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めぐるの修行生活?(三)

めぐる「予定通り一週間後に無事投稿されたわ!」


 まあ、こっちは大変だけどね。


めぐる「辛気臭いわねえ!」


 辛気臭くもなるわい! 予期せぬトラブルで予定ガタガタだしっ!

 もお、新コ○ナ禍は嫌だよぅ~(*T^T)


めぐる「あたしの時代にはなくて良かった~(安心) いや! それはとかく! お読み下さい読者様! 宜しくお願い致しますっ!<(_ _*)>」


 宜しくお願い致します<(_ _*)>



 

「ただいまー!」


 玄関に入って挨拶すると、おかーさんが小走りで玄関まで出て来てくれた。


「めぐるー! 一週間ぶりー!」


 ぎゅーっ、と、あたしを抱きしめるおかーさん。


伊織いおりー! 帰ったぞー! 久しぶりやにゃあ!」


 おじーちゃんがおかーさんの名前を呼ぶ。


「あーん! おとーさんも久しぶりー! 元気にしちょったー?」


 今度はおじーちゃんと抱き合うおかーさん。

 なんか小松家(うちの家族)って理由は分かんないけど、スキンシップが激しいんだよね。


 しかし、久しぶりって――毎週末土曜日のお昼から次の日の朝までは家族団欒の為に、この家で過ごしてるのに……。


 まあ、これだけスキンシップが激しい一家だからなあ。


たつみくんも久しぶりじゃなあ」


 今度はおーとさんとおじーちゃんが抱き合ってる。


「はい! 先生――じゃなくて、お義父(とう)さん!」


 あ、おとーさんはおじーちゃんの道場の門下生だったの。


 だから、かなり強いよ。おかーさんもだけどね。


「さぁさぁ、二人共上がって上がって! 腕によりを掛けて作ったがやき! 残したら建て本気まぢで怒るきね!」


 おかーさんが胸を張って、あたし達を手招いた。在宅って言ってもITのシステムエンジニアは忙しいだろーに……。


 あ、おかーさんには言ってなかったな。


「あのね。今日から明日の朝、この家を出るまで、姫神様あたしのなかで眠っててくれてるのよ」

 

 と、あたしの説明を聞いたおかーさんの瞳が、キラキラキラッ、と光った気がした。


「それって凄いことやんか! じゃ、ご飯食べ終わったら、おかーさんがPCやタブレットの使い方教えちゃうきねえ」


 う、嬉しーけど、おかーさんの目の耀きが物凄いよ……。


 てゆーか。めちゃめちゃ嬉しそーだよ、おかーさん。


 心からOA機器等々が好きなんだなあ。と、解る。


 さすが、IT企業の役職付きで支部長だとも言える。


 おかーさんとおとーさんが所属してる会社の本社は県庁所在地にある。


 おかーさんはこの辺りの市町村に住んでる技術課……システム課、とも言ったかな? な会社員達の課長でもある。

 

 おとーさんは課長補佐だ。二人の収入は似たよーなもので、課長であるおかーさんが持つ責任がちょっとだけ重いくらいの違いだ。


 ――で、キッチンで家族団欒のあと、あたしはこっそり自分の部屋に行こうとしたんだけど、おとーさんに捕まってしまった。


「めぐる~。昼食の片付けは手伝わんがか? おじーちゃんも手伝いゆうに、どういてひっとり(一人)だけで逃げゆうがかなぁ?」


 後ろからがっしり抱きしめられてしまった。


 あたしは素早く腰を落として腕から逃げよーとするけど――ダメ! 逃げらんない! さすが、おとーさんだ……。


 だからと言って、おとーさん相手に技掛けるワケにもいかないし……あたし、ピーンチ!


