めぐるの修行生活?・不穏(四)
めぐる「おはよーございまーす! こんにちはー! 今晩はー! 今日は朝っぱらから投稿されてるわよー! しかも、朝の5時(2021/6/26)!
レビュー書いて下さった優しい方ー!
めぐるは幸せ者でーす! この中学時代の話でレビュー頂けるなんて思わなかったからとっっても嬉しいでーす!
ありがとーございまーす!」
えー、このサイトでレビュー頂けるとは思ってもいなかったミズモリです。ありがとうございます!<(_ _*)>
めぐる「そして! 読者様ー! お読み下さい読者様ー! 宜しくお願い致しますー!」
えー(-ω-;) 前書き後書き共にキャラの方と掛け合いしているこのスタイルですが……読み飛ばしてもなんら問題はありません。
めぐる「で・もー! あたしは読んでほしーな! 前書き後書き、当然本編も宜しくお願い致しまっす!<(_ _*)>」
宜しくお願い致します<(_ _*)>
警察公用車で町の交番まで向かう途中。
喫茶店「あけび」の前に人が集まっていることに気付いた。
「ん? すみませーん! ちょっと停まって窓開けて貰えますかー?」
と、小田さんにお願いすると――
「やき! なんでおまんが仕切らぁな!?」
「わしらぁの意向を無視して、勝手に結界なんぞ張りよってからに! 何を偉そうにしゆうがじゃ!」
「おまん警察の威光を笠にきいちゅうがか!」
喫茶店「あけび」の店内から、怒りに満ち満ちたおっちゃんやらじーちゃんやらの声が聞こえて来る。
どーやら結界のことで揉めているらしい。
「小田さん。悪いけど、ここで私とめぐるちゃんは降りるよ。姉さんの特殊な物言いでは、この町の術者達の反感を買いまくってしまう。
最初から良い感情は持たれていなかったんだ。私とめぐるちゃんとで行って話しをして来るよ。
ごめんね、めぐるちゃん。嫌な思いをさせてしまうけど、多分、めぐるちゃんがいないと、まともに話し合いにならないと思うから」
……マリアさん。もしかして、姫神様のこと気付いてる?
普通はあたしみたいな子供が大人の中に入って行ったって、なんの意味もないことくらい、マリアさんだって解ってるよね?
(姫神様。どう思う?)
頭の中で、こっそり姫神様に問い掛ける。
『分家と言えど、さすがは土御門の陰陽師と言えようぞ。妾の存在には気付いておるな。しかし、妾の素性までは暴けなんだようじゃ……それでも、妾がこの流派のキーパーソンだとは理解しておるようじゃて』
姫神様は感心しているみたい。
あたしはマリアさんのあとについて、喫茶店「あけび」へと歩いて行く。
「あ、めぐるちゃん! うちの喫茶店に太夫(陰陽師)さん達が集まって、なんか可愛らしい女の子と揉めゆうがよ!」
と、あたしに話し掛けて来たのはこの喫茶店の店主、佐藤のおばちゃん。
「可愛らしい女の子?」
確か店内にいるのは、マリアさんのお姉さんじゃないのかな?
マリアさんは三十歳前後。
背中の半ばまで伸ばした黒髪を朱房のついた赤い紐で一つに纏めている。
着ている服は紫色のワンピース。
特に装飾はないけど、品質のいー物だとあたしでさえ解る。
そんなマリアさんのお姉さんが、女の子。と言われるよーな人なはずがないとは思うけど……。
「おばちゃん。お師様も店内にいるの?」
佐藤のおばちゃんは少し考える。
「おる……はずやけど……そう言えば、文彦おじちゃんおったかなあ?」
つまり、いるかいないかは分からないのね。
まあ、いないほーがいーんだけどね。
マリアさんいるし、そのお姉さんもいるんだから――あ、それから……。
「おばちゃん。お店の回りにいる人達。全員避難させてくれる?」
すると、おばちゃんの顔色が、さぁっ、と、蒼白になって行く。
「あ! 違う違う! この店に何か被害が及ぶとかじゃないの! ただ、ちょっと中を見た感じだと、町外れに住んでる山上の太夫さんまで来てるから気になってね」
町外れとは言っても、本当はこの町の一番高い不便な場所に住んでる物凄く強い力を持った太夫さんなの。相当にお年を召しているんだけどね。
お弟子さんは一人。
今日はお仕事の日だからいないみたいだけど、いつもは山上の太夫さんに付き従っていて、お師匠様を心から尊敬してる、とっても優しいおじちゃんなのよね。
山上の太夫さんはちょっと偏屈で変わり者だけど、そこをお弟子さんが上手くカバーして、相談者さんとも上手く行ってて、地鎮祭や何やらも山上の太夫さんじゃないと絶対に嫌だってゆー人もいるくらいなのね。
……でも、今日はお弟子さんがいない。
山上の太夫さん一人で来てる。
な~んか、嫌ぁ~な予感がしなくもないんだよねえ。
『『あれ』は偏屈じゃからのう。弟子と妾の言うことしかまともに意見を聞かぬじゃろうて』
姫神様もこー言ってるし……もしも、もしもだよ? 山上の太夫さんがマリアさんのお姉さんと式の打ち合いとか始めちゃったりはしないよねえ……。
『絶対にないとは言い切れんのう』
(や、やめてよ姫神様! 不吉なことゆーの!)
