表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/32

013話 【バグ修正】女神の煽りでイリス怒りの光速アプデ

▽【前回の山田】

小さなメダル無限増殖、それは禁断のバグプレイ、ヌルゲー化の予感にワクが胸胸!


 俺は、延々と、

淡々と、

黙々と、

喜々としてメダル増殖(ついでにバール増殖)を繰り返していた。

 10階、バール、メダル、キャッチしてわざと落とし、ゾンビ、目覚め、また10階。

単純作業に検証を追加、死亡コンボ数を増やしてみたり、ゾンビの増援を防げないか試行錯誤。

 気づくと──

<実績解除:ミッション達成数 10 到達>

「おっ、なんか来た!」

 視界が真っ白に染まり、例の“雲の上空間”に飛ばされた。

 いつもの神々しい光。

 そして、その中心に──

「ひ、ひさしぶり……?」

 女神アストレアが立っていた。

 ただ、様子がおかしい。

 なんか震えてる。

 ん、笑ってる?

「あなた……よくやったわ……っふ……ふふ……!」

「どうした女神、なんか変なモノでも喰ったか?」

 女神は肩を震わせながら言う。

「イリスよ!!アイツ、偉そうに実績担当してるくせに、あなたみたいなきもいプレイヤーは想定してなかったのよ!」

きもいプレイヤー・・・はスルーだ

「前に実績担当のセンス良いとか言って笑っていた、ような?」

「そうよ。でも名前を見たら、クソイリスだったから、自分を恥じたわ。あいつの仕事を1ミリでも褒めた自分を殺したい。はあ」

 アストレア・・・・・・よっぽど嫌いなんだな、イリスのこと。

「ま、まあ誰でも間違いはあるさ。大事なのはどう挽回するか、だろ?」

「そうね。きもいくせに、ちょっとは良いこと言うわね。」

きもいは余計だ。

「くくく。そうよね。“ミッション達成数10”の実績、5つしかミッションがない1stステージで取れるなんて!アッハハ!イリスざまあぁぁぁ」

「そうだそうだ。ざまあイリスだ、その意気だ!」

「ふふ……バグ報告しに行ってくる」

「え・・・・・・?

や、やめろォォォ!!」

 俺の叫び虚しく、女神──アストレアは風のように消えた。

 雲の世界には俺一人。

「……取り残されたんだが?」

 視界にスキル獲得通知が出た。

<体力自然回復Lv.1:時間経過で体力が回復>

「これは……良スキルの匂い!!!」

 純粋に便利!

 死に戻りゲーなのに自然回復が役立つのかは知らないが、テンションは上がる。

________________________________________

■ 光の速さで10階へ

 目覚めるやいなや、俺は全力ダッシュで10階へ向かった。

 もう身体が“バール増殖ルート”を覚えている。

 だが──10階に着いた瞬間、違和感。

「あれ……?」

 あるはずの場所に、バールがない。

「バール……ない……?あれ?俺のバール無限増殖、どこ行った?」

 UI右上がピコピコ点滅している。

 開くと──

<アプデ情報:

 ・アイテム残留バグを修正しました

 ・重要アイテムの複製を禁止しました

 ・その他軽微な不具合を修正しました>

「あのクソ女神~~~~!!!!!」

 両手を空に向けて叫ぶ。

「イリスたんを煽りに行ったせいで!!

 アプデ来ちゃったじゃねえか!!

 しかも光速より速い!!神様の仕事早すぎ!!」

 だが、画面の下に小さい文字があった。

※ゲーム内に既に配置済みのアイテムは、残念ながら、影響しません。

「…………ん?」

 俺はゆっくりと廊下に這いつくばる。

 そこには──

 地面に散らばる、金色の粒。

 9枚の小さなメダル。

「……残ってるじゃねえかァァァァァ!!」

 俺は震える手で、それらを全部アイテム欄に吸い込ませた。

「よしッ……!!

 バールは失ったが(失ってない)……

 メダルは守り切った……!」

 俺は拳を握った。

「ここから始まるのは……小さなメダル大量保有編だ……!」

小さなメダル、もし取り損ねても9個までなら許されるってことだ。

テンションが上がりすぎて笑いが漏れる。

◇今回の成果◇

・死亡回数:39

・死亡コンボ数8新記録!

・獲得スキル:体力自然回復Lv.1:時間経過で体力が自然回復する。

・獲得アイテム:【バールのようなもの】×9、【小さなメダル】攻撃力+0、耐久力--/--、リーチなし、特殊なし

・メモ:まだ見ぬイリスたんに敬礼!神ゲー制作陣には基本、尊敬の念を送る!


アストレア「あなた、ブクマされてないじゃない。キモ」

山田「今すぐ!ブクマで俺の尊厳を救ってくれ!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