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西園寺さんは天ぷらうどんが食べたい

西園寺さいおんじ玖瑠美くるみは昼食に何を食べようか悩んでいた。

今日は自分以外に家族は誰もいないので何を食べても食べなくても自由だ。

薄い唇に手を当てて西園寺は考えた。

適当にコーヒーとパンだけで済ます?

手軽ではあるがどこか物足りない。

ご飯を炊いてお友と一緒に食べる?

塩鮭や海苔、塩や目玉焼きで食べるのも、それはそれで魅力的だがお米を炊くのに時間がかかるし面倒臭いという理由から二の足を踏んだ。

ふと、冷蔵庫に昨日残しておいたエビの天ぷらがあるのを思い出した。


「よし、決めたわ!」


ベッドから勢いよく立ち上がった西園寺は腰までかかる艶やかな金髪を揺らし、軽快な足取りで階段を下りて一階の台所へと向かった。

服装はお気に入りのピンクのパジャマのままだが、咎める人は誰もいない。

日常や教室で肩肘を張って生活している分、今日は好きなようにすごしたかった。

彼女はうどんを茹でて大きくて黒い椀に入れて、上に電子レンジで加熱したエビ天を盛り付ける。即席の天ぷらうどんだ。


「いただきます!」


ズルズルと豪快にすする。

白い麺はのど越しも食べ応えも抜群だ。つゆも香り高くいくらでも飲める。


「ぷはあっ」


豪快に完食して満足の息を吐きだす。汁も全て飲んでしまった。

食器を片付け鼻歌を歌いながら二階へ向かう。

これから二度寝をするつもりなのだ。

満腹になった後の睡眠ほど幸せなものはない。

きっといい夢が見られるだろう。


おしまい。


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