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祓魔師一家  作者: れもん
1章.始まり
7/11

青龍、久しぶりに心躍る。

「それでは御前試合ブロック7、9試合目始め」

 その言葉を合図に私と相手は同時に走り出した。

 全力ですると面倒くさいのと、後から何試合するのか計算していないので体力は残しておくに越したことは無いだろう。

「おいおい!余裕かまして負けるなんて格好つかねえぜ姉ちゃんよお!」

「…あ?」

 誰が負ける…って?

 もしかしてですが、“もしかして”で仮定の話ですけどもぉ…?

 私だったりしますかねぇ?

 こちとら殺し屋界No.2やぞ?!舐めんな雑魚下っ端が!!

 一応変装しているのでキレているのを顔に出さないようにしながら相手からのパンチを避けた。

 次は体の回り具合から見て右のストレート。

 ガタイが無駄に大きいので投げ飛ばすよりも手刀のほうが良さそう。

 裏手に回り首に弱い力で手刀を落とした。

「勝者。中野麻紀。よって中野が二回戦進出」

 スタッフが淡々と告げた。

 周りで見ていた雑魚たちが息を呑んだ。

 ふん、と鼻を鳴らして私は荷物置きに向かった。

 青色の水筒を傾けて水を喉に流した。これはマスターに教わった私を落ち着ける方法。

 私がどうしても腹がたった時にこれをすると何となく落ち着くし、あと常に脱水気味な私には丁度いい。

 その後も似たような男たちと試合をした。

 結果、圧勝。

「中野麻紀。対ブロック進出」

 絶望に倒れている男たちを振り返りもせずにスポーツバックを肩にかけて部屋を出た。

 対ブロック戦の控室に向かうと、朱雀たちもいた。ちゃんと皆んな勝てたみたいだ。

 11人知らない人もいるので話すことはできないけれど、皆んな体力はあまり削られていないように見えるし、傷もできていない。

 まあ武器の使用は禁止だから、そこの心配はあまりしていなかったけれどね。

 襖の前ではできるだけ全力を出さずに「全力出してないですよ」ムーブをかまして

 余裕しゃくしゃくと勝つことが目標だ。

 あと、この部屋にいる潜入チーム以外の11人。

 こいつらは今までと何かが違う。

 はっきり言って、今までの奴らと実力がダンチ(段違い)だ。

 久しぶりに楽しめるかもしれない…!

 任務だよ?潜入だよ?わかっているんですけどもね?!

 でもここ最近強いやつと戦ってなかったから楽しみだなぁって思うのは普通でしょう?!

 真顔のままで私は頭の中で楽しみと思う悪魔と、任務だという天使を戦わせて一人で悩んでいた。

「では、本戦に向かいます。説明があったでしょうが、本戦では申請があった武器や道具の使用が認められています。申請が通った方のみ武器の持ち入りを許可いたします。また、(かしら)がいらっしゃいますので言動にはお気をつけを」

 足元に置いていた“木刀”。流石にいつも使っている歴戦の釘バットは持ってこれないと判断したので木刀を持ってきた。ちなみに私と白虎と玄武は使い込んでいる木刀を、朱雀は何かを持ってきているみたいだったけれど、当日のお楽しみです、と教えてくれなかった。

 スタッフの人が控室に入ってきて、案内するように奥にある重々しい扉を開けた。

 …何か某夢の国のアトラクションみたいだな、と今から大事な試合があるのに、私はそんな呑気なことを考えていた。

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