表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Blood Spare of Secret : The story of Creeds  作者: 千導翼
第三章 シルヴァマジア編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

54/96

姉弟子

シルヴァマジア国外避難キャンプ地


30分前


 シルヴァマジアとシャインティアウーブの中心部で同時に起こったジーク・ヴィネア逮捕とルーク・ギルデア反乱、これらはニュースや新聞などですぐに両国全体に知れ渡った。混乱した国民たちは急いでそれぞれの地方に用意された避難場所に向かったが、シルヴァマジアでは謎の転移現象が起こっており、避難場所に集まった国民たちが一斉に別の場所に移動していた。それをいち早く知り、転移現象の起こっていない場所を調べ上げ、そこに簡易的な避難キャンプを作った2人がいた。1人は杖を埋め込んだ剣を背中に背負っており、片目に傷、髪を一つ結びした長髪の黒髪に複数の暗器を仕込んだコートに身を包んでいる男性。もう1人は黄緑色の短髪に尖った耳、褐色肌、碧と紅の目をして宝石の埋め込まれたガントレットとソルレットを着けている男性。2人とも救援をこの更に数十分前に救援要請を受けた魔術剣士ローザン・アンティルと魔導拳士アリューメス・フローレスである。2人はある程度の避難民を転移魔法で現在のキャンプ地に移動させたのちシルヴァマジア中心部の戦いにおもむくのだった。そうして今、自分たちの現状と捕まってしまったジーク・ヴィネアを憂う国民たちの中にため息をつきながら寝転がっている鮮血のような赤い髪と眼、黒い服装に身を包み、手首と足首、首元に鎖のついた枷をつけた褐色肌の男性と緑と白のいかにも高貴そうな服を身にまとう遠い目をしている女性の姿があった。


