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めぐるの修行生活?(五)

前話のタイトルに「不穏」がついてた(涙)


めぐる「いや、まあ、冒頭のおかーさんのセリフにも「」の「ついてなかったね……」


 やっばり……慌ただしかったからミス連発しちゃったのかな……(涙)


めぐる「まあねえ……「異世界でアムネジア(省略)も引っ込めるんでしょ?」


 うん……このまま書いてても無理し過ぎになるだけだから……(涙)


めぐる「体調戻ったら、完全新作書けばいーじゃないの!」

 

 そうだね……(いつ戻るかなあ)


 それでは、お読み下さい読者様。

 宜しくお願い致します<(_ _*)>


めぐる「よろしくねー! お願いっ! 読んでねー‼️」


 朝のホームルームで紹介された田中先生は一時限目の授業担当の先生だった。

 

 その授業は――めちゃめちゃ解りやすかった!

 田中先生教え方上手いよ!

 

 気安く話し掛けづらい雰囲気だけど、授業に関する質問なんか、とにかく解りやすくしっかりとした説明を返してくれるんだよね。 


 先生としては凄く優秀なんじゃないかなあ?


 土曜日に会った信者逹のリーダー田中さんにそっくりだし、姫神様が言ったよーに、二人は姉妹かなんかだとは思う。


 だってこのタイミングで他人の空似みたいな人に会うなんて、そんな偶然あり得るのかなあ?


 そんなことを考えながら、授業もホームルームも終わった下校中時。

 登校時と同じくリュックを背負いスニーカーを履いて、駈け足で校門のところに差し掛かった。

 ら――


「小松さん! 小松さん待って!!」


 何故か警備員のおっちゃんに呼び止められた。


 警備員のおっちゃんは、元刑事さんで、定年退職()、警備会社に再就職し、この学校の警備員として派遣されて来た人だ。


 数年前まであたしのお師様しさまの道場にも通っていた。


 だからあたしとは知り合いでもある。


「どーしました?」


 あたしは走る足をとめて、警備員のおっちゃんのところへ歩き出す。


「実はね。めぐるちゃんの町の生徒さん達と一緒に帰っちゃってくれんろうか?」


 警備員のおっちゃんはすがるよーな目であたしの顔を見る。


「何かあったんですか?」


 おっちゃんの前で止まって問い掛ける。

 

 お師様のいえから学校までは約七キロ。普通はこの距離になると、自転車通学になるんだけど、基礎体力作りの一環として、自転車は使わず徒歩――じゃなくて、ランニングを義務付けられている。


「実は学校に来るまでに、小松さんところの町の生徒さんばっかり、変な宗教の人に声掛けられたいいゆうがよ」


 ……え? あたし声掛けられなかったけど?


「てゆーか、うちの町からこの学校に通ってる生徒って、あたし以外はみんな自転車通学じゃなかったっけ?」


 自転車乗ってる生徒にわざわざ声掛けたの?

 

「全員声掛けられたって訳じゃないがよ。ほりゃ、あの町からこの学校に来るまでにゃ、いくつか道があるろう? 近道になるけんどあんまり人が通らん道もあるろう?」


 あたしは頭の中に地図を思い浮かべる。

 

 いつも通っている道はお師様の家から学校まで一番遠回りになる道だ。


 一番近道になる道は――あそこか!


 と、声を掛けられた生徒達が使っているであろう道に思い至る。


 でも――


「その道通らなきゃいーんじゃないの?」


 単純に人が多く通る道使えばいーんでは?


