」

「先生、面白がらないで下さい」


当たり前の如く、真広の勝ち。


喧嘩なんかしたことない陸が、この町の頂点の奴を倒せるかっての。


不良の四天王だぜ?こいつ。

チャンピオンは高校生らしいが。


「俺は精神的に疲れてんだ。そこの先公のせいで!」

「え〜私ぃ〜?とんだ濡れ衣よぉ〜」

「気持ち悪ィんだよ!!ババァのくせに!」

__ブチッ


あ、何か切れた音がした。

「ババァだと?私はまだ四十九よ!!」


マジか。

見た目三十代だが。

言われてみると、五十近くに見えなくはないな。


真広と矢野先生の口論はまだ続く。


「十分ババァだろ?厚化粧でケバいんだよ!」

「化粧くらいいいじゃない!ケバいって何だよ!」

「香水も臭ぇんだよ!マニキュアもデコりすぎだっての!気持ち悪ィ」

「おしゃれよ!」

「俺の姉ちゃんもそこまでじゃねぇよ!つか金髪(ぱつきん)とか、歩いてて恥ずかしくねぇのかよ?」

「そこらの男は私のことを“お姉さん”って呼ぶのよ?」

「汚根衣さんか?読み方変えて“きたねえさん”か?ケバすぎて汚いって言ってんじゃねぇの?それか汚い衣を被った根っこみたいに細い皺が沢山のババァか?」

「五月蠅いわね。桜井さんとキスしてたってバラすわよ?」

「弱み握ったつもりか?俺は肝は据わってんだ。公衆の面前でキスだろうが何だってできるぜ?」


そんなの海月が可哀想だ。


ていうか何時まで続くんだ?

この口論……。


最近ミルキィホームズにハマってきた桜音でした。

次の更新はいつになるのやら(-_-;)


誕生日までには更新したいな♪

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