新興宗教信者達(二)
めぐる「美少女陰陽師(?)めぐるでっす! 感謝感激してまっす!!! ブクマが増えてて嬉しいでっす!
ポイント下さった皆様ありがとうございまっす!
そしてそしてっ! お読み下さった全ての方に感謝致しまっす!」
えー、めぐるに言いたいこと殆どいわれたミズモリ(作者)です。
よ、夜とか朝のうちに読んで下さった方が二桁……嬉しい……っ(涙)
いや、ブクマpv関係無いコンテストにエントリーしてるんですけど……2日でこんなに読んで貰えるとは……っ!
お読み下さった皆様! 誠にありがとうございます!
そして、第四話です! 宜しくお願い致します!<(_ _*)>
めぐる「宜しくねー♪」
『めぐる、かなり近くまで警官が来ておるが、何やら交通違反があったらしく、まだ、ここまで到着出来ぬようじゃ』
喫茶店「あけび」に入ったとたん、姫神様の声が頭の中に響いた。
(それ、本気!?)
新興宗教の人達って別に怖くはないんだけど、同じ日本語話してるのに言葉が通じないってゆーか、意志疎通が出来ないってゆーか、とにかくめんど臭いんだよね。
『まぢじゃ、文彦にもそう伝えよ』
あーもーヤダなぁー。
「お師様、姫神様から助言。お巡りさん、近くまで来てるけど交通違反者見つけちゃったらしくて、ここまで来るにはもー少し時間掛かるみたい」
「あけび」の入口でお師様に、こそっ、と姫神様の言葉を伝える。
「――ちっ! しゃあないな。まあ、あんまりはようこられたち、居座っちゅう証拠もとれちょらん(録音出来てない)しな。ちょうどえいことにしちょこうか」
舌打ち一つして、お師様も小声で答えた。
「めぐるはわしの横におってくれ」
お、お師様から久々に不機嫌オーラが漂っている。
いや、オーラってか、気配って言ったほーがいーかな?
やっぱお師様でもまともに話が通じない新興宗教信者の相手なんてヤダよねえ……。
「おお! これはこれは小松の太夫さん。もう少ししたらそちらに伺おうと思ってたんですよ~」
信者達のリーダーらしきおっちゃんが、お師様の姿を見止めて愛想を振り撒きながらこっちに歩いて来る。
「おまんらぁ! 前にわしがゆうたこと全部忘れてしもうたがかえ!?
おまんらぁにこられると、この店も町も迷惑でしゃあないがじゃき!! 二度と来なゆうたじゃろうが!!」
お師様が語気を荒くして言ったけど、リーダーらしきおっちゃんは全く怯まない。
「ですから、一回うちの集まりへ来て頂ければ、私達が何を伝えたいのか、全て解りますよ~。前回この町に来た者から伺ってませんか?」
あー、出た出た。お得意のはぐらかし。
「おまんこそ聞いちょらんがか!? 前回来たもんに、おまんらぁがこの町に来ること自体が迷惑じゃとゆうちょいたろう!!」
と、お師様は言うけど、おっちゃんは全然聞いてないとゆー感じで首を傾げた。
はぐらかし。ってゆーか聞いてないフリだな、こりゃ。
隣のお師様の気配が段々殺気立って来る。
あたしが聞いてたってイライラするもん。
「おや、そこにいらっしゃるのはお孫さんですか? お可愛らしいですね。――ん? そのジャージは、隣町の中学の物ですね。では、こうしましょう。
私達がこの町に来るのが迷惑だとおっしゃるなら、小松太夫さんのお孫さんに登下校の途中でお話しさせて頂きましょう。
そして、お孫さんが詳しくお話を聞きたいと思って下さったなら、うちの集会所へご案内させて頂きます」
あー……不味いなこれ。お師様の逆鱗に触れちゃったかも。
それにあたしも――
「めぐる。おまん、あのアホにバカにされゆうぞ。それだけやない、侮られちゅうぞ」
……そーね。あたしもムカっ腹に来ちゃったわね。
「めぐるさん。と、おっしゃるんですね。とても良いお名前ですね」
リーダーらしきおっちゃんが、あたしの肩に手を触れようとしたのと同時に――
「痛っ!! 痛い痛い痛い!!」
あたしは右手でおっちゃんの指を三本握り締めて、掌の方向に曲げてやった。
「おっちゃん。女子中学生の体に許可なく触ろうとするなんて、セクハラよ」
あたしは低~く、感情を押し殺した声音で、おっちゃんに向かって言ってやった。
「あ、違ったわね。やっぱり、セクハラじゃないわね。痴漢ね。しかも、暗に脅し文句まで入れて来たんだからこれは立派な正当防衛よね?」
と、おっちゃんの指を離さずに、笑顔まで向けて重ねて言ってやった。
「な、何をするがですか!?」
と、今度は別のおっちゃん――ん? この人は、佐藤のおばちゃんの従兄弟とかって言ってた人だ。
「何をするじゃないわよ! 幼気な女子中学生を変な宗教に勧誘しよーだなんて! しかもあんた達!