「だってぇ……おかーさんがあたしにPCとかタブレットとか使い方教えよーとするからだよぅ~。今、教えて貰ったって、明日には、もう使えないんだからぁ~。色々覚えちゃって楽しくなっちゃったらどーするのよぉ~」 


 あたしだって興味はあるし、出来るなら使ってみたいと思ってる。


 今は眠ってくれてるけど、あたしの身のうちで姫神様が起きている限り、あたしは精密機械に触れない。


「携帯電話どころかテレビのリモコンにだって直接は触れないんだからぁ~」

  

 科学は進んだけれど、あたしみたいに特殊な事情をかかえていると、その恩恵をさずかれない。


 あたしの悲哀の声に、おとーさんはよーやく腕の力を緩めてくれた。


「じゃあ、こうしょう」


 あたしはそのまま逃げよーと思っていたけど振り返る。


「……どーするの?」


 ――そして今、あたしはおとーさんと一緒にテレビゲームやってる。


 体感型テレビゲームだからコントローラーじゃなくて、手足に着けた高感度センサーがあたしの動きをゲーム機本体に送ると、テレビ画面の中のプレイヤーキャラクターがあたしと同じ動きをしてる。


 ゲームの種類は格闘ゲーム。

 対戦相手はおとーさん。


「ちょっとぉ~。巽~。それってなん世代前のゲーム機ながぁ~?」


 大画面で繰り広げられる格闘ゲームの画面は、2Dの横スクロールだ。


「これは『復刻版・ハイパー』いうがよ」

「復刻版・ハイパー」もしやこれは……世界激変前のゲームなのでは……。

「おぉ、よう姫さんから話を聞いたにゃあ……確か、「サムライなんとか」ゆうゲームやないか?」


 おじーちゃんが懐かしそーに言った。


「お義父(とう)さんようしっちょりますねえ」


 いや、だとしてもだよ。おじーちゃんの言ってる「姫さん」って、おじーちゃんの叔母さんのことだよね?


 うん。しっかり思い出したよ。2Dってことは間違いなく世界激変前のゲーム機だ。


 おじーちゃんもその叔母さんも世界激変()に生まれてるんだから、このゲームのこと知ってるはずはない――ってこともないか……。


 歴史や社会の授業に出て来るもんねえ。テレビゲーム産業とかのこと。


 どんなゲームが発売されてたかまではさすがに習わないけどさ。好きなら図書室とか図書館とかでいくらでも調べられる。


 なんならネット使って、情報を仕入れることだって当たり前に出来る。


 それに学校だって、こんな田舎の県でも、全校一律タブレット端末で勉強するし――って悲しくなって来たな……。


 あたしは直接タブレット端末には触れないから(タッチペン使ってもムダだった)隣の席の友人に見せて貰ったり、あたし一人だけタブレット端末の中に書かれたこと、今どきペンを使ってノートに書き写したり――あたし、いつの時代の人間なのよ……。


「どういた? めぐる。動きがとまっちゅうぞ?」


 おとーさんが、動きをとめてしまったあたしに問い掛けるけど、あたしはもう、ゲームをやりたくなかった。


「ちょっと、昨日の新興宗教の人達のこと考えてた……佐藤のおばちゃんの被害届。まだ、受理されないみたいだから……」


 あたしは咄嗟に誤魔化した。

 

 本当は、佐藤のおばちゃんのことはしょーがないと思ってるし、警察が動いてくれたことは僥倖ぎょうこうだ。


 おばちゃんも、この町もこれ以上の迷惑をこうむらなくてすむんだから。


「そりゃにゃあ、わしやち納得はできんけんどよ。裕子ゆうこちゃんがこれ以上、迷惑を被らんなったからしとせにゃあいかんな」

 

 おじーちゃんも納得は出来ないけど。これでしにしとこうと思ってるんだ。

  




 お読み頂きありがとうございます!<(_ _*)>

 次話も宜しくお願い致します!


めぐる「宜しくねー! 美少女中学生からのお・ね・が・い! ブクマポイントちょーだいねー!」


 いやだから、そういうの関係ないコンテストにエントリーしてるから……。


めぐる「あたしは欲しいの! お願いしまーす♪」


 本気でずーずーしくてすみません……申し訳ないです(-_-;)


めぐる「申し訳なくない! この清純派美少女のあたしなら当たり前!」


 何処から来るんたその自信は!


めぐる「あたしが清純派美少女だからっ!!」


 えー……(めぐるは無視することに決めた)、読者様、次話も宜しくお願い致します<(_ _*)>

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