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observation  作者: りょう
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自由

203X年 東京 夏 2日目

目を開けると、冷たい風が直撃してきた。

エアコンの消し忘れか。

電気代が本当に高くなるから気をつけよう。

行儀が悪いかもしれないが、僕はご飯を食べながらテレビを見る。

たまたま目に映ったのは昨日の老人が逮捕されたニュースだ。

国家不敬罪らしい。

今までそんなものはなかったのに。

スマホを開き、検索エンジンを開いた。

「[検索]日本 国家不敬罪」

恐る恐るEnterを押した。指先からどんどん冷えていくような怖さだった。

なんと、知らぬ間に政府は国家に背くものを人、監視カメラを使って監視し逮捕するという法案を作り、可決されていたようだ。

その名は監視と国家安全法。

再びそのページを調べようと思ったが、そのページが表示されないのである。

僕たちに自由はあるのか。

これが日本なのか。

思想は自由じゃないのか。

思わずSNSに上げようとしたが、自分も逮捕されるかもしれないという恐怖にかられ手が止まった。

絶望を胸に、床に就いた。


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