監禁とか拉致とかもやらかしてるそーじゃないの!! そんで、そこのおっちゃん!!」
あたしは空いている手で佐藤のおばちゃんの従兄弟とかっておっちゃんを、びしっ! 指差した。
「恥ずかしいとか思わないの!? 自分の従姉妹の店に押しかけて! 営業妨害してることにも気づかないなんて! 頭おかしーの!? それとも解っててやってんの!?」
――グギッ!
「痛でぇぇぇっ!!」
あ、怒鳴った拍子にリーダーらしきおっちゃんの指の関節曲げ過ぎちゃったかな?
あたしはリーダーらしきおっちゃんの指から手を離す。
……あ、指押さえて悶絶してる。
怪我はさせてないと思うけど……。
『まあ……大丈夫じゃろう』
あ、姫神様の声。と、ゆーことはセーフっ!
危なかった~。
「な、なんちゅうわりことし(悪ガキ)じゃ!」
佐藤のおばちゃんの従兄弟のおっちゃん――って、なんか長ったらしーな。
佐藤のおっちゃんて呼ぼうかな?
で、まあ、そのおっちゃんが、あたしに向けて暴言を吐く。
「乱暴なのはどっちよ! 何人もで喫茶店に押しかけて!
いつもだったらこの時間帯はお客さんでいっぱいなのに! あんた達のせーで! 一人もお客さん入って来ないじゃないの!!」
ついでに言えば、今日は土曜日。で、今の時間は午後十二時を三十分くらい過ぎた辺り。
本気で営業妨害だわなこりゃ。
お巡りさんまだ、来ないのかなあ。
『今、ミニパトで走って来ておるぞ』
え! じゃ、もーちょっとだ。
じゃあ、そろそろ弱っちいフリしとくか!
「……今まで我慢してたけどぉ~。お師様ぁ~。もうこのおっちゃん達ヤダよぅ~。
あたしが学校行くときとか、帰るときとかにぃ~。変な宗教の勧誘してくるんでしょう~? 気持ち悪いよぅ~。ヤダよぅ~」
あたしはいきなり三文芝居を始めた。
でも、お師様も心得たもので、あたしの肩に手を掛けて、自分の方へ引き寄せる。
「めぐる。ごめんにゃあ。じいちゃんがこんなへご(駄目)なやつらぁばっかりおるところへ連れて来てしもうたばっかりに、おとろしい目に会わいてしもうたなぁ……」
あたしの三文芝居に付き合って、お師様が、頭を撫でてくれる。
「お師様ぁ~」
あたしは泣き真似しながら、お師様の肩の辺りに顔を埋める。
「な、何をいきなり態度を変えゆうがじゃ! おんしゃあ! 人をナメちゅうがか!?」
おぉっとお! リーダーらしきおっちゃんの化けの皮が剥がれて来たぞ~。
標準語臭いイントネーションが交じった丁寧語が崩れて方言が出て来た。
「何いいゆうがじゃ!! おんしゃあこそ! わしの孫娘に勝手に触ろうが!」
ま、お師様は最初っから方言だけどね。
この県の方言ってキッツいのよねえ……。
だから、リーダーらしきおっちゃんが標準語臭いイントネーションの丁寧語使ってたんだけど、あたしの三文芝居にキレて来て、思わず素が出ちゃった感じだ。
「わしの孫娘に触ろうとした揚げ句に暴言か!? おまんら本当にへご(駄目)じゃな!! さっさとい去ね! 二度と来な!!」
さー。どー出る? リーダーらしきおっちゃん。小松の太夫(あたしのお師様でおじちゃん)を怒らせたぞぉ~。
「ま、待って下さい!」
んぉ? ここで、今まで黙ってた残りの信者の誰かが声を上げた。
お読み頂きありがとうございます!
次話も宜しくお願い致します!<(_ _*)>
めぐる「美少女めぐるのお願い♪ ポイントとかブクマとか増えるとミズモリがもっと奮起しまっす♪」
めぐるが読まれたい読まれたいって言ってるから、今はどの時間帯の投稿が良いのか探ってるんだから!
めぐる「こんなこと言ってるけど、本当は頑張る癖にぃ~」
いや、冗談抜きで! 別作品も投稿予定なんだから!
今は手探りしてるんだからっ!(本当です……なろうさんには、年単位で投稿出来ていなかったから)
と、ともかく(仕切り直し)。
次話も宜しくお願い致します!<(_ _*)>