「いや、それがにゃあ。その変な宗教ゆうがが、拉致らちとか監禁かんきんとかやらかしゆう危険な新興宗教やからにゃあ。まあ……ここだけの話ながやけんど……」


 警備員のおっちゃんは、「まあ……」からあと、少しあたしに顔を近づけて小さな声になった。


「それに、公安に目を付けられちゅうらしい」


 ……あー、それはもー知ってる。昨日木村のにーちゃんから聞いた。


「だから、用心棒代わりにあたしとみんなとで集団下校してほしーと?」


 警備員のおっちゃんは無言で、こくこくと頷いた。


「それならお師様に連絡してくれないかな? 今からランニングしないで帰るとなると、修行の予定時間に支障が出るから」


 警備員のおっちゃんも、あたしの特殊事情(精密機械壊す)を知っているし、太夫たゆう(陰陽師)になる為の修行をしてることも知ってる。


「あぁ、解った。今から文彦ふみひこ先生に電話して許可を取っちゃるき、少し待ちよりよ」


 警備員のおっちゃんは、制服のポケットから携帯電話を取り出した。


「あ、文彦ふみひこ先生。えらい久しぶりです。実は――」


 警備員のおっちゃんの携帯電話はすぐにお師様と繋がった。


 あーあ、もう、あの変な宗教とは関わりたくないんだけどなあ……警察は何やってんのよ!


「――え! そりゃ、本当ですか!? ……えいことじゃ……え!? お、落ち着いてつかぁさい(ください)! はあ……じゃあ、めぐるちゃんには……はい。――はい! 解りました。しっかり伝えますきに! 

 でも、うちの町は――あ、はい。太夫たゆうさんに聞いてみます。はい、ありがとうございます。じゃあ――は、はい! 本当にしっかり伝えますきに! ありがとうございます! はい! ほいたら失礼しますっ!」


 ……な、何があったんだろう?


「ね、ねえ。おっちゃん。お師様どーしたの? 携帯電話からお師様のがなり――じゃなくて怒鳴り声が漏れ聞こえて来たよ?」


 あ、危なっ! 「がなる」は方言だ。標準語だと「怒鳴る」に、なる。


 あたしはお師様の感情的な声にびっくりしちゃって、思わず、「怒鳴り声」を「がなり声」って言いそーになっちゃった……。


 姫神様の予言だと、あたしは将来東京の高校に通うそーだから、出来るだけ方言は使わず、イントネーションも標準語に直しておかないと、東京の高校行ったときにバカにされそーな気がするのよね。


 だから頑張って標準語のイントネーションをものにしよーとしてるんだけど、お師様と一緒に暮らしてると、どーしても時々方言出ちゃって困るんだよねえ。


「ええと、そりゃ家に――いや町に。かな? 帰ってから文彦先生に聞いとうせや」


 ……なーんか警備員のおっちゃん歯切れ悪いな……。

 

 まあ、いーや。


「で、あたしはみんなの用心棒すんの?」


 すると警備員のおっちゃんは今まで見たことないくらい真剣(まぢ)な表情になった。


「今から文彦先生のお言葉を伝えるきに、しっかり聞いとうせ!」


 あたしは思わず気圧けおされて、こくんと頷いちゃった。


 すると、おっちゃんは携帯電話のホログラム機能を使ったらしく、携帯電話の上にお師様の小さなホログラムが現れた。


 このホログラム機能って動画をメールとして送れるみたい――とは聞いてるけど、メールとか動画とかって、携帯電話触れないあたしには、よく解んないんだよね。


 ホログラムのお師様は半透明。険しい表情で腕組みをしてる。


『めぐる。今日の修行は免除しちゃうき。勧誘に会った生徒さん達を()()無事に町まで送り届けんと、許しゃせんからな!!』


 はい!? どーゆーこと? てゆーかお師様機嫌悪くない?


おまん(おまえ)ひっとり(一人)やと不安かも知れんき。木村君も呼んじゃったきにゃあ、ふたあり(二人)で生徒さんの護衛しながら帰ってい!』


 えーと、それって木村のにーちゃんはうちの町に着いたあと、どーするのかな?


 と、思ったけどホログラムは消えちゃった……。


「えっと、じゃあ、あたしは木村のにーちゃんを待って、うちの町に帰る生徒全員で、集団下校すんの?」


 警備員のおっちゃんに問うと、おっちゃんは携帯電話をポケットに入れながら頷いた。


「もうちょっと待ちよったら、木村君も来てくれるろうし、ここでおっちゃんと一緒におってくれんろうか?」


 まあ、別にいーけど――お師様……一体、何があったんだろ……?

 お読み頂きありがとうございます。

 次話も宜しくお願い致します<(_ _*)>


めぐる「お願いねー! 宜しくねぇぇえ‼️」 

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