『不吉も何も、めぐるが考えたことじゃろう?』
そ、そりゃ、そーだけどさ。
だって店の中の様子を見ると、太夫さん達全員いるワケじゃないみたいだけど、みんな殺気立ってるし……。
ん? あ、仙頭のお姉さんな太夫さんがいる。
お姉さんな太夫さんの名前は、仙頭周。
この町の役場に勤める二十六歳のお姉さん。
おっちゃんやおじーちゃんやおばちゃんばかりの太夫さんの中で、唯一、二十代の若くて優しいお姉さんな太夫さん。
でも、なんか微妙な表情してるな……。
「あ! え、えーと、おばちゃん。みんなをこの店の回りから遠ざけてね?」
おばちゃんはまだ、不安そーだったけど、こくりと頷き店の回りに集まって、野次馬になってる町の人達を避難させに掛かった。
「そろそろ入ろうか?」
あ、マリアさんのこと忘れかけてた。
「はい」
あたしが答えると、マリアさんは店のドアを開ける。
――ガランガランガラン!!
店のドアに付けられた鈴の音が一際大きく鳴った。
すると――店の外からは見えなかった位置に、栗色で緩いウェーブの掛かった長い髪の女の……子? がいた。
白いブラウス。しかも襟にフリルの着いた。
その上には淡いピンク色のジャケット……じゃないな? なんだろ? あれ?
『あれはボレロと言うのじゃ』
ボレロ? 姫神様よく知ってるなぁ。
――いや、それについてはあとで聞こう。
で、そのボレロとやらの袖――だけじゃなく、服全体にフリルが着いてる。スカートは、ふわふわした感じの、ボレロと同じ色のロングスカート。
何故、ふわふわしてるよーに見えるかとゆーと、スカートにもピンクのフリルがたくさん着いてるから。
「えー……と? マリアさん。あの人がお姉さんですか?」
ちょっとマリアさんのお姉さんには見えないんだけど……。
この店の中で、マリアさんのお姉さんらしき人は、あのフリルだらけの服を着た女の子? だけだ。
「あぁ……そうは見えないだろうが、あのピンクの服を着たフリル女が私の姉、土御門百合亜だ……」
いつの間にか、店内は、しん……。と静まっている。
あ、でも太夫さん達の殺気立った気配だけは消えてない。
あたしは思わず仙頭のお姉さんな太夫さんを探した。
あ、こっち見てる。
けど、見てるのはあたしじゃないな。
マリアさんだ。
仙頭のお姉さんな太夫さんは戸惑った表情でマリアさんを見てる。
他の太夫さん達は――
う……怖い。みんなを殺気立った気配を隠そうともしないで、マリアさんを見たり、ちらちらとあたしを見たり。次にどう動こうか迷ってる様子だ。
えーと、お師様は……。
バックヤードにいないならこの店内にはいないみたい。
あ、でもバックヤードで人の気配――が、してたけどしなくなった。
あ、「あけび」の従業員さんが外に出たっぽい。
……てことは、ここの店には土御門姉妹とあたしと、この町の太夫さん逹だけがいることになるのかな……。
めぐる「お読み頂きありがとうございます! 次話も宜しくお願い致しまっす!<(_ _*)>」
宜しくお願い致します<(_ _*)>
めぐる「可愛い美少女なあたしのお願いでっす♪ ブクマ、ポイントお願いしまーす! コメントも嬉しいなっ♪」
……相変わらず、厚かましい娘ですみません(-ω-;)