 「はぁ~なんで旅行に来てこんなことになるんだ。」


 「知らないよぉ~。呪われてんじゃないのぉ~? あんたぁ~?」


 「ぁあ? あんたが旅行行きたいって言ってたからわざわざ予約とって今日来たんだろうが。どちらかっつうと言い出しっぺのあんたの方が呪われてるよ。」


 「あ。いけないんだぁ~。ご主人様にそんなこと言っちゃいけないんだぁ~。」


 「そんなこと言うんだったら、ご主人様らしく命令でもしたらどうだ? 俺一応奴隷なんだから。」


 「やだよ。後で何されるかわからないしぃ~。」


 「「はぁ~。」」


 2人は怠そうに言い合っている。すると、近くにいた避難民の子供が近づいてきてこう言った。


 「喧嘩ダメ!」


 「「...。」」


 「そうだな。駄目だな喧嘩は。」


 「うん。時間の無駄だもんねぇ~。」


 2人は子供の言葉に互いの顔を見合わせた後に頷きながら言い合うのを止めた。


 「...フレア...。」


 「あ?」


 「あんたこの戦い止めれば早く帰れるんじゃない?」


 「は?」


 男性は目をキョトンとした顔で女性を見つめる。


 「いやだからあんたが...。」


 「いや言ってることはわかってんだよ。なんで急にそうなったのかがわかんねんだよ。」


 「わかるでしょ。」


 「いやわからねえよ。」


 「...いやさ。なんかさ、あんたぁ...強いし。本気になれば、戦いごと終わらしてさっさと帰れるかなぁ~って思ってさ。ここでじっとしてるのも暇だし...。」


 「暇だから戦わされる身にもなれよ。...まぁいいよ。わかったよ。俺はあんたに買われてるからな。できる限りあんたの指示には従うよ。」


 2人はそんな会話をしながら立ち上がる。


 「何でお前まで立ち上がるんだ?」


 「え? ...ご主人様だから。」


 「...はいはい。暇だからね。」


 そう言いながらキャンプ地をあとにしようとすると、他の避難民の人たちが止めようとする。しかし、女性は笑顔で手を振り、男性はそのまま立ち去った。


 「止めなくて...よかったのか?」


 「止めるなって言われた気がして...。」


 避難民たちは互いにそう言いながら、その場を立ち去った2人の男女とローザン、アリュー、そしてまだここには来ていない他の国民を無事を祈る。


シルヴァマジア 東中央の森林部住宅地付近


現在


 私がナイフを順手に持ち替えて攻撃し、それを難なく回避したところを光琳が剣で攻撃する。そうして、ラファスに攻撃する隙を与えずに互いに攻撃を連続で仕掛ける。


 「くっふ...。」


 そうしていると、ラファスはニヤリと笑って、攻撃を避けた後に流れるように私の頭を掴んで持ち上げ、倒れながら回転して私を投げ飛ばす。


 「!」


 その中で突然私が目の前に現れた光琳は振り下ろそうとした剣を一瞬止めようとしたことで体勢を崩し、倒れそうになる。そこを笑いながら手首を打って片手で受け身を取りながら剣を奪う。そしてすぐさま倒れそうになる光琳の顎を蹴り飛ばし首元を刺そうとする。


 「!!」


 私は立ち上がってすぐにラファスの手元に向かってナイフを投げる。


 「シャア!!!」


 「(当たれ!!)」


 投擲したナイフは見事に命中し持っていた剣をラファスは落とす。


 「おん?」


 その隙に光琳は受け身を取ってすぐに自分の剣を取り戻す。そこをすぐにラファスは手に突き刺さったナイフを抜いて、光琳に振り下ろす。


 「!」


 「んふふ。」


 光琳は何とか仰向けの体勢だが剣でそのナイフを受け止める。しかし、ラファスの方が力が強くそのまま押されている。私は全力で走ってラファスの腰元にタックルして光琳から離れさせる。


 「薫!」


 「おいおいそんな助けることに必死こいてたら復讐なんざ夢のまた夢だなぁ!!」


 そう言ったラファスにまとわりついている私は腹部に膝蹴りを入れられて吐血しながら倒れそうになる。しかし、倒れる前に髪を掴まれてそのまま光琳の方に投げ飛ばされる。


 「!!」


 「ぐっふ...。」


 「薫! ...逃げよう。今度は怪我じゃすまない!」


 吐血している私に光琳は心配そうにそう言ってくれる。でも私には逃げられない。いや、逃げたくない理由がある。どれだけ怒りを押し込んでもまだ溢れてきそうなほどに。


 「大丈夫...光琳。大丈夫だから、まだ戦わせて...。」


 「武器あいつに取られちゃったんだよ!?」


 「お願い...!」


 わがままを言ってる。散々世話になっておいて、足を引っ張っておいて、迷惑をかけておいて...自分の感情を優先させて動いている。


 「...わかった。でも、私が武器を取り返すまで、薫はあいつの攻撃を避けることに集中して、でから...あいつの戦闘方法に関する情報をとりあえず集めてみて、そんで...サポートして...あの船の時みたいに...。」


 「それじゃ...。」


 その発言に私が意見しようとすると、光琳は手で私の発言を制止する。


 「薫、ネガティブすぎるよ。もっと前向きに行こう。あと、世話したとか足引っ張られたとか、迷惑とか全く思ってないよ。むしろ、楽しい。師匠といた時とは違う楽しさがあるんだ。だから、もっと前向きに行こうよ。大事な友達が妹弟子が傷つけられてて、弱ってるのに無理させられないよ。」


 「...光琳...。」


 「大丈夫。あの女の人と戦ってるより、よっぽど戦いになってる。勝てるかはわかんないけど、でも負けないようにはできる。薫、今度は私たち2人の全てで戦おう。」


 「...うん...!」


 私は光琳の言葉に泣きそうにながらもグッとこらえて深く頷いた。そうすると、光琳は刀を強く握ってラファスの方に目を向ける。すると、欠伸あくびをしながら拍手して待っている姿があった。


