ⅩⅤ.ミニ作戦会議!
遅くなってすみません<(_ _)>
久しぶりの投稿!
……のクセしてつまらない駄文(-_-;)
しかも短い!!
人というのは、こんな短時間で変わってしまうのか。
それとも、遅めの反抗期なのか。
真相は解けることはなかった。
*
変わった。
俺でも変わろうと思っても、変わることができなかった。
陸も真広も海月も変わることはできないだろう。
“性格”というものは。
誰が変わったかは言うまでもないだろう。
無論、柚兎左だ。
彼女は、一言で言うと明るいと言える。
フレンドリーで誰からも好かれるってことはなかったが、広く浅くたくさんの友達がいた。
心は広くないものの、何でもふざけるような軽いお気楽な奴で、しんみりした空気も自分に関係がなかったら笑い飛ばすような。
所謂、ムードメーカーだった。
そして、思ったことはすぐ口に出す。
ある意味これは変わっていない。
「陸…どーするよ」
「ああ…。このプリント、柚兎左に渡す+説明……俺もあの一件がトラウマになっちまった」
「うちのせい!?」
「いっ、いや!み、みみ海月は悪くねぇよ!」
これが惚れたというものか……
素晴らしいくらいかばってるな。
昨日、またしても休んだ柚兎左は、今日は学校に来た。
昨日、担任が海月にプリントを渡して説明をしといて欲しい。と言ったそうだ。
海月は内申の関係で、渋々と承諾した。
と言うわけで、今日そのプリントを渡そうと思ったのだが、雰囲気が違う柚兎左に近寄りがたい。
それだけのことで、海月は一昨日川崎と話したメンバーを集め、手伝って欲しいとのこと。
正直、俺たちも柚兎左にダークオーラを感じ、近寄りたくなかった。
本能的にやばいと感じたらしい。
つまり、誰も行きたくないから同胞で只今作戦会議中だ。
「ジャンケンで決めっか?」
「真広……そんな運で人生を選択するのか!?」
「じゃあ代案を考えろよ」
「あみだくじ」
『それ、ジャンケン以上に運が左右するじゃん!』
そんなこんなでどうしようか本気で迷っていた。
自分が負けるのを恐れ、どんな案も即却下。
「総隊員!あれ見て!」
海月が指さすのは柚兎左の席の方。
見ると、女子二人が柚兎左に話しかけようとしていた。
何かを話してたようで、一人が柚兎左に同意を求めた。
「ねぇ!柚兎左!」
「何が?」
「えっと……担任マジうざくない?」
「はぁ?どーでもいいし」
「あ……はい。ごめん」
「何で謝るわけ?あんたたち何か悪いことでもしたの?」
「別に、そうじゃないけど」
「柚兎左、怒ってるみたいだから……」
「ふーん……あっそ。で?」
明らかに冷めた態度。
女子二人を見る目は、まるでゴミを見るように鋭い。
女子たちは涙目になり、逃げるように廊下に出た。
『近寄れねー』
声をそろえて、みんな呟いた。
そりゃ、あんな仕打ちが待ってるなら近寄りがたい。
陸のような軽いトラウマならいいが、あんな視線で睨まれたら正直精神が持つか五分五分だ。
ヘタレ?
いや、どんな男子でも無理だと思う。
いつも、キャーキャー言ってる明るい奴が、いきなり人を殺す視線…所謂殺気を自分に向けられたら、ギャップというものがかなりヤバい。
近寄れる奴は俺と陸が勇者様として讃えよう。
「真広、お願い」
「何で俺なんだよ!」
「だってあんた、度胸あるじゃん。ついでにヤンキーだし」
「ヤンキーじゃねぇよ!!てか、度胸あったって怖ぇもんは怖ぇ!」
「…………」
海月は、まるで役立たずという視線を送っている。
まあ、陸でさえも前回撃沈したくらいだから、真広も無理だろう。
というか、キレやすい真広とキレ気味の柚兎左が話したら、教室が半壊するほどの喧嘩がまき起こるだろう。
それだけは、俺としては避けたい。
「なぁー、どうするよ!チャンスは今しかないぜ?柚兎左帰んの早いし……」
「!私いいこと思い付いた!」
『そうか』
海月のことだ。
ろくなことを言わないだろう。
陸でさえも、海月の考えに耳を傾けようとしなかった。
それでも、自分では名案だと思ったのだろう。
誰も聞いていないが、持論を語り始めた。
「手紙とか付箋を付けて置いとけば、柚兎左も分かるっしょ!いい案でしょ!うち、スゴくない?」
「あー、すごいな……」
「さすが海月だなー」
「じゃ、それで行こう」
「何か私、貶されてる?」
真広、陸、俺の順で言ったところ、海月は複雑な表情をした。
「で、誰が書くの?」
「海月だろ」
「無理無理無理!!筆跡分かりやすいんだからね!うちの字」
「じゃ、あまり癖のない晋一くんで」
「何でだよ!」
口論の末、野球選手のポスターを譲ってくれるらしいから、仕方なく引き受けることにした。
文章はみんなで考え、移動教室の時にさり気なく柚兎左の机に置き、何事もなく去った。
任務が終わると、何故か陸たちに誉められ、讃えられた。
うん、意味わかんないですねw
何か矛盾してない?って思います……ハイ(^^;;