023話 【祝】脱出準備完了!【悲報】まだ家の前です。死に戻りゲーすぎない?
▽【前回の山田】
見えない壁に囲まれたエリアの検証を終え、ハイテンションの山田(自称最強ゲーマー、他称キモい)。
次なる検証は・・・・・・!?
「よっしゃ、テンション上がってきたぜえ」
繰り返されるベラダイ(ベランダダイブ)のお陰で、
スキル<飛行石>の使い方もわかってきた。
無条件に全ての滞空時間が10%伸びる訳では無い。
<飛行石>は滞空3秒以上で発動。
つまり──
3秒間の優雅なバカは許される仕様らしい。
俺はベランダの手すりから高くジャンプする!
すると、地面へ着地する直前に<飛行石>発動!
俺の胸元から青い光が広がり、全身を優しく包み込む。
ドン!!
<落下ダメージ:HP-48%>
わずかにダメージが減るのだ!
「ワハハハ!最強さいきょー!」
よろめく足が俺を壁に誘う。
<壁に激突:HP-2%>
「なんで上書きすんだよ!!2%の尊厳返せ!!」
さて、ここからが本番だ。
<最終ミッション:マンションを脱出せよ>
これを突破する糸口を見つける必要がある。
俺は6階の大量ゾンビを思い出し、背筋が冷たくなった。
ジョンが噛まれた映像がフラッシュバックする。
「いや、違う違う。大丈夫だ。次こそは・・・・・・!!」
自分に言い聞かせる。そうだ。二度とあんなことにはならない。
お腹にグッと力を入れて踏ん張る。丹田というらしい。中国4000年の歴史だ。
知識の出所はもちろんゲームだ。あ、おなら出そう。
馬鹿なことを考えているうちに、ゾンビの気配がした。
捕まる前に移動する。
む、アレは・・・・・・!?
マンションの出入り口近くに、重要アイテムを発見した。
4WDのジープだ!!
1m近い車高、頑丈そうなタイヤ。カーキ色の車体。
ドアは・・・・・・開いてる!!
キーは・・・・・・刺さってる!!!!
「おいおい、これはRPG最初の町の家のタンス並みにアイテムが詰まってるパターンか?ミミックチェックだ!」なお、ミミックに遭遇したら死ぬしかない。
後部座席確認──クリア。
車体下確認──砂しかいない。
天井確認──天井だった。
ゾンビ、居ない。
「よし、お約束回避!!じゃあ、予行演習だ、エンジンをかけてみるよ、っと」
カシュシュシュ、カシュシュシュ!
壊れ切ったRadioみたいな音がする。
まあ、そうですよね。ガス欠ですよね。わかります。
落ち着いて周囲を確認する。
なんと、住宅街に一軒家偽装型ガソリンスタンドを発見した。
ステルス性能高すぎ。忍者の里か?
「日本のGSは背の高い看板があってわかりやすいが。敢えて隠してやがるな」
その後、俺はGSを攻略し、ゾンビの隠れポイント、ガソリン入りのポリタンクの場所を確認した(死んでないとは言ってない)。さらに、道中で閃光弾代わりの花火、近接武器のナイフ、用途不明の木材(重要アイテム)もゲットした。
よーし!いよいよ準備万端だ。最終ミッションに再挑戦としゃれ込もう!
◇今回の成果◇
・死亡回数:60
・獲得スキル:なし
・獲得アイテム:
◆【花火セット】攻撃力:0 耐久力:1/1 リーチ:短 特殊:発火
◆【果物ナイフ】攻撃力:+1 耐久力:15/15 リーチ:短 特殊:なし
◆【木材】(重要アイテム)攻撃力:+0 耐久力:--/-- リーチ:中 特殊:なし
・メモ:「GSに花火と来りゃあ、やることは一つだ」




