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詩のようなものたち

生きていれば

作者: 暮 勇

 生きていれば

 1つ歳をとっていただろう

 きっと仕事で苦労をしだす

 頃合いだろうに


 生きていれば

 バンドも6年目になるだろう

 マイクの前に立つ君は

 舞台の上で誰よりも

 光を浴びていた


 生きていれば

 体がふっくらしだすだろう

 昔から食べることが好きで

 この歳だとお腹も出始めていたかも


 生きていれば

 他にもたくさんのことが

 起こっただろう

 出来ただろう


 君の葬式に出るまでは

 君の開かない瞼を見るまでは

 君が荼毘に付されるまでは

 君が骨になるまでは


 生きていれば

 君ともっと色んなことが

 出来ただろう

 生きていれば

 生きていれば…

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