021話 女神のヒールが攻撃すぎる件。キモい連呼で元気出ました
▽【前回の山田】
圧力耐性Lv.3を使い街を探索した山田はついに大台の50回死亡。
アストレアの目にも涙・・・・・・(鬼か!)
<報酬:新スキルを獲得しました>
<精神耐性Lv.1:精神的ダメージを少し軽減し、回復を少し早める>
フワァ……っと光に包まれる。
あ、なんか……
あったか……
ちょ、熱ッッ!? アツッ!?!?
ウボァアアアア!!
バッと跳ね起きた。ここは雲の上空間。
目の前ではアストレアが両手を俺に向けてかざし、
眉間に全力でシワ寄せていた。
その手から“もやっ”とした何かが噴き出し……
次の瞬間、俺が寝てた場所が着火した。
ボォォォォ!!!
「おまッ……! 俺また焼死するところだっただろ!!」
天井からスプリンクラーが飛び出し、
神々しい空間に「ピーピーピー」。場違いにもほどがある。
アストレアは咳払いした。
「オッホン……あなた、目覚めたわね」
「目覚める前に燃やすなよ! 俺は焼きマシュマロじゃねぇ!」
「べ、別に失敗したわけじゃないし! あんたが元気ないから……その……」
俺はアストレアの言葉をさえぎった。
「助かったわ。ありがとな、アストレア」
「……な、なによその顔! キモ! キモキモキモ!!」
「連射しすぎだろ。サブマシンガンか」
だが、不思議と胸の奥が軽い。
火あぶりにされかけたのに。
いや、火あぶりに“された”のに。(8割焼けてたわ)
……でも。
生き返った気がした。
「よーし、帰るわ! やること山盛りなんでな!」
「ちょ、ちょっと! まだ話が――」
「またなアストレア。今度ピザ奢るからよ!」
「ピザなんて、こっちでも普通に食べるわよ!?
……って言ってるそばから消えるなーー!」
その声が遠ざかったあと、
アストレアはしゅん、と肩を落とした。
「……はぁ。大丈夫かしら、あのキモ……山田。
NPCは復活しないって……ちゃんとログ見てたかしらね。
あんなの気にするなんて、私、どうしちゃったんだろ……」
◆そして、いつもの部屋へ
「フハハハハ……!」
頭が真っ白でもやることはやる。
さすが俺。
略して“サス俺”。
飛行石、圧力耐性Lv3、体力自然回復──
スキルを組み合わせた結果、
ベランダダイブ(ベラダイ)が完全安定化した!!
「今度こそ、ジョンとカレンを助ける! 待ってろよ!!」
俺は勢いよく──ベラダイした。
◇今回の成果◇
・死亡回数:50
・獲得スキル:精神耐性Lv.1:精神的ダメージを少し軽減し、回復を少し早める
・メモ:精神耐性のスキルを取った覚えが無い。これもサス俺か。




