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百足が歩む畜生道  作者: 鯨尾ノロ
第一章
9/30

決着

感想とブクマありがとうございます!


作者「清々しい最後をしてるけど主人公がしたのって兄弟を囮にして攻撃して、あまつさえ囮と相打ちになるまで観戦してたなんて言えない」

俺はそんなネズミに敬意を表す様に喉に当たる部分に噛みつき致命一撃を与える。ネズミは一切抵抗せずにその目を閉じた


『レベルが2上がりました。スキル【持久走】を覚えました。スキル【方向転換】を覚えました。スキル【加速】を覚えました。称号【致命に至る事故】を獲得しました。称号【大物食い】を獲得しました』

『レベルが5に達したので進化が出来るようになりました』


ネズミに止めを刺したのと同時に『声』によるレベルアップの報告された。そういえば子百足を事故で殺した時は『声』が聞こえなかったな、戦闘中は『声』の報告がないのかそれとも子百足1匹を殺しただけじゃレベルが上がるのには足りなかったか。まあ今は置いておく


俺はステータスの確認をするよりも先に死んだネズミの亡骸に牙を突き立て、皮を裂き肉を引きちぎって嚥下する。このネズミを倒すため力を合わせた百足達を想って、そして最後まで諦めず戦い抜いたネズミを想って食べる。


そんな俺の思いも知らずに戦わなかった百足(根性無しな奴ら)が寄ってくる。確かに肉食が生きていく上で一番賢いのは死骸を漁ることだと思う。事実生まれて数日は親百足が獲ってきたものを食べてたからな、だがそれでも横取りをはいどうぞって簡単に許すわけにはいかねえ。それはこいつに失礼だ、なにより俺の感情が許さねえ


俺は警告の意味を込めて威嚇する、が最前の数匹しか足を止めない。俺は百足達と向き合う。対面する百足達は俺を食事を邪魔する奴としか見えてないらしい、その証拠に牙をカチカチならし威嚇している。それにこいつらには仲間意識ってのが無いのも分かった、現に散っていった百足の死骸を取り合いながら貪っている。こいつ等からしたら死んだ奴は全て餌っていう認識なんだろうな

俺は覚悟を決めて一歩踏み出す瞬間、俺と百足の間に土壁が出来た。見たところ凹凸が無く上りにくい。俺は視線を感じその主に目を向けると親百足と目が合った。親百足の目からは微かに子供の成長を喜ぶ思いが感じ取れる…気がする。そんな俺の視線に気づいたのか胴体の向こうに頭を隠した。と思ったらまた頭を出して壁の向こう側、多数の百足がいる方に何かを投げた。少し赤色見えたから半死にのモンスターではないだろうか


俺は気を取り直してネズミを食べる。ネズミは肉より植物の類を食べていたのかあまり臭みがない。腕とか脚は引き締まっていて食べ応えがありお腹周りの肉は反対に脂がのって旨味が溢れ出す。少しだけ残った尻尾は独特の触感で帆立の貝柱を食べてるようで癖になる旨さだ。そして最後に内蔵、心臓は程よい弾力であっさりしていて何個も食えそうだ。しかし肝は心臓と打って変わって一口食べた瞬間口に広がる独特の臭みと触感そして濃厚な旨味、濃厚過ぎて一口で腹一杯になるかと思ったが逆に食欲を増進させる。気づいたら俺の手にあった肝は無くなっていた。そして〆に脳みそをすする、またこれが美味い。肝とはまた違った風味で最後を飾るにふさわしい


俺はネズミを食べ終わった。前世ではここまで美味い物を食ったことが無かった。異世界だから美味いのかと色々考えるが切り替えてステータスの確認をしていく


主人公が現在いる場所についてご指摘されたので追記しておきます

「周りをとてつもなく大きい木々で囲まれた空き地」となります。今まで詳しく描写していなくて申しわけないです


それと更新頻度が一日一回になりそうです。ちょっとこれから忙しくなるので描く時間ががががが

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― 新着の感想 ―
[良い点] 親が魔法っぽい奴使ったー てか主人公最終的に親ムカデ以外殲滅しそう。 [一言] 自分も明日から忙しくなる... 現実は厳しいなぁー
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