ネズミとの闘い
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このネズミ生きている!!
ネズミと言っても俺の身体を3つ程並べたぐらいで勿論百足の俺より胴回りは太い
俺はネズミに向かって走っていたが完全に足を止め注意深く観察する。右前脚は親百足にやられのか無くなっている。尻尾は半ばから千切れかかって少し引っ張るだけで取れそうだ。後は目を引くのは頭部だ。ネズミの左目から耳にかけて爛れており左目は完全に見えてないだろう
俺がネズミを見ていると後ろから子百足2匹がネズミに向かって突進していった。いつもの様に死んでいると思って食いに向かったみたいだ。俺もあいつらに独占させないために足を進めようとした途端、ネズミのすぐ傍まで近づいた子百足が頭に攻撃を受けて吹っ飛ばされた。俺は冗談のように宙を舞う百足を眺めていた
死掛けのネズミの何処にあんな力が!?
俺はすぐにネズミに集中する。そこには赤いオーラをまとったネズミが吹っ飛ばされなかった百足を引き裂いていた。さっきまで赤いオーラなんて無かった他に変わったことはネズミの目。最初視た時はもう死ぬことを受け入れている目だったが今は1匹でも多く道ずれにすると決意した目だ。あの目を俺は知っている、道ずれにすると決めたと同時に死を覚悟したときの目でもある。一度ヤクザとギャングの抗争を見た時があるがその時の目と全く同じだ。事実あの目をしたヤクザ達は最終的に相手を皆殺しにしたけど直ぐに倒れて死んじまった。だからあの目をしたネズミには一人で向かっても勝てはしねえ
考えろ、俺には何がある?戦うのに使えるスキルは噛みつきと突進、穴掘りと柔軟は微妙な部類に入る。他に耐性だがあのネズミが毒を持っているとは思えない。他には……
俺が考えているとまた百足が1匹突っ込んで散っていく。
生まれて少ししか経ってないからそこまでの知恵が働かないのか?現に後数分でネズミに団体で攻めるようだ。確かに数揃えていくのも…………数?そうか、俺1匹だけでやらなくてもいいじゃねえか。だが確実とはいかないが今やらねえと機会を逃す
まず俺はネズミのを中心にするようにスキルの突進を使って円ができるように走る。この時こっちに向かってきてる百足達に意識を向けさせないように時折意味ありげな鳴き声を上げる。3週ぐらいしたら百足達が俺の作る円内に入ったから鳴き声を上げるのをやめネズミの視線を百足達に釘付けにする。そして俺はネズミの死角、目と耳が潰れてる方に回る。これからが俺の正念場
ネズミの死角に完全に入った。俺はスキル:柔軟を使って90度カーブ!
ギチギチギチギチ
俺の関節から嫌な音がする。それもそうだ関節の可動範囲が広くなるって言っても限度がある。だがここで勢いに負けて横転したら意味がねえ!
気合で身体が倒れるのを堪えてネズミに向かって突進する
突進の衝撃は距離に比例する、この衝撃が限りあるのかわからねえがここまで溜めたのは初めてだ。狙いは頭、本当は顎を狙いたいが的が小せえ。直接頭を狙って一撃で殺したい
もうネズミの頭は目前だ、ネズミは反対側の団体に気を取られてこっちに気づいていない
今だ
当たれえええええ!!!!!
俺の頭部はネズミの頭に当たり、そしてその向かいの団体のうち1匹の百足にも当たって弾けた
ネズミは直前で俺に気づき完全にではないが逸らして百足に向けた
だがネズミも俺を逸らしても無傷ではなかった。目に当たる部分の肉が完全に削がれて血をまき散らしていた。それでも突進して距離が離れた俺より近くにいた生き残った団体に牙をむいた。
ネズミは1匹1匹確実に引き裂き、吹っ飛ばし息の根を止めていく。だがそれでも時折百足の攻撃を食らって動きのスピード落ちていく
そしてネズミの動きがついに止まり地面に倒れこんだ。だがネズミの周りに生きている百足は俺しかいない。あの百足の団体をこいつ一人で殺しやがった。
俺は警戒しながらもネズミに近寄っていく。ネズミの身体には俺がつけた傷の他に多数の噛み傷と打撲痕が見られる。それに千切れかかっていた尻尾は完全になくなっていた
だけどネズミの目はまだ死んでいない。こんな体になっても諦めていないのだ
お前はすげえよ、死ぬってわかってんのにここまで足掻くなんてよ。普通なら諦めてるぞ……
そんなことを考えながらネズミの傍によってもネズミの目は変わらなかった
俺はそんなネズミに敬意を表すよ様にネズミの喉に当たる部分に噛みつき致命一撃を与える。ネズミは一切抵抗せずにその目を閉じた