めぐるの修行生活?(一)
めぐる「やーっと投稿されたわー!」
ツカレタ……。
めぐる「どしたのよ?」
タンマツコワレテタケド、ホショウガキイテ、オナジタンマツガキタハズナノニ……ヨウスガチガッテ、シクハック……(T∀T)
めぐる「あたしにはよく解んないけど! 元気出しなさいよ!」
……ウン。ドクシャサマ、ヨロシクオネガイイタシマス<(_ _*)>
めぐる「あーもー辛気臭いっ! 代わりにあたしがご挨拶いたします。標準語に方言ルビから方言に標準語ルビに変わりました!
そしてっ! ルビ殆どなくしましたーっ!
あたしの故郷の方言は関西弁っぽいから、ルビなくても大体解るはずっ! ルビで敬遠してた読者様も、御一読下さいっ! 宜しくお願いしまーす!<(_ _*)>」
次の日。
てゆーか疲れたぁ~……。
昨日はあのあと、お師様が携帯電話――と、カセットテープ(どこに持ってたんだろ? 録音機能のあるウォークマンなんて)に録音していた喫茶店「あけび」での会話を警察に証拠として提出した。
それから「あけび」に来てた信者達のリーダーのお姉さんと佐藤のおばちゃんの従兄弟と、あたしに触った須藤っておっちゃんが交番で調書を取られて、佐藤のおばちゃんもこれまでの経緯を話して、それから全員で隣町の支所にある生活安全課へ行ってまた取り調べ。
あたしとお師様と佐藤のおばちゃんは被害者だけど、生活安全課でも調書を書かないとだから、一人ずつ取り調べを受けて――あ、取り調べって言ってるけど被害者側の調書を取らなきゃだから話を聞かれてるだけだったんだけどね。
でも、あたしは厳重注意受けちゃった……。
罪にはならないそーだけど、須藤のおっちゃんの指の関節曲げちゃったのは過剰防衛スレスレだったみたい。
で、これ初めて聞いたんだけど、新興宗教真世理会って、公安と、世界激変後に設立された超常現象課って課にマークされてるんだって。
公安って言ったら国家を揺るがすよーな危険性を秘めた事件やテロをやらかしそーな団体とかを取り締まったりもする警察部門。
各都道府県にあるけど他の課とは一切情報共有しない。
とにかく秘匿、秘匿、秘匿な部門なのよね。
でも世界が激変してから新しく設立された超常現象課とだけは、情報共有してるみたい。
市役所とかには超常・心霊課があるけど、そっちは、あの世に逝くべきモノがこの世に残っていたり、呪いだの小さい超常現象なんかも相談してもいーことになってる。
つまり、事件になる前に動くことが出来る課だと言える。
これに対して警察の方の超常現象課は何か事件が起こらないと動けない。
この部分は世界激変後も変わらない。
まあ、そこは判断が難しいところだしねえ。仕方ないとしか言えないかなあ。
だって疑わしきは罰せず。そして未来予知が出来る人は世界激変後でも数少なく、その的中率も遠い未来ほど低くなる。
たった五分後の未来さえ、的中率は百パーセントまで行かないんだもの。
そして、どちらの課も専門家と言えるほどの専門家が少ないのが現実だ。
だから未だにこの県だけじゃなく、東北では恐山のイタコとか、南は沖縄の霊能者とか――うちの県みたいに小規模の専門の流派とかが消えずに残っている理由の一つでもあるんだけどね。
まあ、説明長くなっちゃったかもだけど、つまりは、真世理会は公安と超常現象課にもマークされている危ない宗教だと確信出来た。
で、あたしやお師様、この町の人々は勧誘が来なくなるならそれでいーのよね。
事態は既に警察の手に委ねられたんだから。
佐藤のおばちゃんは、まだ何回か警察に事情を説明に行かなきゃなんだけど。それは、おばちゃんも覚悟の上だ。
だって何もしなかったら、この先も営業妨害されっぱなしだったに違いないんだから。
だから今日も、喫茶店「あけび」は閉店中。
従業員さんだけで営業することも出来るんだけど、真世理会の勧誘があんまりしつこくて、みんな精神的に参っちゃってたから、各々自宅で休んでるみたい。
昨日だって、店の中には従業員さんはいたけど……バックヤード。で、いーのかな?
えーと、お店の奥に引っ込んで、そっと成り行きを見守っていたみたい。
そりゃ、まあ、関わりたくはないよねえ。
で、そんなこんなで昨日の今日な日曜日の午前中。あたしは、お師様の道場にいる。
で、昨日の生活安全課の警官さんがおとーさんだったと発覚した木村のにーちゃんと組み手をしているところだ。
木村のにーちゃんはこの道場で、あたしの次か同じくらいには強い人だ。
なのに、そんな木村のにーちゃんが上の空だから――
――バンッ!
無意識にあたしに技を掛けよーとして、逆にあたしに投げられてしまった。
見事に畳に打ち付けられた木村のにーちゃんはそのまま――
「……っははははは!」
仰向けに転がったまま堪え切れないとゆー感じで笑い出した。
……だ、大丈夫かな?
いや、でも、ちゃんと受け身取ってたはずだし、頭を打ったワケではないはず……。
「木村のにーちゃん……大丈夫?」
あたしがハラハラしながら話し掛けると、木村のにーちゃんは、まだ少し笑いながら、ゆっくりと起き上がった。
「くくくくっ……ゴメンゴメン。俺、気ぃ抜いてたな」
と、言って、木村のにーちゃんはあたしに笑顔を向けた。
「で? どーしたの? なんかあった?」
最近ずーっと、悩んだ表情してて、それでもちゃんと道場に顔を出して、修練中はしっかり集中してたけど、道場の敷地内から一歩外へ出ると、とたんに悩んだ表情になってたんだけど……なんか今日は違うみたい。
あたしは道場の隅で木村のにーちゃんの話しを聞くことにした。
「本当にどーしたの? あたしに投げられて、頭打っちゃったんじゃないかと心配したんだよ?」
あたしの隣に座った木村のにーちゃんが、笑顔で「ゴメン」と謝って来る。
「くくくっ……実はさ。俺、ここのところ、ずーっと悩んでただろ? でも、昨日、親父がさ。『お前、将来は超常現象課』に入らんか? って言って来てさ……で、何があったか親父に話を聞くとさ……」
――つまりは、昨日のインチキ新興宗教真世理会のことなんだそーだ。
あれから真世理会の、この県の支部に、公安の捜査の手が、『本格的に入ることになった』そーだ。
オヨミ――めぐる「今回はあたしに任せる! 解ったわね!」
……ハイ……(*T^T)
めぐる「読者様! お読み頂きありがとうございます! ゆっくり投稿のこの作品!
もう少し早く投稿したいものですが、いかんせん、ミズモリが予想外のトラブルで弱っております!
なんとか週に一、二回は投稿させるよーにせっきますから、これからも宜しくお願い致しますっ!<(_ _*)>」