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めぐるの修行生活?・不穏(一)

めぐる「ブクマもポイントも増~え~な~い~!」


 そりゃ、週一投稿だと増えにくいだろうね。


めぐる「ミズモリがあたしの中学生時代を上手く書かないから面白くなくなってるのよ! だから増えない

の!」


 ……反論はしないよ。


めぐる「なんで反論しないのよ! 面白くないって言われてるのよ!」


 ……別サイトで添削、寸評頂いたとき、納得しまくったから……(・・;)


めぐる「」あーもー!ミズモリなんかどーでもいーわ! 美少女がお願いしてるんだから読んでねー! 宜しくお願い致しまーす!<(_ _*)>」


 宜しくお願い致します。<(_ _*)>

「……るちゃーん!」


 ん? この声は……。


「めぐるちゃん! ごめんね! 今日一緒に帰ってくれるんだよね?」


 日村ユキちゃんだ。


「あんた達が近道なんか通るから、めぐるちゃんに迷惑掛けちゃったんじゃないの!」


 ユキちゃんの後ろには、あたしをいつも「山猿」って言ってバカにする三つ子の吉田三兄弟がいた。


 こんな美少女を「山猿」だなんて、吉田三兄弟の目は腐ってるに違いないわ!


「ユキちゃん! こいつらなの!? あんな人気ひとけのない近道使ったアホは!」


 あたしが三兄弟を指差して聞く。


「べ、別に俺達だけじゃねーよ!」

「そうだぞ! 副会長だって使ってんだからな!」

「野球部の主将キャプテンもだぞ!」


 うわー! こいつら本気まぢでアホだ。


 それ警備員のおっちゃんに聞かれたら、そっから先生に連絡が行くんだよ。


 そしたら、生徒会と野球部から呼び出し食らって説教されることまで頭が回ってないのね。


 あ、ユキちゃんも気付いたみたいで頭抱えてる。


 ユキちゃん、学級委員長だもんねえ……。


 あ、しかも、タイミング悪いことに――


「どうして、それをわざわざ警備員さんのいるところで言うのかなあ?」


 最初に言葉を発した三兄弟長男の頭を、がしいっと掴んだのは生徒会副会長。


「だよなぁ~。先生にバレちまうだろうが!」


 残り二人の頭を掴んだのは野球部の主将キャプテンだ。


 あー……自業自得とは言え泣きそーになってるよ、吉田三兄弟。


 ま、だからと言って助けるつもりはないけどね。


 で、校舎のほーを見ると、同じ町、同じ学年の生徒が十数人、先輩が十数人、こっちへ歩いて来る。


 大体三十人ちょっとか……ん~む……木村のにーちゃん来てくれることになってて良かった~。


 ――で、木村のにーちゃんが来てくれたのは、それから十五分くらいしてからだった。


 あー、もうじわじわ日が傾き始めた。

 

 空の色が青から橙に変わりつつある。

 

 そろそろ夕方に差し掛かる時間帯。

 

 ……まあ、大丈夫とは思うけど……。


「そんじゃ、まあ、帰りますか」


 と、ゆーあたしの言葉を合図に、ぞろぞろと集団下校が始まった。


 辺りを警戒しながらあたしと木村のにーちゃんは歩く。あたしが先頭せんとう。木村のにーちゃんが殿しんがり


「ねえ、めぐるちゃん。なんで学校からほうきなんて借りて来たの?」


 あたしのすぐ後ろを歩くユキちゃんが、不思議そーに問い掛けて来る。


「これ? 一応、武器」


 あたしの答えを聞いたユキちゃんが、驚きの表情になる。


「武器!? それって竹箒たけぼうきじゃない! 鉄パイプとかのほうが良くない!?」


 て、鉄パイプって……思ってたより物騒なことゆーのね。ユキちゃん……。


「いや、そこはせめてバットとか言おうよ……」

「でっ! でも! いくらめぐるちゃんが強くても、竹箒じゃ危なくない!?」


 まあ、ユキちゃんも優しいけど、なんだかんだ言ってこの県にいる気の強い女の一人だし……あたしを心配してくれる気持ちは解るよ。うん。でも――


「大丈夫! 竹箒のほーが手加減しなくてすむから!」


 と、言ったあたしを恐怖の眼差しで見つめる奴等やつらがいた。


「手加減しないって……」

「やっぱり山猿……」

えー……」


 おいおいおい……アホの三兄弟。誰に守って貰ってると思ってんの……?


