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オダマキは救えない  作者: ゆうま
13/26

5-1

第2回戦「ギャンブルの塔」開催です

真っ暗な部屋に立たされて少ししてからアナウンスが流れる

あまり反響がないから、広い部屋なのかな


「所持金3,500万円!白い服とは裏腹に黒く染まった心!恋に敗れた女の末路とは?!「勝者の黒薔薇」白金美奈都!」


現実にあんな恰好をした子がいるんだ

白いゴスロリに身を包んで、髪は高めのツインテール

二次元にしか興味ない人が恋しちゃいそう


「所持金2,500万円!仕掛け人はお前だ!裏切りの罠罠罠!この男の本心を暴ける者はいるのか?!「ハナズオウの王様」久住秀輝!」


随分落ち着いた雰囲気の人

個性的ではないけど、テンプレートな恰好でもない

「どこにでもいそう」の典型で、逆にいなさそう


「所持金5,500万円!巧みな話術と洞察力で指名成功率100%!可愛い顔の裏に住んでいるのは堕天使か?!悪魔か?!「チューベローズを求めて」小林鈴夏!」


自分が可愛いって知っている感じだね

それこそどこにでもいる


「所持金2,500万円!欺かれ、欺き返す。全てが計算?!泣き虫チェリーボーイ!「シレネは愛せない」村田新!」


長身だけど猫背で、髪がぼさぼさ

アニメや漫画なら「きちんとしたらカッコいい」って話題になるんだろうな


次は俺の紹介

どんな風に紹介されるのかな


「所持金1,500万円!騙されたのは、許されないのは、誰なのか?!果たしてその答えは見つかるのか?!「マリーゴールドの定義」椎名剛!」


なにを当たり前のことを

他の人の紹介も当てにならないかもしれない


会場の照明が一気に点く


「皆様改めまして、ようこそギャンブルの塔へ。今回はわたしがゲームマスターを務めさせていただきます。宜しくお願い致します」


軽くお辞儀をするとすぐに顔を上げて、大きなモニターを見上げる


「こちらに表示されているのはゲームのタイトルです。お好きなゲームと対戦相手を選んで下さい。後にルール説明を致します。必ずお一人様に一度ずつは勝負を仕掛けていただきます。一度行ったゲームは行えません。早い者勝ちです。さぁ、どうぞ!」


ギャンブルか…

嫌な思い出しかない

ここは黙って様子見でもしておこうかな

ゲームのタイトルだけ確認しておこう


悪戯ファンタン

ドボンルーレット

裏切りジジ抜き

公開ポーカー

イカサマ宝探しゲーム

脱出組替巨大迷路

クイズ〇択


上5つは普通のゲームに1つか2つの特殊ルールって感じかな

宝探しは元になってるゲームによって大分違うけど、運ゲーはやりたくないな

下2つは想像出来る

誰も動かないなら、これを先に仕掛けてしまうのはアリではある


ただ、ひとつ気になることがある

ゲームの数

どうして7つなんだろう


「わたくしが最初にゲームを行いますわ」


俺をじっと見るその視線に、嫌な予感がした


「椎名さん…でしたか?」

「そうだよ、白金さん」

「―――「そう」思われるということは、ご自分が間違っていると分かっていらっしゃるのではありません?」


白金さんが言う「そう」は多分、紹介されたときのあれだと思う

だからいい加減な紹介は止めてほしいんだけどね


「俺は思ってないよ」

「わたくしが教えて差し上げますわ」


華麗にスルーしたね


「ギャンブルの王女、ルーレットで勝負ですわ」

「少なくとも白金さんから教わることはないよ。それに、騙されたのは彼女で、許されないのは俺だから」

「裏切ったという自覚がおありなのですね」

「騙しただけで裏切ったわけではないよ」

「でしたらさっさと去っていただきますわ」


また無視した

無視なら無視で統一してくれないかな


「きちんと言ってないから、今なら引き帰せるよ。止めよう」

「椎名さんと「ドボンルーレット」を行いますわ」


ギャンブルをやらない人にとってはとてつもない運ゲーだ

そういうは運あまり持ち合わせていないんだよ


「承りました。ルールの説明をさせていただきます」


あーあ、承ってしまった

スクリーンに大きく『ルール説明』と映し出される


「通常のルーレットと同じように賭けていただき、わたしが玉を投げます。当たれば倍率に応じた配当があります」


普通のルーレットのルールは知っている前提なんだ

困ったな


「しかし、相手が当てていた場合、配当を支払うのは自分となります。更に、ディーラーにも同額を支払う必要があるため、実質相手の配当の2倍の額を支払っていただくこととなります」

「ドボンだから相手の配当を払うっていうのは分かります。でも、ディーラーにも同額っていうのはどうしてですか」

「「ギャンブルの塔」では全てそのようなルールとなっております」


ここ独自のルールだから黙って従えってことだね


「最低ベット額は50万円です。ベットは前の勝負で勝った方から行います。賭けられる場所は一ヶ所。そして、他のプレイヤーと同じ場所に賭けることは出来ません」

「初回や双方が外した場合はどちらから賭けるのでしょう」

「その場合は所持金の少ないプレイヤーからとなります。この「ドボンルーレット」の終了条件はどちらかの所持金がなくなるか、勝負を15回行うかです」


俺の所持金は1,500万円

所持金を増やす前に大負けしたら終わりだ


「プレイヤーでない久住様、小林様、村田様はどちらが勝つか予想していただきます。賭け金は最低500万円で、倍率は2倍です。15回行ってゲームが終わった場合の勝ち負けは儲けた額の多い方となります」


