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硬派すぎる騎士とのドタバタラブコメディ

久しぶりに書き始めました。ぼちぼち更新していこうと思います。よろしくお願いします。

何でこんなことになったんだろう。とため息を吐きながらミレナは頭をかかえる。目の前にはお見合いだと言うのに仏頂面の騎士様の横顔、首が折れそうなほど横を向いて目も合わそうとしない。色白を通り越して青白いようにも見える首筋はそそられるが、こんな状況じゃ満足に会話をすることもできない。余計な気を利かせた両家の親たちは既に席を外しており2人っきりになった後、急に様子がおかしくなってしまった。さっきまでは普通に話していたのに、どういうことかさっぱり分からず途方にくれる。あぁもう早くこんなお見合いなんて終わればいいのに。このお見合い話を意気揚々ともってきた父親に絶対に許さないと心の中で念じながらテーブルの下で拳を握りしめる。帰ったら覚えてなさいよ!あの狸!!!











遡ること1週間前ーー












夕食をとった後、その日は珍しく父から話があると書斎呼ばれた。父の書斎に入るのなんていつぶりだろう、小さい頃はよく父の仕事を邪魔しに入って怒られていたっけ…なんて考えながら階段を上がって左手の奥にある書斎の前に着いた。ノックをして声をかける。

「お父さま、入ってもいいですか」

「どうぞ入りなさい」

すぐに返事が返ってきたので書斎に入ると奥の机にいた父が書類を片付けてこちらへやってきた。白髪まじりの髪、分厚い眼鏡、昔に比べて少し小さくなった身長、優しくて大好きなお父さま。城で事務官をしているお父さまは家にいても仕事をしていることが多いため、邪魔にならないように最近は書斎に近づくことはやめていた。

「ミレナ来てくれてありがとう。まずは座って一緒に何か飲もうか」

「はい。お父さま」

手前にあるソファに向かい合わせで座り、温かい飲み物を飲みながら一息つく。たわいもない話を少ししたところでお父さまが本題に入った。

「単刀直入に言わせてもらうとお見合いして欲しい相手がいるんだ。とても良い子でね、彼の方からミレナとぜひっていう話をもらったんだけど…どうかな。」

「お父さまが大丈夫だと思う方なら…とは思うのですが、どちらの家の方になるのでしょうか」

「フレデリック家の次男ダニエルくんだよ。」

「え…あのフレデリック家ですか?」

「そうあの優秀な騎士を何代にも渡って輩出している家だね。彼から話があったから、どこかで知り合っているのかとも思ってたんだが…んー、その反応だとミレナは彼のことは知らないというか、会ったこともないのかな。」

「はい…お父さまの言う通り、ダニエルさまとはお会いしたこともないはずなのですが、どういうことなのでしょう」

下級貴族であるアルブレト家とフレデリック家ははっきり言って格が違う。噂では優秀な騎士でお顔も端正な顔立ちと聞くが、どういう風の吹き回し?それともタチの悪いいたずら?…な訳はないか。一人で難しい顔をしていたからか、父が慌ててフォローをいれてくる。

「職場では真面目で優秀だと友人から聞いているし、僕自身も以前から知っているが人柄も問題ないと思っているよ。なぜ彼が申し出てきたかは分からないけどミレナが嫌でないなら来週会ってみないか?」

「来週ですって!?」

驚いて声が裏返える。

「お父さま!もう会う約束してるじゃない!」

「ごめんよミレナ。でもとても良い機会だと思わないか?家柄も人柄も良い好青年。これを逃すと次はないんじゃないかな〜。」

チラチラとこちらを伺いながら痛いとこを突いてくる。

「はぁ…。もう約束してるのよね。会うだけなら良いです。無理なら断らせていただきますからね。」

「ミリーありがとう。そう言ってくれると信じてたよ。」

こうなることが分かっていたかのようなお父さまに腹が立つ。ちゃっかり小さい頃の呼び方で呼ぶな狸親父。わたしも心の中では早く嫁がなければとは思っているが下級貴族と結婚したがる物好きの中にまともな人間はほとんどおらず、突如降って湧いたこのチャンスをモノにする他ないのだと自分に言い聞かせる。






そしてお見合いの当日が冒頭である。

ラブコメディ始めてなので書きながら自分でドキドキしてます。

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