 こいつらだけあの新興宗教に差し出してやろーかしら……。 


 あたしがユキちゃんよりも物騒なことを考えてしまったとき――

 

「ちょっと! アホの吉田達っ! めぐるちゃんが身をていしてあたし達を守ろうとしてくれてるのに! その言い草は何よっ!!」


 そのユキちゃんがあたしの代わりに怒ってくれた。


「わ、悪かったよ……」

「ごめん……」

「もう言わねえよ……」


 なんとなく、渋々って感じだけど、アホの三兄弟は謝った。


 でも、そこであたしは気付いた。


 十数メートルさき道端みちばたに、黒っぽいワゴン車が停まってる。


 そのワゴン車からとても悪い気配が漂って来る。


『よう気付いたな。めぐる……もうすぐ、あの乗用車から、信者(ども)が出て来るぞ……』


 ……ん~。それじゃ、脇道に入ってやり過ごしたほーがいーのかなあ……。


「ユキちゃん。あのワゴン車から、変な人達が出て来るから、木村のにーちゃんにこっそり伝えてくれる? それから、みんなに歩く速度少し落とすよーにも伝えてね?」


 あたしはユキちゃんに小声で言った。


 まあ、あたし以外はみんな、自転車から降りて歩いてるんだから、いざ、とゆーときはすぐに逃げられるとは思うけど……。


(ねえ、姫神様。……ここって、商店街よね。今の時間帯は、買い物する人も少なくないから、わりと人通りはあるんだけど……)


 人通りが少ない道ならまだしも。こんなところで勧誘とか拉致とかする気なのかな? 真世理会しんせりかいの連中ってバカなの?


わらわもよくは解らぬが、自らの思考を宗教に差し出して、自力では何も考えぬようになっておるのじゃろうて。取り敢えず命じられたことは全て受け入れ、い悪いの判断は自らではせぬのじゃろうな』


 ――怖っ! 何それ? 自分の思考を差し出す? 信じらんないわ!


 人間って、自分で考えて自分で物事を決めるものじゃないの?


 じゃあ、土曜日に来た連中もみんな命じられたから、回りに迷惑が掛かるとか全く考えないで、その宗教の考えかたのみが正しいと信じてるの? 


 ――いや、良し悪しの判断すら出来なくなってるのよね。自分で考えることをやめてるんだから。


 うちの町や佐藤のおばちゃんが迷惑だ。って何度も言ってるのに、勧誘に来るんだもの。もう、自分では何も考えてないのね……。


「めぐる……あのワゴン車か?」


 あ、木村のにーちゃんが、あたしの後ろまで来たみたい。


「うん、あのワゴン車よ。……ユキちゃん、ワゴン車の近くまで行ったら、みんな、自転車に乗って町まで全力で逃げてって伝えて欲しいの。でも、木村のにーちゃんには残って貰いたいけど……大丈夫?」


 と、小声でユキちゃんと木村のにーちゃんに伝える。


「解った。みんなに用意して貰うね」


 ユキちゃんから返事があった。


「解った。俺は大丈夫だから」


 木村のにーちゃんからも心強い返事があった。


「ああ、そうだ。めぐる達と合流する前に親父にも連絡したから、警察の人がこっちに向かってくれてるらしいぞ」


 ついでに意外な情報まで!


「それから、先生(お師様しさま)に言われて、俺の携帯電話と、先生の携帯電話を通話中にしておいたからな」


 え? 携帯電話ってそんなことも出来るんだ。


 触ってもすぐ壊しちゃうから全然知らなかったよ。


「めぐるちゃん。みんなに伝わったよ」


 ーし! オールオッケー。

 

 あたし達は何も気付いてないフリで、ワゴン車に近付いて行く。五メートル手前、四メートル手前、三メートル、二メートル……。


『めぐる。警察が近付いてよるぞ』

(え? 警察!? てことはあたしも木村のにーちゃんも何もせずにこのまま逃げればいーの?)


 あたしも木村のにーちゃんも合気道有段者。


 いくら、悪質な宗教信者相手でも格闘した(バトった)ら、こっちが悪いことになっちゃうかも……。


『いや……警察は現行犯逮捕を狙っておるのじゃろうて。数メートル離れた場所でこちらを見守っておる』

(じゃ、どーすりゃいーのよ!)

『めぐると木村の息子だけが、囮になればい』


 ――と、なれば!


「ユキちゃん! みんなと自転車で逃げて!」

 

 ユキちゃんはあたしの言葉を聞くと、片手を前に差し出した。


 同時に――


「走れ!!」


 と、ゆー生徒会副会長の声が聞こえたかと思うと、あたしと木村のにーちゃん以外が自転車に乗って猛ダッシュを始めた。

めぐる「お読み頂きありがとーございまーす! 来週の次話も宜しくお願い致しまーす! ブクマ、ポイントお願いねー!<(_ _*)>」


 お読み頂きありがとうございます。

 次話も宜しくお願い致します<(_ _*)>


めぐる「テンション低いわねえ……」


 まだ、体調回復途中なんだよ……( ̄▽ ̄;)


めぐる「情けない!」


なんとでも言え!

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