 「豚の餌にもならない茶番は終わったかぁ? せっかくここまで待ったんだ。勝算とやらがあるのかぁ? まぁどうでもいいけど...お前つまらんなぁ...お前のせいで薫ちゃんが怒らねえじゃねえの。」


 「...。」


 「相手を怒らせた上で圧倒的な差を見せつけ、強がってる意思やら信念やらを折ったところをやるのが面白いというのになぁ?」


 「...この...!」


 「薫。」


 「...うん。わかってる。」


 怒りそうになる私を光琳は落ち着けてくれる。


 「刹鬼。」


 髪の色と眼の色が金色に染まる。


 「...二色じゃねえのか?」


 「ん?」


 雰囲気の変わった光琳の様子にラファスはつまらなそうにしながら勝手に納得したような態度をとる。


 「なるほど。不完全か。じゃあ結局敵じゃねえな。」


 「薫。頼むよ。」


 「うん!!」


 光琳はそう言って、ラファスに向かって歩いていく。それと同様にラファスも首の骨の音を鳴らしながら、走ってくる。


 「(師匠...力をください...!!)」


 「シャア!!」


 剣とナイフがぶつかり合う。さっきと違って、力負けしてない。


 「はっ。」


 そうして拮抗していたところでラファスがニヤリと笑ったのち、一瞬力を抜くと、光琳の体勢が崩れる。そこで額に向けて思い切り膝蹴りを入れる。衝撃で仰け反る光琳は剣を勢いよく振り上げてラファスの腕の付け根を切る。


 「はぁ!」


 そのまま受け身を取ってすぐに切りかかる。それに対し、ラファスはナイフを逆手に持ち替えて、光琳の攻撃を受け流しながら横に倒れ、片手で体を持ち上げ、勢いよく両足を伸ばしてで光琳の顔面を蹴り上げる。


 「遅いなぁ。深天極地ってのはそんなもんかぁ?」


 「くっ...!!」


 光琳はそのままバク宙して距離を取ろうとするが、ラファスはそれを先読みして近寄り、光琳の腹部にナイフを突き立てた。


 「ぐぉ...!」


 「光琳...!!」


 「ナイフお返ししてやるよ。無能な薫ちゃん。」


 私がそう呼びかけると、ナイフを刺されて出血している光琳の腹部を勢いよく蹴り飛ばす。そのまま光琳は私の方まで飛んでくる。


 「光琳...。」


 「ほら、ナイフを取れよ。それとも、取らず俺との戦いから逃げるかぁ?」


 光琳の状態を見て青ざめている私をあいつはニヤニヤと笑いながら待っている。


 「(ナイフを抜けば、出血がもっとひどくなるだけだ。私の独りよがりで...光琳が死ぬ...。)」


 「薫...。」


 「光琳...。」


 「んあ?」


 私が光琳の刀を手に取ろうとすると、その手を光琳が掴む。そうして、光琳は何とか起き上がりながら、もう一方の手でナイフを抜き取って、私に差し出す。


 「大丈夫...。言ったじゃん...2人の全てで戦おうって...。まだ、薫の今の全て見せてない...だから...まだ、倒れない...。」


 「...でも...。」


 「薫。今の戦いで分かったことを考えてみて...。」


 私はそう言われて、今の戦いとさっきの戦いを見て感じたことを考える。


 「(私のナイフの投擲、攻撃を受けた時の光琳の反撃...。どちらも、ラファスが次の攻撃に移行する一瞬...。想定外の攻撃...意識外の攻撃ならば...当たる...。いやでも、そんなこと誰だって...。違う、私の危機察知能力で光琳に指示して、戦いづらくすれば...私に注意を向くかもしれない...。そうすれば...完全に意識外の攻撃を光琳ができるかもしれない。)」


