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ホラー

幽霊よりも怖い音

作者: 金銅才狸
掲載日:2026/08/21



 家でホラー映画を見ていた。

 暑い熱帯夜。

  夜というよりも深夜。


 「お腹空いたなぁ」


 小腹が空いた。

  近場のコンビニへ出かける。

  サンダルに薄着。

 ラフな格好で食料を買いにコンビニへ。

 暗い深夜、さっきまでホラー映画を見ていたから、ちょっと怖い。

 

(幽霊とかでたら嫌だな)

 とか考えながら夜道を歩く。


 幽霊に会うこともなくコンビニについた。

 適当に買い物をすませてレジに向かうと、店員から


  「お弁当を温めますか?」

  と聞かれた。


  男のコンビニ店員は、なんかキモかった。  私は生理的嫌悪感を感じてしまった。

 なので ……


 「要らないです」

 ちょっと口調が、ぶっきらぼうになってしまう。


 内心……

 (店員キモい)

 と思いながら 答える。


  その私の視線や声、態度が気に食わなかったのか……

 私の悪意が伝わったのか……

 キモいコンビニ店員から


 『ならアナタを温めてあげましょうか?』

  と…… 言われた。

 意味がわからなかった。


 なんだよ『アナタを温めてあげましょうか?』って?


 私が黙っていると……

 キモいコンビニ店員が……


『昨日、恋人にふられて寂しいんだよね〜。私の心を温めてくれませんか?』

 とか言いだした。

 キモいコンビニ店員にそんな事を……


 深夜のコンビニ。

  私とキモいコンビニ店員しかいない深夜の静かなコンビニで怖い事を言われた。

  正直、幽霊よりも何よりも生きた人間の狂った発言が何より怖い。


  なんだよ

  『アナタを温めてあげましょうか、』

  っておと


  美形が言うならともかく、キモメンにそんな事を言われると…… 泣きたいくらい怖いです。


 幽霊よりも何よりも、生きた人間の悪意のおとが何よりも怖いのです。



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