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新興宗教信者達と遅れて来たお巡りさん

めぐる「ブクマも少し増えてる。pvもわりと色んな時間に分散してるけど順調に増えてる……うっふっふ♪ やっぱりあたしが天才美少女だからね♪」


 いや、天才設定ないはずだから……えー、とにもかくにも、ブクマ、ポイント下さった皆様方。読者様方大変感謝しております<(_ _*)> 

 私は数年ぶりのなろうさんで、今、こんな結果を得られるなんて大変嬉しく――めぐる「ダメよ! まだまだよ!

読者様方! どうかどうか、美少女で可愛いあたしの活躍もっともっと読んで下さい!」

 

 人がしゃべってるところを遮るんじゃありません!

 読者様方これからも宜しくお願い致します!<(_ _*)>


めぐる「お願いねー♪」

 


 

 あたしは、ちらりと声のしたほーを見る。


 その人は女性だった。

 まだ二十才(はたち)くらいかなあ?

 若くて可愛いお姉さんだ。小綺麗(こぎれい)な清楚系のワンピースを着てる。メイクも薄めだ。

 でも、しっかり小さい(弱い)動物霊()いてるけど。

 

「須藤さんを怒らないで下さい! 私達は、シンリ様とハクト様の教えを少しでも広めたいだけなのです!」


 シンリ様とハクト様?

 それが新興宗教真世理会(しんせりかい)の教祖の名前なの? しかも二人いるの?


 シンリとハクトか。中華っぽい名前だなあ。

 でも偽名かもだし……この時代は国際化も進みまくってるし、クォーターとかハーフ……じゃなくて、ダブルって言ったっけ?


 まあ、ともかく、純日本人じゃないのかもだし……名前だけ聞いてもよく分かんないなあ。


「須藤さん。中学生のお嬢さんに勝手に触ってはいけませんよ」


 リーダーらしきおっちゃんに(なだ)めるよーに言ってから、あたしとお師様のほーを向いて、ぺこり、と頭を下げた。


「小松の太夫たゆうさん。それから、お孫さんの……めぐるちゃん? だったかしら。嫌な思いをさせてしまいましたね。ごめんなさい」


 ……どーも、これは……あの須藤って呼ばれたおっちゃん。リーダーじゃないな。

 リーダーはこのお姉さんだ。


 不味いなぁ~。早くお巡りさん来てくんないかなぁ~。


「今更謝られたところで、この店の昼の損失分はどうにもならん! 孫娘を怖がらいたことも許せん!! さっさと……!!」


 ――ガランガラン!! 


 お師様は、「さっさと」のあとに、「去れ(いね)!!」と、言ったみたいだけど店のドアに付けてあるでっかい鈴の音が鳴って、その言葉は聞き取れなかった。


「えらい遅ぅなりました」

 

 と、ドアを開けてやって来たのは、この町唯一の交番に駐在しているお巡りさん。


 年齢は二十代後半。

 どこにでもいそうな普通のおっちゃ――いや、お兄さん。


 まだ、二十代だから「お兄さん。と、言ってあげなさい」と、お母さんから言われたんだけど、あたしから見れば、学校の先生とあんまり変わんない年齢(とし)だから、ついつい、おっちゃんと言ってしまいそうになる。


 それにまだ、方言使ってる世代だし――って当たり前か、おかーさんより一回りくらい若い世代だもんね。


真世理会しんせりかいの信者さん達。一回、この店から出て貰うきね」


 お巡りさんは、笑顔で言った。


「それから、まず、ここにおる信者さん達の代表さんは誰やろうか?」


 お巡りさんは笑顔のままで信者達を見回した。


「――わ、私です」


 答えたのは……やっぱりお姉さんだった。


「お名前は?」


 お巡りさんに問われて、お姉さんは肩にかけていたバッグから、名刺入れらしきものを取り出し、そこから予想通り名刺を一枚取って渡した。


「田中……早織さおりさんゆうんですね?」


 お姉さんは黙って頷いた。


「それじゃあ、これから田中さんもそのお仲間さんも、一緒に交番に来て貰うきね」


 佐藤のおっちゃんが、驚いた表情になる。


「驚く必要ないろう? あんたらぁはうちの喫茶店の営業妨害したがやき!」


 あ、佐藤のおばちゃんが店に入って来た。


裕子ゆうこ! おまん《おまえ》何しよらぁ!?」


 おばちゃんは従兄弟いとこであるおっちゃんを睨んだ。


「そりゃあ、こっちの台詞ぞね!! わざわざ土曜日のき入れどきに来てからに!! 

 今日の損失どうしてくれらぁね!! 責任取れるがかえ!?」


 あ、従兄弟のおっちゃん返す言葉がないみたい。


「あんたには、ほとほと愛想が尽きた!! もう、こんとって!! あんたらぁが来るだけで営業妨害になるがよ!! だから被害届けを出したがよね!!」

「……――」


 従兄弟のおっちゃんは何か言いたそうに口を開けたけど、おばちゃんの剣幕に押されたのか、完全に黙ってしまった。


ひろし! あんたとあたしはもう、他人や! 従兄弟でもなんでもない!! これ以上この町に……この店に来たら、次は訴える!!」


 うっわー!! おばちゃん本気で怒ってる!!


 訴えるったって……従兄弟――つまり親戚を訴えるのはかなりハードル高い。


 身内みうちの出来事だもんね……。

 裁判所でも家裁かさい扱いになるんじゃないかなあ……どうだったかなあ?


 何しろこの2✕✕✕年でも法曹界ほうそうかいの認識って百年以上前でとまってるんだもの。


 世界が激変したあとでも、必要最低限しか変わらなかったんだから。


 霊力も魔力も世界の狭間はざまに隠れていた『とある』大陸が姿を現した時に、全て存在することが証明されちゃったこの時代に、お役所ってのは、それでも本当に必要最低限しか変化しなかった。

 

 いや、『出来なかった』のかも知れないけど。


 (いま)だに明治時代に作られた法律が、そのまま通用したりするんだもんね。


 数多くの西洋の国々が、東洋の国々が、激変に合わせて、上手く変化して行ったのに……。


 この国と来たら……目に見えないモノは確かに存在すると認めたけれど、他所よその国から入って来た魔法や何やらには反応が遅いわ。法律も追い付かないし……百年の年月(ねんげつ)が過ぎた現在でも、まだまだ、えない人達は、まがい物にだまされて、こんなワケ分かんない宗教信仰するわ政教分離せいきょうぶんりは上手く行かないわ――あー!! イライラするっ!! 


「じゃあ、めぐるちゃんも一緒に来てくれるよね?」


 ついつい、色々考えちゃってイラつき出したあたしに声をかけたのは、お巡りさんだった。


「えーと、変な宗教の人達とは同じミニパトに乗りたくありません。だから、あとからお師様しさまと一緒に行きま――あ! ダメですね。ミニパトだと、宗教の人達しか乗せられませんね……」


 あたしが不安そうな様子をで言うと、お巡りさんは笑顔のままで、あたしを安心させるよーに「大丈夫やき!」と言って店の外を見た。

 



 読者様方お読み頂きありがとうございます<(_ _*)>

 

 明日からは本当に1日一話ずつになると思います。

 投稿は夕方か夜になるかと思います。宜しくお願い致します!<(_ _*)>


めぐる「ポイント、ブクマ、美少女のあたしに免じてお願いねー♪」


 すみません……相変わらずずーずーしい娘で( ̄▽ ̄;)

 

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