 私は光琳の方に顔を上げる。


 「頼むよ薫。」


 私の顔を見て何かを信じたような顔をした光琳は何も聞かずにラファスに向かっていく。


 「(私の指示で光琳が動く...。)」


 「まだ戦えるのか...。変に根性あるなぁ。...折りたくなってきた。」


 光琳は剣を勢いよく振り下ろす体勢に入る。


 「(落ち着け...冷静に動きを読め...。) 横!」


 「!!」


 光琳は私の掛け声に反応してバックステップして攻撃を避けた後に、すぐに前方に跳んでラファスを切る。


 「おっと...。」


 「下!!」


 「!」


 反撃のラファスの蹴り上げを光琳は顔を横に傾けることで回避し、体勢を戻して、蹴り上げたラファスの足を切ろうとするが、紙一重で避けられる。


 「正面!!」


 一瞬で反撃に移行するラファスと同時に私が叫ぶ。それに対して光琳も紙一重で反撃を防ぐのに成功する。


 「はぁはぁ...んふ..はぁはぁ...。」


 でも光琳の息が荒くなってる。長くは持たない。私はナイフを力強く持って、深呼吸をしながら集中する。


 「指示があったらまぁまぁの動きができるんだなぁ...。でも...そう長くは持たねえだろ!!」


 「くっ...。」


 ラファスはそう叫んで、刀で防いでいる光琳をそのまま蹴り飛ばして仰け反らせる。


 「そのまま!!」


 私がそう指示すると、光琳はあえて力抜いて倒れそうになる。そこをラファスが攻撃しようとすると同時に私は地面を強く、強く蹴る。


 「迅...。」


 その瞬間、私はラファスの目の前まで移動し、腹部にナイフを突き立てた。


 「...!」


 「(薫...!!)」


 「惜しかったなぁ!! まだ死んでねえよ!!」


 ラファスはそう言ってナイフを突き立てて離さない私に背中を両手で叩き落したり、腹部に膝蹴りを入れたりする。


 「(薫に注意が向いてる。今だ...!!)」


 その隙を突いて、光琳はラファスのうなじから首元を剣で貫く。


 「ぐぼぉ...。」


 完全に意識外の攻撃にラファスは悶絶しながら血を吹き出しその場に倒れる。


 「うっくぅ...。」


 私は刺したナイフを抜き取り、光琳も刀を抜き取る。


 「はぁ...はぁ...殺した...。」


 「...薫...やったね...。」


 「...うん。ごめん光琳...」


 私がそう言うと、光琳は刀を落として倒れてしまう。


 「光琳!! ごめん光琳。急いでここから離れて止血するから。絶対に...助けるから...。」


 私は何とか光琳が痛まないように頑張っておぶって光琳の刀を鞘に納めてからその紐を口で噛んで引き摺りながらその場をあとにする。


シルヴァマジア 東中央の森林部住宅地


20分後


 意識が朦朧もうろうとしながらも、何とか落ち着けそうな住宅地まで来た。あとは、どこか建物を貸してもらうだけ。


 「薫さん!」


 遠くで声が聞こえる。私は何とか顔を上げると、先ほど光琳が逃がしてくれた陽葉山さんとお婆さんが手を振って待ってくれていた。


 「無事だったんだ...。良かった...。」


 私はあと少しだと思って少し安心して、口を開く。早くを光琳を落ち着けさせようと思ってできるだけ早く歩く。それを手伝いに2人が来てくれるのが見える。


 「ありがたいなぁ。」


 そう言って、来てくれてる2人を見ると、何か叫んでいるように聞こえる。何だろう...わからないな。


 「薫さん!! 後ろ!!」


 「うしろ...?」


 私がゆっくりと後ろを向くと、光琳の刀を持って切りかかろうとしているラファスの姿があった。


 「...何で...?」


 驚きながらもせめて光琳を傷つけさせないように体を私が前になるように向けようするけれど、全然動かない。限界を迎えたんだ。


 「ごめん...ぬか喜びだった...。」


 私は光琳を落として自分だけが切られるように力振り絞り、死ぬのを覚悟して目をつむる。