勝ち負けを賭けるんだから気にし過ぎかもしれない

だけど、明確に勝ち負けを決めるのは少し不思議な感じがする


「ご質問はございませんか」

「どうして普通のルーレットのルールを知っている前提なんですか。俺たち、久住さん以外はどう見ても高校生ですよ」

「ご安心下さい。賭け方と倍率はこれから説明させていただきます」

「そうですか」


ドキドキしちゃうから早めにしてほしかった

せめて質問の有無を聞く前に説明してほしかったね


「その前に会場を移動いたします」


実物を見て説明ってことかな


手元のリモコンを操作すると、近くの壁が上にスライドした

お金と手間をかけているってことは、よく使用する施設なんだ

命を賭けたギャンブルがここで沢山行われたんだね


―――面白い


今度こそ俺はギャンブルに勝つ

勝って、勝者が歩む道を切り開く

その方が、きみも嬉しいよね?


「どうぞこちらへ」


開いた壁の先にある廊下には沢山の扉が並んでいる

突き当りには妙に小さな扉がある

恰幅の良い人が蟹歩きでも通れるかが怪しいくらいの大きさ

なにをする部屋なんだろう

もしかして、クッキーでも食べて小さくなるのかな、ふふっ


「こちらです」


廊下の中間辺りで止まって、重そうな扉を開ける

中はシンプルな部屋

黒いカーペットに赤い壁紙


中央に机があって、その机を挟んで2つの台

壁際にも同じような台が3つある


「こちらの机をご覧下さい」


緑のマットのような物が敷いてある、ただの机に見える

これがなんなんだろう

疑問に思いつつ覗き込むと、ふわっと、文字が机の上に浮き出てきた


「もしかしてスクリーンになっているのかな。すごいね」

「無邪気ですわね」

「勝ちたいとは思っているよ。特別死にたいわけではないしね」

「では、特別生きたいというわけでもないのですわね」


揚げ足取りだね


「そうなるね」

「では、死んでください」

「それは俺に手加減しろって言っているのかな」

「いいえ。手加減などしていただかなくても、わたくしが勝ちますわ」

「それじゃ、賭け方を聞こうか」


1から36の数字が縦に3つ、横に12つ、順番に並んでいる

数字は1マスに1つ

それぞれ赤と黒がぱっと見ランダムに割り振られている


一番左には0、右には下から1L、2L、3Lの表示

1から12の下には1E、13から24の下には2E、25から36の下には3Eの表示

その下には左からロー、奇数、赤、黒、偶数、ハイの表示


なるほど

なんとなく分かったよ


「賭け方、倍率の説明をいたします。一番下の段に賭けると全て2倍です。ローは1から18、ハイは19から36に賭けることを言います」


ローに灰色のコインが置かれ、言われた数字の範囲が囲われて点滅する

ハイには黄色のコインが置かれ、同じように点滅している


「赤黒は数字が書かれているマスの色に賭けることを言います。奇数偶数はそのまま、数字の奇数、偶数に賭けることを言います」


当たりやすいから配当が低いのは納得だね


「次にE、Lと書かれているところに賭けると3倍です。Eはエリア、1Eであれば1から12。Lはライン、3Lであれば一番上の3の倍数の段となります」


エリアごとに枠線が少し太くなっている

2Eが13から24で、3Eが25から36

先に、Lに賭けられるとEに、Eに賭けられるとLに、賭けることが出来なくなるね


「次に4点賭けです。このように」


1.2.4.5の4つのマスの中央にコインが表示される


「隣接した縦横2つ、合計4つの数字に賭けることを言います。但し、エリアをまたいで賭けることは出来ません。4点賭けは9倍となります」


11.12.14.15の中央に置かれたコインの上でバツ印が点滅している


「次に、2点賭けです。こちらは隣り合う2つの数字に賭けることを言います」


16.19のマスにまたいでコインが置かれる


「こちらもエリアをまたいで賭けることは出来ません。2点賭けは18倍となります。次に、3点賭けです」


25のマスに半分、2Eのマスに半分の位置にコインが表示される


「このように縦3つの数字に賭けることを言います。3点賭けは12倍です。次に、6点賭けです」


31と34のマスと3Eのマスにまたいでコインが表示される


「このように隣り合う2列の縦3つ、合計6つの数字に賭けることを言います。6点賭けは6倍です。こちらもエリアをまたいで賭けることは出来ません。最後に、1点賭けです」


21の数字の上にコインが表示される


「こちらは1つの数字に賭けることを言います。1点賭けは36倍です」


赤と黒、ローとハイ、奇数と偶数に賭けてしまえば相手が賭けるところがなくなる

だから一ヶ所しか賭けられないんだ

でも、2Lに賭けられたら2点賭けか1点賭けを余儀なるされるわけだよね


所持金は俺の方が少ないから初回は俺から賭けられる

でも、先に賭けられたからって当てられなきゃ意味がない


「賭け方、倍率についての説明は以上となります。この映像と倍率は常にこちらに」


いつからそこにあったのか、天井からモニターがぶら下がっている


「表示されておりますので、ご安心下さいませ。なにか質問はありませんか」


互いに無言で台の前に立つ


「それでは、これより「ドボンルーレット」を開始いたします」

「ナスタチウムの決意」「それぞれのマリーゴールド」で描いた「名前当てゲーム」からは「椎名剛」が参加します。

*「それぞれのマリーゴールド」の「ルート⑩」で生き残った流れです


3回戦目でいくら賭けるか

・50万円

・100万円

・300万円

・500万円

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