 「...。」


 ......おかしい。何も起こらない。私は状況がわからずに目を開ける。すると、お婆さんが私を抱きしめてた。


 「...へ...?」


 「おばあ...ちゃん...。」


 そう代わりにお婆さんが切られた...。


 「わっかもんが...簡単に死を...受け入れる...んじゃあ...ないよ...。」


 お婆さんは優しい声でそう言い残して倒れる。


 「不意打ちを狙ったがこうなったかぁ...惜しかったぁ~。まぁ遊び足りなかったから、これはこれでOKか。」


 「何で...生きてる...。」


 「お前のお母さんにはほんと...世話になってるわぁ...。殺したからって死ぬとは限らねえぞ...。」


 ラファスは心底嬉しそうな顔で私に言う。私は体が限界で思うように動けない。


 「ふざ...けるな...。」


 「おっと...お友達...気ぃ失っちゃたんだぁ...。」


 ラファスは光琳を持ち上げて光琳の刀で刺そうとする。


 「...ぇろ...めろ...やめろ...やぇろ...!!」


 私は動こうとするが、体が動かない。


 「(動け...動けよ役立たず!!) やめろぉぉぉぉ!!!!」


 「(いい声で鳴くじゃねえの...。)」


 次の瞬間...謎の金属の刃でラファスの両腕が飛ぶ。


 「え?」


 刃は伸びているように見えた。私は伸びている刃の方向に目を向けた。するとそこには、陽葉山さんによく似ている赤髪の女性が立っていた。


 「へぇ~間に合うことあるんだなぁこういう時...。」


 ラファスはまるで知っているかのようにその女性に声をかける。


 「(婆さん...。)」


 女性は私を守ってくれたお婆さんの方を見ているようだ。


 「お姉ちゃん...。」


 「陽葉山さんの...お姉さん...?」


 私がそう言うと、その人は一瞬で私たちの目の前に移動してきてラファスを蹴り飛ばした。


 「花奈。」


 「ん?」


 「この人たちを連れて、国の外に避難してくれ、どうやら避難民用のキャンプ地があるらしい。あんた動けるか?」


 「...ゆっくりなら...。」


 「そうか。じゃあ、気を失ってるこの子を花奈と一緒に連れてさっき言ったように避難してくれ。その間、あたしがあいつと戦う。」


 「でもお姉ちゃん...。」


 「花奈...頼む。すぐにあたしも行くからさ。」


 不安そうな陽葉山さんにお姉さんは優しく声をかける。


 「...うん。絶対来てね。約束だよ。」


 「もちろん。あんたには感謝するよ妹を守ってくれてありがとう...。婆さんにもらったその命、大事にしてくれよ。」


 「...はい。」


 私はお姉さんの言葉に深く頷いて陽葉山さんと一緒に何とか光琳を運びながらその場をあとにする。


シルヴァマジア 東中央の森林部住宅地


 あたしは助けられなかった婆さんの遺体に手を当てて目をつむる。


 「ごめん婆さん...あたし...腹を決めたよ。今までお世話になりました...師匠...。」


 そうしていると、蹴り飛ばされたあいつが五体満足で首を回しながら歩いてくる。


 「よくもまぁ邪魔してくれたなぁ...。」


 「あたしは...あんたを...絶対に許さない...!!!」


 「へぇ~で? 何か変わったのか?」


 「これから変わるんだよ。(ごめん花奈。約束...破るよ。)」


 あたしは内なる怒りを爆発させるように叫ぶ。


 「うああああああああああああああ!!!!!」


 その瞬間...抑え込んでいたものが一気に噴火する。


 バァァァァァァン!!!!


 巨大な爆発音とともに火柱が上がる。


 「...ぷっはははははははは!! こりゃたまげたお前、スペアネルだったんだなぁ!!」


 「行くぞ...!!」


 火柱と共にあたしは男に向かっていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